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けんせつの現場から(建設産業に携わる方々の活躍 星さん)

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星さん(平成27年1月20日掲載)

星 幸子 さんの写真
・氏名 : 星 幸子(株式会社遠藤組[むかわ町穂別])
・主な担当業務 : 総務、建築設計(二級建築士、1級建築施工管理技士)、取締役総務部長
・業界歴 : 約35年
・紹介コメント : まだまだ男社会の建設産業の現場で業界歴35年。取締役となった今でも一線で活躍。

かなり男勝りの女性像かと思えばそうではなく、男性は男性の、女性は女性の適性を大事にする姿勢、バランスが大事だと言う株式会社遠藤組の星部長にお話を伺ってきました。

1 この業界に入った(目指した)きっかけは何ですか。

 親が遠藤組の先代の社長で、今の社長は兄。そういった環境から建設産業への偏見はまったくありませんでした。むしろそれが自然な環境の中で、「手に職」を持ちたかったことから、建築関係の勉強をしました。

2 会社には、もともと建築部門はなかったとのことですが。

 もともと遠藤組は土木の会社で、建築部門はなかったのですが、私が入社し建築関係も手がけることになりました。

 土木と建築の違いは、土木は、積み上げていく仕事で“足していく仕事”ですが、建築は“引いていく仕事”です。一つの建物をイメージして、そこから屋根をどうするのか、壁はどうするのかとかを考えて作っていきます。

 考え方が違う人間がいるとバランス感覚がでてきます。また、お互いの得意分野をフォローすることにより、スムーズに仕事を進めることができると思います。

3 普段の仕事で、苦労している(した)点はありますか。

 一番は、現場でのトイレですね。建築は街中の仕事が多いのでまだよいのですが、土木だと現場が山の中ということもあり、トイレは大きな問題です。

4 仕事に「やりがい」を感じるのはどんな時ですか。

 おもしろい仕事ですよ。お客さんの希望から、一緒に設計をイメージし、作り上げていく。お客さんとは対等で上下関係はなく、一緒に作り上げていきます。そして長く使ってもらう、住んでもらうとうれしいし、やりがいを感じます。

5 仕事をする上で、普段心がけていることはありますか。

 自分が女性であることを意識しています。例えば、私は、現場事務所をきれいにしたい、気持ちよく働いてもらいたいとの思いから、トイレ掃除やお茶くみなどもしています。女性の仕事だと考えています。

 女性差別との意見もありますが、逆に、現場が山の中の場合、重たい器具を抱えて歩くことは、体力的に大変で、男性に持ってもらわないと難しい場面もあります。男性、女性それぞれの適性を活かして、やれることをやるべきだと思います。そうすることによって人間関係もうまくいくのだと思います。

6 この業界を目指している女性へのアドバイスがあれば、お願いします。

 以前とはかなり違ってきましたが、それでも、この業界が男性社会であることは変わりありません。それを覚悟して入ってきてほしい。認められる努力をすれば必ず認められます。ただ、女性の部分ばかりアピールするのはダメですね。

7 最後に一言

 資格を持つことは「強み」です。この仕事は指示を受けてやるような“待ち”の仕事ではありません。知識や経験など持っているキャリアを全面にだせる仕事だと思っています。
  • パソコンで図面を確認する星部長の写真 パソコンで図面を確認する星部長の写真
  • 設計を担当した社宅の写真 設計を担当した社宅
【インタビューした感想】
 建築士として設計図を作成するかたわら、経営多角化のため、ノウハウも何もない中、農園(フォレスト・ベリー)を運営し、グミ科の一種である「シーベリー」を栽培。その果実を使って加工食品の開発・製造・販売に取り組んでいるとのことです。こういったチャレンジ精神、前向きな姿勢が、職人かたぎが多いこの業界でも存分に発揮されているのだと感じました。

お問合せ先

広報官

  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7051

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