現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 平成29年4月21日局長記者会見

平成29年4月21日局長記者会見

記者会見内容

局長
平成29年4月21日局長記者会見の内容 
  1. 平成29年度北海道開発局事業概要について
  2. 今春のダムの水供給力の見通し及び融雪出水への注意喚起について

会見日時・場所

日時: 平成29年4月21日(金曜日) 11時00分~11時28分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17F 北海道開発記者クラブ

配布資料

話題1

平成29年度北海道開発局事業概要について

 年度始めでございます。改めて今年度もよろしくお願いいたします。
 一点目ですが、平成29年度事業概要がまとまりましたので、簡単に説明させていただきます。資料の右肩にページが打ってございます。1ページ目は予算のまとめですが、これは既に予算が成立した段階でお知らせしているとおりでして、対前年度1.02倍の予算を確保させていただいて、事業を進めていくところでございます。今年度特徴的なのは、注意書きの2番に書いてありますが、普通は補正予算でセットするゼロ国債に関し、予め枠をとっているということで、実際の実費の方は平成30年度予算になりますが、枠をとって早い段階で発注をすることが可能になるということでございます。2ページ以降が具体的な中身でございまして、2ページ目は、昨年3月に閣議決定しまして、今年で2年目を迎えます8期目の開発計画の概要でございます。ポイントが4つ書いてありますが、北海道型の地域構造を保持・形成するために頑張っていこうということと、農林水産業・食関連産業の振興、そして世界水準の観光地の形成、そしてそれらを支える強靱で持続可能な国土の形成という4つになります。中でも一つ目の関係でございます。新しい計画では皆さんご案内だと思いますが、地方部の農業や漁業の生産の場で、また観光等で非常に重要な地域を「生産空間」と位置付けて、これが我が国にとって欠かすことのできない役割を担っていると、この「生産空間」を維持・発展するために北海道として頑張っていきましょうということを今回の計画の中で大きな特徴として掲げているわけであります。そういった中、半年足らずで3ページになりますが、その一番大事な「生産空間」で、台風災害によって大きな被害が出たということが3ページ以降書かれてあります。特に、3ページの右側の青で囲ったグラフですが、東京地方であの時期に「にんじん」が最大で2.4倍ぐらいになったと、モノがなかったということでございますけれど、その下の方で、その年の影響だけではなくて、これからも影響が続きますということで、種芋の不足の話ですとか、表土が流されてしまったことによって、土を戻しても簡単に生産力は戻らないという影響が出ていると、生産力を戻すためには何十年もかかりますよというコメントを入れさせていただいております。先週初めに全国的にポテトチップスが不足しているという話があって、北海道外の方もようやく北海道が日本に貢献している部分による影響について、少し分かっていただけたのではないかと思っておりますが、こういう問題を考えると、まさに基礎的な安全度を高めておかなければ、また同じような自然現象が起きたときに大きな影響が続くのではないかということで、改めて開発局としては、このあたりを強靱で持続可能な国土をつくっていくために色々な必要な整備をしていこうと考えているところであります。4ページは具体的に動き出した中身といたしまして、右下の方に委員会の話が書かれておりますが、既にご案内のとおり治水対策の緊急プロジェクトなども進めているところでございます。5ページからは観光の話でして、世界水準の観光地の形成ということでございます。図の周りに4つ程青で囲っていますけれど、インバウンドの受入体制ということで、この夏ダイヤから新千歳空港の発着枠が1時間あたり32から42と10増えておりますけれども、そういうことを考える必要な対策ということで国際線のエプロンあるいは南側の誘導路の工事を昨年から始めておりますが、進めていきたいと考えています。あとはサイクルツーリズムもそうですが、右下のクルーズ船の関係でございますが、これも既に九州や沖縄などで来ておりますけども、このクルーズ船の対応も進めていきたいということで、昨年の補正予算から函館や小樽、稚内で進めております。これもインバウンド観光に向けては大きな力になると思いますので、進めていきたいと考えております。6ページは、農林水産業・食関連産業の振興という記述ですが、これは先ほど申し上げたじゃがいもの話もありますけども、こうした我が国の食料基地としての機能を果たすためには、当然漁港の整備や農業基盤整備も必要ですが、更にターミナルの整備事業ですとかネットワークの確保も重要だということをここで謳っております。7ページは生産空間の説明をしておりますけれど、この中でも北海道型の地域構造ということで青く囲っておりますけど、生産空間を守っていくことで、そのための土地改良や道の駅の活用、それから広域交通ネットワークや、生産空間そのものを守る安全性の確保などについてコメントしております。8ページですが、今、白老町で進めていますが、民族共生象徴空間を東京オリパラまでに合わせて開くということで、整備促進しますということでございます。