現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 営繕計画課
  3. イベント公共建築
  4. 過去のイベント記録
  5. 「公共建築の日」フォーラム2013「災害時に求められる公共建築の役割とは?」

「公共建築の日」フォーラム2013「災害時に求められる公共建築の役割とは?」

イベント記録

「公共建築の日」フォーラム2013 「災害時に求められる公共建築の役割とは?」

  • 開催日 2013年11月15日(金曜日)
  • 開催地 札幌第1合同庁舎 2階講堂
  • 来場者数 約80名

主 催
「公共建築の日 」及び「公共建築月間」北海道地方実行委員会、北海道開発局

後 援
北海道、札幌市、江別市、石狩市、北海道大学、(独)道立総合研究機構北方建築総合研究所、(一社)北海道建築士会、(一社)日本建築家協会北海道支部、(一社)北海道建築士事務所協会、(一社)札幌建設業協会、(一社)北海道電業協会、(一社)北海道空調衛生工事協会、(一社)北海道技能士会、(一財)北海道開発協会


「公共建築の日」及び「公共建築月間」北海道地方実行委員会及び北海道開発局では、今年度の「公共建築の日フェスティバル」を、旭川、札幌、釧路と道内各地で実施して参りましたが、一連のイベントの締めくくりとして、「公共建築の日フォーラム2013」を、札幌第1合同庁舎2階講堂で開催しました。
その様子を少しだけ紹介します。 
フォーラムのパンフレット
フォーラムのパンフレット
 今年度の公共建築の日フォーラムは、メインテーマを「災害時に求められる公共建築の役割とは?」と題し、平成25年11月15日(金曜日)に札幌第1地方合同庁舎2階講堂において実施しました。
 本フォーラムでは、東日本大震災を教訓に、いつ起こるか分からない未曾有の災害時に公共建築がどのように関わることとなるか、また、そのときに備え公共建築はどのように整備されていくべきかなど、過去の貴重な現場経験から、(公益財団法人)札幌市防災協会 防災・危機管理専門官 兼 市民防災センター長 細川 雅彦様 をお招きし、基調講演「災害時における公共建築の果たす役割 ~元消防士から見た災害時に求められている公共建築とは?~」をお話しいただきました。
 ご来場の皆様も、公共建築の果たすべき役割について、普段見ているものとは違う新たな発見・思いがあったと、大変意義深いフォーラムとなりました。 
 ◆主催者代表 挨拶

 まず始めに、フォーラム主催者を代表して北海道開発局営繕部営繕計画課長の増田正一より挨拶をいたしました。
 挨拶では、10年目を迎える公共建築の日に関して、今年度道内3カ所で実施された「公共建築の日フェスティバル」が、全地域において例年以上の盛況ぶりであったことを報告し、とりわけその中でも、札幌でのイベントである「公共建築の日フォトコンテスト」と「公共建築の日ポスターコンテスト」の作品数について、「年度を経るごとに数が増えていって、公共建築がより皆さんの関心を深めて多くなっていければ・・・」と話し、最後に「このフォーラムがよりよい公共建築を考えていくに当たって、何かの良いきっかけになれば・・・」と期待を込めて挨拶を終了しました。
◆基調講演

災害時における公共建築の果たす役割
~元消防士から見た災害時に求められている公共建築とは?~ 
◆基調講演
 (公益財団法人)札幌市防災協会 防災・危機管理専門官 兼 市民防災センター長の細川雅彦氏をお招きし、災害時に公共建築が果たす役割について、様々な視点からお話しいただきました。
 冒頭では、災害とは何か?に触れ、「地震や噴火、津波は自然現象に過ぎず、そこに人間がいるから災害になる。」と、話され、その自然現象と上手に付き合っていくためのノウハウをご教示いただきました。 
◆基調講演
ご講演いただいた 細川雅彦 氏
 講演ではその後、地震のメカニズム等にも触れ、「日本は大陸プレートと海洋プレートが複雑に入り組んだ地形に存在し、50年に一度大きな地震が必ず来る地帯である。」と力説され、南海トラフ大地震は北海道も他人事ではなく、プレートの動き方によっては、大規模な災害を想定しなければならないと話されました。
 そんな地震大国日本で暮らす我々は、地震は必ず来るものとして、準備を怠ってはならない。と説かれました。
 災害に備えるとは、・・・
(1)現実に『何が起きる・起きそう』であるかを知り(予測し)、(2)その『予防策』と、それでも起きた場合の『被害最小化策』を考え、(3)それをみんなで『実行』することとし、それらを邪魔するのが「正常化の偏見」であると話されました。「正常化の偏見」とは、『大したことではない』と勝手に思い込んだり、『自分だけは死なない』と、なんの根拠もなく自分に都合よく考えたり、客観的な予想ではなく願望を込めて予想するなど、災害に対する人間の基本的な心理であると紹介されました。また、よく耳にする「想定外」という言葉にも正常化の偏見が存在し、想定できたが想定から外した場合も想定外としてしまうことのないように、想定外をなくすための見直しが必要と説かれました。
 最後に、避難所や災害対策本部に利用される公共建築について、様々な事象をみんなで想定し、対応するための準備をしておくことが公共建築に求められていることとであり、それらはハード面のみならず、ソフト面が大切だとされました。 
◆フォトコンテスト 講評・表彰

