現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 平成30年8月1日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

平成30年8月1日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

記者会見内容

平成30年8月1日局長記者会見の内容
  1. 和泉晶裕 前北海道開発局長からのあいさつ
  2. 水島徹治 北海道開発局長からのあいさつ

会見日時・場所

日時: 平成30年8月1日(水曜日) 14時01分~14時15分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17F 北海道開発記者クラブ

配布資料

配布資料はありません

話題1

和泉晶裕 前北海道開発局長からのあいさつ

和泉晶裕 前北海道開発局長写真

 この度、7月31日付けで、国土交通省北海道局長を拝命いたしました。また、内閣官房アイヌ総合政策室室長代理を拝命いたしました。昨年7月7日に北海道開発局長に就任してから1年1月ほどの期間ではございましたが、報道機関の皆様方には、当局の様々な事業及び取組について報道いただくなど大変お世話になりました。改めて感謝申し上げたいと思います。
 在任期間を振り返りますと、北海道日本ハムファイターズとの連携であったり、2年前の台風災害で被災した日勝峠の開通であったり、北海道総合開発計画に掲げられた生産空間の維持・発展のための取組として、3つのモデル圏域を設定して検討を始めたことですとか、思い出に残るような出来事が多々ございます。新たな立場になりましても、引き続き、北海道総合開発計画を推進していく所存でございますし、2020年4月24日に開園する「民族共生象徴空間」の整備、アイヌ新法制定に向けた取組などについても推進していきたいと考えております。大変お世話になりありがとうございました。

話題2

水島徹治 北海道開発局長からのあいさつ

水島徹治 北海道開発局長写真

 7月31日付けで和泉前局長の後任として北海道開発局長を拝命しました水島でございます。どうぞよろしくお願いいたします。今、身が引き締まる思いを実感しているところでございます。
 前職は事業振興部長として約1年在任し、その前は国土交通本省の北海道局に約1年3か月在任しておりました。その時は、平成28年3月に第8期北海道総合開発計画が閣議決定された直後でありましたので、その計画をどのように推進していくのか、推進方策を検討する時期でございました。
 北海道局においては、そうした計画を作ったりフォローアップしたりと企画立案を担当しておりましたが、北海道開発局では、現地でそれを推進する立場でございます。和泉前局長の後を受けまして、北海道総合開発計画の推進に力を尽くしていきたいと思っております。
 第8期北海道総合開発計画を簡潔に言えば、北海道の強みである「食」と「観光」を戦略的産業として位置付け、世界の北海道を目指すというものであり、そして、強靱で持続可能な国土を形成するというものでございます。このため、「食」や「観光」を振興するための社会基盤整備や取組を進め、人口減少が進んでいく中でも活力のある北海道を作っていければと思っております。また、強靱で持続可能な国土づくりという点に関しましては、一昨年、北海道では、相次ぐ台風の上陸や接近があり大きな被害を受けました。また、今年7月には、北海道においても被害がありましたが、中国・四国地方において、平成に入ってから最大の豪雨災害が発生しました。このため、防災・減災対策については、ハード・ソフトともに、なお一層の取組が必要であると思っているところでございます。今後も首長の皆様あるいは地域の皆様の御意見をお聞きしながら、北海道総合開発計画の推進に尽力していきたいと思っておりますので、引き続き、皆様からの御指導、御鞭撻あるいは御協力をお願いしまして、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

 

(記者)
 和泉前局長に、ご後任の水島局長に期待することについてお伺いします。また、水島新局長に、座右の銘は何かということと、これからの抱負についてお伺いします。 

(和泉前局長)
 水島局長は、河川関係のお仕事を長くされ、事業振興部においては防災関係にも携わっておられました。激甚化する災害の対応の中で、まずは、24時間しっかりと国民、道民の生命を守るために防災・減災対策をやっていただきたいと思います。もう1点は、先ほどのお話にもありました、第8期北海道総合開発計画における北海道の人口減少問題に対して、しっかりと取組を進めていただければと思います。これは、1、2年ではなかなか出来るような話ではございません。継続性というのが非常に重要になって参りますので、その点に期待しております。

