地震・津波の記録
地震・津波の記録
過去の地震被害
留萌支庁における地震の概要
留萌管内では、過去50年において、震度4を超える地震を観測したものが5回しかなく、 地震がさほど起きない地域と思われがちであるが、 記録が残っている過去140年に遡ると、M6を超える地震は4回(明治7年、昭和15年、昭和22年、平成16年)発生しており、 地震活動は比較的高く、留萌地域に被害を及ぼす可能性が高いと考えられている。また、津波の被害も想定されている。
過去の地震概要(管内市町村において震度4以上を観測したもの)
地震発生 年月日・時間 |
震央地名 | 緯度 経度 |
深さ | M | 最大 震度 |
※留萌管内 市町村震度 |
管内被害状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M7.2.28 (時刻不明) |
留萌沖 | 43°54'N 141°36'E |
不明 | M6.4 | 不明 | 不明 | 山崩れや橋梁の崩壊 家屋の損壊 |
留萌地震 |
M43.9.8 11:50 |
留萌沖 | 44°12'N 141°36'E |
不明 | M5.9 | 4 | 震度4(留萌市 羽幌町) |
留萌沖地震 | |
S15.8.2 0時8分 |
北海道 西方沖 |
44°21.5'N 139°49.0'E |
0km | M7.5 | 4 | 震度4(留萌市 羽幌町、幌延町) |
津波:3m(苫前町) 2m(天塩町・羽幌町 留萌市・増毛町) 死者10名 負傷者24名 家屋全壊(流出)26棟 半壊7棟 |
積丹半島沖地震 (神威岬沖地震) |
S22.11.4 9時9分 |
北海道 西方沖 |
43°55.2'N 140°47.8'E |
1km | M6.7 | 4 | 震度4(留萌市 羽幌町) |
津波:70cm(羽幌町) 漁船などにも被害 |
留萌すぐ沖地震 |
H5.8.3 18時2分 |
北海道 北西沖 |
44°19.9'N 141°39.9'E |
7km | M3.2 | 4 | 震度4(羽幌町) | ||
H7.5.23 19時1分 |
空知地 方中部 |
43°38.5'N 141°42.9'E |
16km | M5.9 | 5 | 震度4(留萌市) 震度3(羽幌町) |
||
H16.12.14 14時56分 |
留萌地 方南部 |
44°04.6'N 141°41.9'E |
9km | M6.1 | 5強 | 震度5強(苫前町) 震度5弱(羽幌町) 震度4(初山別村) 震度3(留萌市) 震度2(幌延町) |
負傷者8名 家屋一部破損165棟 |
留萌支庁南部 の地震 |
H17.3.18 9時38分 |
北海道 西方沖 |
44°14.0'N 141°06.5'E |
0km | M5.0 | 4 | 震度4(羽幌町) 震度2(苫前町 初山別村) 震度1(留萌市 幌延町) |
||
H20.10.4 16時24分 |
宗谷地 方北部 |
45°01.6'N 141°57.1'E |
10km | M3.5 | 4 | 震度4(幌延町) 震度2(天塩町) 震度1(遠別町) |
※:同一市町村で観測所が複数あり、震度が異なる場合は、数値の大きいものを記載している。
積丹半島沖地震(1940年)
マグニチュード7.5 北海道西方沖
最大震度は倶知安・神恵内・留萌・苫小牧・八雲などで4と地震の揺れそのものの被害は極めて小さかったが、 津波の被害が大きかった地震であり、利尻・礼文・苫前で3m、天塩・羽幌・留萌・増毛で2mを記録した。 天塩川河口付近での人的被害が大きく、この津波で10名が死亡。家屋や漁船の被害が多数出た。
今も天塩町には、この津波で亡くなられた方々の名前を刻んだ追悼碑が建てられている。(詳細は「新編天塩町史」を参照)
今も天塩町には、この津波で亡くなられた方々の名前を刻んだ追悼碑が建てられている。(詳細は「新編天塩町史」を参照)
留萌すぐ沖地震(1947年)
マグニチュード6.7 北海道西方沖
最大震度は留萌・羽幌・倶知安で震度4を観測した。 津波は利尻島で2m、羽幌で70cmを記録し、漁船などに被害が出た。
留萌支庁南部の地震(2004年)
マグニチュード6.1 留萌支庁南部
最大震度は苫前町で震度5強。羽幌町で震度5弱。初山別村で震度4を観測した。 津波による被害はなかったが、小平町・苫前町・羽幌町の3町において、建物の一部破損が165件あった。 人的被害は8名でいずれも軽症ですんだ。