現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 広報官
  3. むろけんRUN
  4. 現場から
  5. けんせつの現場から
  6. けんせつの現場から(建設産業に携わる方々の活躍 佐藤さん)

けんせつの現場から(建設産業に携わる方々の活躍 佐藤さん)

MENU

佐藤さん(平成30年3月8日掲載)

佐藤栄得
・氏名     : 佐藤 栄得(株式会社タナカコンサルタント[苫小牧市])
・主な担当業務   : 補償業務(営業調査、土地評価、補償説明業務等)
 
・業界歴    : 約22年(補償業務管理士)
・紹介コメント : 成果品の納品や業務の検定、報告書の作成など、年度末の忙しい時期に時間を空けていただき、対応していただきました。「私でいいのでしょうか?」と謙遜されていましたが、補償業務管理士として活躍されている株式会社タナカコンサルタントの佐藤さんにお話を伺ってきました。

1 この業界に入った(目指した)きっかけは何ですか。

 知人の紹介で、ご縁があり今の会社に入らせていただきました。
 学生の時は建設コンサルタント業務とは関係のない学校に通っていましたので、図面等を描いたことはありませんでした。
 測量や設計の仕事は知っていましたが、入社して初めて、建物調査及び営業調査や土地評価のような補償業務の仕事があることを知りました。補償という仕事は、一般の方だと良く分からない業種かもしれませんね。
 入社当時は札幌支店の社員数が少ないこともあり、補償業務のほかに総務や営業の仕事もしていました。また、他部門の報告書作成のお手伝いもしていました。
 今は、補償説明業務の仕事をメインにしており、関係者への説明を行っています。

2 仕事に「やりがい」を感じるのはどんな時ですか。

 関係者(地権者)への説明、土地への立入り調査、地権者の相続図を全部調べたりなど、いろいろと大変なこともありますが、無事に業務が完了できたときにやりがいを感じます。
 最近は多数権利者処理業務の受注が多いです。一つの土地に多数の地権者がいるケースです。以前、補償説明とは別ですが裁決申請図書作成業務で本州で仕事をしたときは、一つの土地に170~180名の地権者がいらっしゃいました。北海道は歴史が浅いので多数権利者は本州に比べて少ない方だと思います。北海道と本州の歴史の違いを感じました。
 皆様の大切な財産なので、細心の注意を払って業務を進めています。
 また、以前携わった業務箇所を通った時に、担当した土地が整地されて道路工事が始まっていたりするのを見た時は、権利者と無事に契約が完了できたんだなと、その当時を思い出し、この仕事にやりがいを感じます。

3 普段の仕事で、苦労している(した)点はありますか。

 関係者(地権者)の皆様からの協力がなくては私たちの業務は行えません。
 人相手の仕事ですので、相手が何を考え望んでいるのかを限られた時間内で見極めなくてはならないので、細心の注意を払って仕事をしています。
 それから、苦労ではないですが、調査を行う箇所は多種多様であるため、幅広い知識が要求されます。軽種場牧場であれば馬の飼育方法、競走馬になるまでの過程等に関すること。農園であれば収穫樹の種類、育成方法に関すること、漁業補償であれば魚の種類や捕獲方法、漁船等に関することなどの資料を収集し、精通者や関係機関に確認を行っています。常に勉強です。大変さを感じますが、その都度いろいろな事を知る楽しさもあります。
 苦労といえば、やはり「トイレ」ですね。現地調査を行う場所は、農村地域が多かったりしますので、まずは、コンビニが近くにあるか探します(笑)。

4 仕事をする上で、普段心がけていることはありますか。

 公共事業に携わる仕事全般にも言えますが、補償の仕事も起業者と関係者(地権者)との「架け橋」的役割を担っていますので、その立場を理解し、関係者に対して誠実な対応、分かり易い説明を心がけています。
 専門用語を使わないようにしたり、図表を使ったりして、イメージで事業の内容等を分かっていただけるように工夫しています。
 それから、このご時世なので疑われないように気をつけています。補償説明などで地権者のところに伺う際は、怪しい人じゃないか、怪しい会社じゃないかと思われる場合があるので、最初の挨拶にはとても気をつかいます。
 また、地権者の中にはご高齢の方もいらっしゃるので、そういう場合は、できるだけご家族の方にも入っていただくようにしています。いかに短期間で関係者の皆様からご理解いただき、信頼を得られるかですね。難しいですけど。
 補償説明の際に必要な連絡先を教えてくださいとお手紙を出しても、疑われて連絡を頂けないこともあります。

5 この業界を目指している女性へのアドバイスがあれば、お願いします。

 建設業界と聞くと大変なことが多いと思われがちですが、その分やりがいのある仕事だと思います。
 男社会だなと感じるときは正直まだありますが、以前に比べたら、働き易い環境になってきていると思います。先輩の女性たちが一所懸命頑張って評価されることで、切り開いてくれているんだなと感じています。もちろん、先輩女性の頑張りを認めてくださり、様々な機会を与えてくださる周囲の存在も含めてです。
 まだまだ女性は少ないと思いますが、以前に比べたら増えていますので、是非、多くの女性に建設業界を目指していただけたらと思います。
 それから、建設業界に限らず、大きな仕事になるほどチームワークが必要となります。縦のつながり横のつながりを大事にしていただきたいなと思います。

6 最後に一言

 先日、胆振管内の事業で官公庁の方と補償業務の仕事をご一緒させていただきましたが、用地担当の方が女性の職員でした。官公庁も用地担当の女性職員が増えているんだなと感じましたし、一緒に仕事をさせていただき、とても嬉しかったです。
 事業説明(補償説明)などは、男性が説明することが多いですが、一人暮らしの女性や年配のご婦人への説明のときは、女性が入っていると安心感があると思います。そういう意味でも、官民ともに女性も頑張れる環境かなと思っています。
  • ”

    インタビュー中の佐藤さん

  • ”

    PCで作業中の佐藤さん

【インタビューした感想】
 インタビューした日は、研修から戻ったばかりで仕事がたくさんたまっていたと思いますが、ずっと笑顔でお話していただきました。
 「言葉遣いは人柄を表す」といいますが、お話を伺い、国、地方公共団体等の起業者と関係者の「架け橋」として、とても誠実な仕事をされている素敵な女性だなと思いました。

お問合せ先

広報官

  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7051

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 広報官
  3. むろけんRUN
  4. 現場から
  5. けんせつの現場から
  6. けんせつの現場から(建設産業に携わる方々の活躍 佐藤さん)