 この日は、「公共建築の日フェスティバルinチカホ」で展示した「公共建築の日フォトコンテスト」の入賞作品を、審査員である (有)フォートアクト 代表取締役 佐藤雅英氏よりご紹介いただきました。
 ステージ上のスクリーンに映し出された作品はどれも素晴らしいもので、佐藤氏曰く、「作品のレベルが年々向上している。また、札幌駅前地下歩行空間に展示したことも出展者のモチベーションにつながっている。」とお褒めの言葉をいただきました。
フォトコンテスト 講評・表彰
 作品は、佳作から順次紹介され、最後にグランプリを獲得された東谷静香さんの作品「空高く(北海道百年記念塔)」について、「北海道のシンボルのひとつである「北海道百年記念塔」がバランス良く、伸びやかに表現されている。 右下に子供を配したレイアウトは、よりスケール感を増し、空の青さと相まって、非常にダイナミックな作品となっている。」と大いに評価されました。
 講評の後には表彰式が行われ、来場されていた準グランプリを獲得された山内崇志さんの代理で本人も佳作を受賞された山内佳子さんと、グランプリを獲得された東谷静香さんに表彰状と副賞が授与されました。
●作品の前で記念撮影
  • 表彰を受ける山内佳子さん 表彰を受ける山内佳子さん
  • 受賞者揃って 受賞者揃って
  • グランプリの東谷静香さん グランプリの東谷静香さん
◆ポスターコンテスト 講評・表彰

 またこの日は、同じく「公共建築の日フェスティバルinモエレwithチカホ」で展示した「公共建築の日ポスターコンテスト」の入賞作品も、審査員である 札幌市立大学 デザイン学部 教授 石崎友紀氏よりご紹介いただきました。
 こちらもステージ上のスクリーンに個性的な素晴らしい作品が大きく映し出され、それぞれの作品について、石崎氏より(少し辛口の・・・)講評がなされました。
表彰を受ける高橋ゆうきさん
 作品は、同じように佳作から順次紹介され、最後にグランプリを獲得された高橋ゆうきさんの作品「ぼくたちの公共建築」について、「温かく感情豊かなイラストで、人工物と人との繋がりが、優しく、わかりやすく表現され、非常にいとおしく感じる。 公共建築物が良いものだということを柔らかな印象で伝えている。 11月11日もわかりやすく、作者のこれからが期待できる作品である。」と評価されました。
 フォトコンテストと同じく講評の後には表彰式が行われ、来場された準グランプリを獲得された丸尾美波さん、河合裕美さん、藤木崇仁さんと、グランプリを獲得された高橋ゆうきさんに表彰状と副賞が授与されました。 
●作品の前で記念撮影
  • グランプリの高橋ゆうきさん グランプリの高橋ゆうきさん
  • 準グランプリの丸尾美波さん 準グランプリの丸尾美波さん
  • 準グランプリの河合裕美さん 準グランプリの河合裕美さん
  • 準グランプリの藤木崇仁さん 準グランプリの藤木崇仁さん

 お忙しい中フォーラムにご参加いただいた方々には、この場を借りてお礼申し上げます。
 どうもありがとうございました。

過年度の「公共建築の日」フェスティバル及び「公共建築の日」フォーラムをご覧いただけます。
以下のホームページより、ご確認ください。


お問合せ先

営繕部 営繕計画課 総括係

  • 電話番号: 011-709-2311(内線5720)
  • ファクシミリ:011-709-2148

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 営繕計画課
  3. イベント公共建築
  4. 過去のイベント記録
  5. 「公共建築の日」フォーラム2013「災害時に求められる公共建築の役割とは?」