(水島新局長)
 座右の銘は何かというご質問ですが、これといった座右の銘は特にございませんが、ポジションで与えられた仕事、やるべき事をしっかりやる、ということをずっと考えてきたところです。
 また、これからの抱負という点につきましては、やはり、一つは、豪雨災害が近年、非常に頻発し激甚化しているという状況にあります。最近は、首長さんから、「治水対策をもっともっと進めてほしい」というお話をよく聞きます。実際、気候変動が進んでいると思います。気候変動については、緯度が高くなるほどその影響を受けやすいと言われておりまして、正に全国の中でも北海道が一番影響を受けやすいと思っております。防災・減災対策をハード・ソフトともなお一層進めていきたいと思っております。それからもう1点、やはり、本格的な人口減少の到来というのがございます。ある人口推計を見ても、例えば30年後の地方部では、人口が半減する地域が多数あります。ある程度人口が減っていくことはやむを得ないのですが、地域に人が住めなくなって、地域が疲弊してしまうということになれば、「食」や「観光」という強みを活かしていこうとしている北海道は、その強みを発揮できなくなってしまいます。地方部が、「食」や「観光」といった北海道の強みを発揮し続けていけるように、社会基盤整備ですとか、北海道型地域構造の保持・形成のための取組などを進め、人口減少が進む中でも活力ある北海道を作っていきたいと思います。人口減少はピンチなのですが、この機会をチャンスとして捉え、第8期北海道総合開発計画を推進していければと思います。

(記者)
 水島新局長にお伺いします。昨日、都心アクセス道路の計画段階評価に関する検討会が開かれ、北海道新幹線の札幌延伸ですとか札幌オリンピックなどを見据えた事業の検討が本格的に始まったわけですが、この事業に対する水島局長の思いをお聞かせください。

(水島新局長)
 これから勉強させていただきますけれども、都心へのアクセスについては、現状としては課題があると認識しております。今、国が中心となって計画段階評価を進めているところでございます。これから地域等の意見を聴取して、計画段階評価を進めていくということかと思います。引き続き、北海道及び札幌市と連携しながら進めていくことが重要だと思っているところです。

(記者)
 今から10年ほど前の話なのですが、開発局を巡っては、道州制ですとか地方分権の観点から、「廃止すべきではないか」との議論があったかと思います。水島局長は当時、この議論についてどうご覧になっていて、現時点において振り返ると、この議論はどのようなものだったと思われるのかをお聞かせください。

(水島新局長)
 なかなか難しいお話ですが、北海道開発局には、全道各地に開発建設部及び事務所等があり、正に、現地に根ざした現場をよく知る出先機関があります。また、近年、災害が頻発し激甚化しておりますが、国土交通省にはTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)があり、災害が発生した際には現場をよく知る職員が全国からすぐさま駆けつけることができます。地方分権が進めば、こうしたことができなくなり、迅速な災害対応に支障が生じるという心配があります。

(記者)
 お二人にお聞きしたいのですが、根室農業事務所の元課長が逮捕された事件の受け止めと、その課長が関わっていた汚職の舞台となっていた工事については、設計変更でだいぶん工事が追加されていたみたいですが、その点について問題がなかったかどうか、お聞かせください。

(和泉前局長)
 職員が一丸となってコンプライアンスに取り組んでいる最中に、このような事件が起きたことは非常に残念に思っていますし、重く受け止めているところでございます。そのため、直ちに第三者委員会を開催し、委員の先生方には我々の分かっている範囲で御説明したところでございます。我々は起訴状を手に入れられていない状況で、どのような経緯で収賄事件が起きたのか十分に把握できていないところであります。今後、公判の中で内容が明らかになった段階で適切に対処していくものだと考えております。
 設計変更の話は、一部の報道機関において、従来から取り上げられておりましたけれども、今回の事件と設計変更の問題をリンクさせるのは無理があるのかなと考えております。1月の記者会見の時にも、設計変更の必要性については私の方からお話しさせていただきましたので、それ以上のことはありません。今回の設計変更の内容についても確認しておりますけれども、問題はないと考えているところでございます。

(水島新局長)
 元職員の逮捕直後に職員に対して一層の綱紀保持の徹底をし、そして、コンプライアンスの第三者委員会を開催して再発防止策の検討に向けてのご意見を伺ったということで、本事案については重く受け止めて対応してきております。ただ、詳細な事実関係がまだ分からないということでございます。今後、裁判が行われていくと思いますが、そういった状況を注視しながら正確な事実関係を把握して、第三者委員会のご意見をお聞きしながら再発防止策を検討していきたいと思っているところです。
 設計変更については、適切に行われたのではないかと思いますが、新たな事実関係、正確な事実関係が分かってきた際には、実態をよく見ていきたいと思います。

(記者)
 水島新局長にお聞きします。今具体的に再発防止策として考えていることはありますか。

(水島新局長)
 繰り返しになりますが、正確な事実関係はこれから分かってくると思います。そういう段階になってから具体的に考えていきたいと思います。

※この文章については、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明かな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責 開発監理部広報室)

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 平成30年8月1日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)