今年は民族共生公園を整備しますけれど、更に慰霊施設の造成、モニュメントの工事着手、それから国立アイヌ民族博物館の工事についても着手する予定でおります。9ページは8期計画の中で位置付けております、人材の確保の関係でして、北海道がこれから頑張っていくために多様な人材を確保していこうということで、今後もこのパートナーシップ活動などを通じて人の確保を進めていくというソフト面の話を書いております。10ページからは、それぞれの事業の課題とその課題を受けての取組内容について簡単にまとめてございます。始めのページは河川関係が昨年の話も含めて書かれておりますが、課題の2としては土砂災害の話もコメントさせてもらっています。12ページからは道路関係の課題とその取組について書いております。先ほども言いましたとおり生産空間を支えて災害時にそれを繫ぐ代替性を含めた交通ネットワークの強化というものが重要になっていると考えております。特に広域分散型社会の中で、12ページの左の真ん中くらいに書いておりますが、高規格道路の関係でございます。少しずつ延びておりますが、北海道を除く全国平均が86%の整備率の水準であるのに対して北海道はまだ6割ということで、全国に比べて20数ポイント遅れていると、特に広域分散型の中で生産空間を守るためには、物流・人流、そして医療関係も含めてネットワークが大事でございますので、これも力をいれて進めていきたいと考えているところでございます。14ページからは港湾関係が書かれております。先ほど言ったクルーズ船の話ですとか、屋根付き岸壁、今まで漁港などでやっておりますけども、港湾に関しても屋根付き岸壁についてもこれから整備を進めていくということでございます。16ページは空港関係でございます。先ほど言った新千歳の話が主に書かれておりますけども、これによってインバウンドの受入の体制の強化を更に進めていくということでございます。18ページからは農業農村整備事業の関係でございますけれど、これは北海道の農業について言うと全国と同じように、農家の数は減っているわけでございますが、全国は農家が減っていると同時に農地も減って有休地化しているわけです。北海道はそれを有休地化しないで、こういう事業を進めることによって生産性をあげて経営規模を大きくするということを進めているわけでございます。これも今後とも進めていく、これが北海道らしい農業農村整備、全国に寄与していると自負しておりますけれども、これも頑張っていきたいと考えております。
 20ページからは水産関係のことであります。屋根付き岸壁の整備等々を含めて漁港関係のご要望を各地から多くいただいております。これについてもきちんと進めて、水産の供給基地としての北海道の位置付けについて更に強化していきたいと考えているところでございます。22ページからは官庁の営繕関係でございますけども、今、昨年発注しました帯広の第2合同庁舎等々整備を進めておりますけれど、これらについては災害時の防災拠点ともなることからその整備内容につきましてもきちんと整理したうえで今後も進めていきたいと考えております。今までお話した事業関係で、各事業の特徴を言いましたが、共通して言えますのは、それぞれの整備施設がすべて老朽化対策も喫緊の課題としてありますので、これについてもきちんと進めていきたいと考えております。
 23ページはソフト面の話でございますけれども、調査費関係についても北海道らしいドライブの観光、今年はアプリを使ってインバウンドの観光の増加に繋げたいと思っております。今盛んにアプリで特典等を出してくれるような関係業者さんの募集をしておりますけれども、そういうことも進めております。それから「食の総合拠点づくり」ということで、工場も呼んでということであります。昨年開発調査課で北海道の一次産品のパンフレットを作りましてその中で、それぞれの特徴を書いております。そういうパンフレットを使いながら、今度はぜひ北海道に工場を作ってもらって加工してくださいということも含めて、拠点づくりを進めていきたいということで、ソフト関係を進めますということでございます。24ページは一般的な話でございますけれども、事業を進めるに当たっては当然第三者から構成される委員会の先生方も含めまして、きちんと定期的に事業の評価をしながら進めておりますということでございます。
 25ページはi-Constructionの話が書いてございます。今年の特徴は二年目を迎えまして、ICTの全面的活用の中に、去年まではICT土工ということだったと思いますが、今年は更に、全国的な話ですが、ICTの舗装ですとか、浚渫も進めていく。それから北海道としては、「除雪において」と書いてありますが、昨年から記者発表させていただいていますけれども、除雪の省力化に向けてi- Snowと銘打ちまして、プラットフォームを立ち上げました。これも進めていきたいと考えています。27ページになりますけれども、毎年お示ししているかと思いますが、開発事業費による北海道への波及効果についての説明の図になっております。簡単に書いておりますけれども生産誘発効果としては約1兆1,400億、波及効果としては1.9倍、就業者誘発数としては92,400人ということで、そういった面からも北海道開発事業費については北海道の経済にも波及しているという試算値を示させていただいております。最後のページは新しい8期計画の中の、前半の5年間で今の段階でお示しできる完成事業等について、たくさん込み入っていて恐縮ですが、事業を図に落としたものでございます。

