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インタビュー 安全・安心な雄武の水産物を食卓へ

インタビュー

安心・安全な雄武の水産物を食卓へ

左から横内副組合長、稲船専務理事、安田参事
(左から横内副組合長、稲船専務理事、安田参事)
 今回は、雄武漁業協同組合の横内副組合長、稲船専務理事、安田参事に、地域マリンビジョンの取組や漁港整備などについて伺いました。
雄武地域の漁業の特徴について教えて下さい
稲船専務理事
 雄武漁業協同組合に所属する110名の組合員は、全て経営者です。漁業においても後継者不足が問題となっていますが、当漁協では37名の後継者候補がいます。110名の組合員中、108名がホタテ漁に従事しているように、水揚げの中心であるホタテ貝の桁引き網漁業や養殖の他、メジカや雄宝(※)に代表されるサケ定置網漁、オホーツク産の3割をしめる毛ガニ漁、利尻コンブやウニなどの採貝藻漁業が盛んです。
 オホーツク海沿岸の漁業は、流氷が接岸する冬期間は休漁となりますが、漁の期間は経営者とその家族が総出で働きます。こうした勤勉さは雄武の漁師の特徴とも言えるでしょう。
「北海道マリンビジョンコンテスト2013」で今年度雄武地域マリンビジョンが北海道開発局長賞を受賞されました。この雄武地域マリンビジョンの一番の特徴について教えて下さい
 漁協女性部が中心となって継続的に取り組んでいる幌内川下流域の植樹「お魚を殖やすための植樹運動」が挙げられます。平成8年から始めたこの取組は、今年で19年目を迎え、シラカバやミズナラなど、植樹した木は累計で1万7千本を超えました。この間、幌内川流域は、平成17年に魚などの生息環境を守る必要性の高い地域として北海道から「北の魚つきの森」の認定を受けました。
地域マリンビジョンに取り組んで良かった点は
安田参事
 雄武町には、雄武・元稲府の2つの主要漁港と沢木・幌内の計4つの漁港があります。地域マリンビジョンに取り組むようになって、他業種の方と話す機会ができたほか、主要漁港だけでなく、4つの漁港全体の整備促進や機能分担などを考えるようになったことが大きいと思います。
今後取組を進めていく上で課題と考えていることなどを教えて下さい
 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会との産地提携を進めており、年に1回消費地でアンガス牛や毛ガニなどの雄武産農水産物を使用した料理教室を行うなど交流を深めています。今後も町や農協、漁協など地域が一体となり、販路拡大や消費拡大に向けた一層の取組が必要と考えています。
開発局で実施している漁港整備について
横内副組合長
 第4種の元稲府漁港は、防波堤の整備などの事業により、静穏性が高い漁港となっており、海が時化た際には域内の他の漁船の避難先として役立っています。今後、整備される予定の北防波堤の延伸は、新たに生み出される静穏域での藻場の拡大もありますが、港内への越波に対する効果に期待しています。
元稲府漁港では現在、衛生管理施設の整備を行っています
 雄武漁協は昭和38年に沢木漁協と合併してから平成25年で50年になりした。ただ、元稲府漁港が昭和26年に第4種漁港に指定されたように、漁協の歴史はもっと長く、漁協では古くから自分たちで冷蔵庫を持ち、6次産業化と言われる以前から自分たちで加工や出荷に取り組んできました。
 現在の漁協水産物加工処理施設は、HACCPに対応した衛生管理体制を整えており、水揚げの約4割を自前の工場関係で処理しています。今後は、より条件の厳しいEU向けHACCP認定に向けた加工施設の整備にも取り組んでいく予定です。
漁協の今後の取組や課題について教えて下さい
 ホタテ漁は、時化の被害を受けにくくするため、平成19年から稚貝の中間育成施設や放流漁場を水深の深い場所に移設するなどの取組を進めてきました。また、漁港内でのサケの中間育成やコンブ・ナマコの増養殖にも取り組んでいるところです。
 こうした取組や漁港整備により、地域マリンビジョンモデル地域の指定を受けた平成19年当時34億円程度だった水揚高が、ホタテやイカの豊漁などもあり、平成25年・26年と2カ年続けて60億円を越えるまでになりました。
 水産加工処理施設の従業員不足などの課題はありますが、安定した漁家経営に向け、引き続き取り組んで行きたいと考えています。
最後に雄武の漁業のPRをお願いします
 3月1日から陸揚げしていた船を下ろし、ホタテ漁やヒトデの駆除が始まります。また、3月20日からは毛ガニ漁も始まります。4月下旬には毎年好評を博しております「毛ガニまつり」を開催します。
  雄武では毛ガニやホタテのほか、サケやコンブ、ウニなど、四季を通じてオホーツク海で獲れた新鮮な海の幸を楽しむことができます。
  ぜひ雄武に来て、「雄武の宝」をご賞味下さい。
  • 昨年の毛ガニまつりの様子
  • 昨年の毛ガニまつりの様子
昨年の毛ガニまつりの様子(写真提供:雄武漁業協同組合)

お問合せ先

開発監理部 広報室

  • 電話番号:011-709-2311
  • ファクシミリ:011-709-8995

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