話題2

今春のダムの水供給力の見通し及び融雪出水への注意喚起について

 二つ目の話題ですが、ダムの水供給能力の見通し、それから融雪出水への注意喚起の関係でございます。渇水の話で言いますと、今年は四国地方で四国地整が渇水対策本部を作っておりました。13日に2水系渇水で工水や農水の制限をしていましたが、那賀川の方は4月13日で見通しがついたので、解除しておりますけれど、まだ吉野川水系の銅山川では今、工業用用水の渇水調整がまだ進んでいるところでございます。翻って北海道でございますけれども、本州と違って冬場の融雪が夏場の水使いに大きく影響すると、特に水田等を始めとして、春先に非常に大きな水使いがあるということで、毎年ダムの供給量がどのくらいあるかということを説明させていただいております。今、3月段階で各ダムの上流に残っている雪の量を確認したうえで、その雪からどのくらいの水が出る可能性があるかと、それを受けて春先の水使いに大きな問題が生じないかどうかを今日発表させていただくものでございます。ダム流域に残る雪の量を水量に換算した推定値を「包蔵水量」という言い方をしておりまして、お手元の資料の2ページ、北海道開発局が管理しております16の直轄ダムの各データを入れてあるところでございます。16ダムの平均としては、平年との比というところが左側の表の下の方に書いてございますけれども、大体平年値の96%ということになってございます。個別のダムを見ていただければ分かりますけれども、黄緑になっております漁川ダム、桂沢ダム、夕張シューパロダム。これは石狩川水系の漁川、千歳川の支川ですね。それから桂沢ダムは支川の幾春別川になります。夕張は支川の夕張川でございますけれども、これが平年に比べて7割から7割を切るような数値でこれがちょっと少なめになっています。それから緑で塗っていますが、後志利別川の流域、道南になりますが、美利河ダムが8割ということで、こういうダムが少し平年に比べて少なく、包蔵水量としては少なくなっておりますが、基本的にはこれらの包蔵水量からすると今の段階では渇水の心配はないかなと思っているところでございます。それから次のページから融雪出水ということで、雪どけによる河川の増水にご注意願いますということで、先日も報道によりますと、豊平川で女性の方が流されて亡くなったという報道がありましたけれども、この時期気温の上昇に伴いまして、急に河川の水位が上がるということでございますけれど、北海道の場合雨が降っていなくても上がるということと、雪が融けて流れてくるということで水温が低いということが問題になっておりまして、そのあたりを非常に注意してくださいということでこの資料をつけております。3ページに書いてありますが、5年前の豊平川の水穂大橋の例でございます。夏場の時期と比べて2mも水位が違うと。これは雨が降っていない状態でこんなに違う、本州ではあまり見られない状況なのですが、こういうことが融雪期の北海道では起こりますという注意喚起でございます。そういうことでございますので、4ページ以降書いておりますけども、川の防災情報等々でいろいろな場所からアクセスしていただいて、雨の量や河川の水位、堤防の状況や河川の現在の状況などもカメラで見ることが可能ですので、これらの情報を有効に活用していただいて、融雪出水にも備えていただきたいということでございます。7ページ以降は、各ダムの個別の状況について細かく参考として資料につけさせていただいております。

質疑応答

(記者)今年度の事業概要についてご説明いただきましたが、今年度中に完成や施設の補修が終了するなど、成果が見られるものはあるでしょうか。

(局長)3月の末に投げ込みさせていただいていますが、道路で言いますと北海道横断自動車道の足寄北見道路の陸別町小利別と訓子府間16km、国道235号の日高厚賀道路の日高町門別から日高厚賀までの14.2kmが開通予定となっています。

(記者)釧路港の国際バルクの完成は今年度でしょうか。

(担当者)今年度の完成を目指しているところです。

(記者)昨年の台風被害で通行止めになっている区間がいくつか残っています。例えば日勝峠は昨年の時点では今秋を目指してということでした。今後、雪が溶け、工事が本格化すると思いますが、現時点の具体的な時期はどうでしょうか。

(局長)昨年12月お話しさせていただいたとおり、秋頃を目指して一生懸命施工しています。山は雪が融けて緩んでいますから安全を確保しながら、今の段階では秋という目標に向かって頑張っているところです。

(記者)日勝峠の進捗率は、今の段階でどのくらいでしょうか。

(担当者)現在、工事の発注は進んでいますが、成果を言える段階ではありません。

(記者)秋までにというひとつの目標はあると思いますが、66カ所中何カ所と言えるのは、どの時期でしょうか。

(局長)66カ所についても一部片側通行で残るかもしれない箇所を想定した上で、秋を目標と言っています。これからの天気の関係もありますので、明確に言える段階ではありません。

(記者)雪が溶けて除雪後の道路整備を行っていると思いますが、取材をしている中で、この時期の作業が案外知られていないと感じました。そのあたりの思いや見解をお聞かせください。

(局長)北海道は本州と違い、雪が降ってかつ気温が低く、道路が凍結融解という現象を繰り返すので、穴ぼこが空く現象が見られるのが特徴です。また、冬場の除雪によって、区画線や横断歩道の線が消えやすいので、維持工事を発注して対応をしているのが実態です。そこが本州と形態が違う道路管理であり、雪が溶けてすぐに行う必要がある一番大事な作業です。

(記者)夜中の作業を取材したのですが、結構地道な作業が続いていますね。

(局長)本当に頭が下がります。まだ朝の気温の低い中頑張っていただいているわけでして、作業員の方が頑張っていただいていることによって、早く穴ぼこが修繕されたり、白線ができます。道路を使って物や人が北海道だけではなく、本州に行ったりしているわけですから、非常に大事な作業だと思っています。

(記者)今年度、アイヌ文化の慰霊施設は、どの程度進む予定ですか。

(担当者)慰霊施設の土地造成とモニュメントの工事をする予定です。その他の建物については、これからです。

(記者)モニュメントは今年中に完成する予定でしょうか。

(局長)今年度、まだ未着手で土地造成も終わっていない状態です。土地造成の後にモニュメントを造るという順番になります。

(記者)土地の今の状態はどうでしょうか。

(局長)現在は林です。木を切り、土を載せる基盤の工事を発注する予定ですので、その後にモニュメントを造る工事となります。

(記者)ありがとうございます。

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 平成29年4月21日局長記者会見