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洪水の記録

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洪水の記録

留萌川

留萌川流域の特徴と昭和63年洪水
 留萌川流域は、比較的標高の低い(250~350m)山地が連なっており、留萌川はその山地の間を縫うように蛇行しながら日本海に注いでいます。
 流域面積270平方キロメートルのうち、山地面積は232平方キロメートルで流域面積の86%を占め、平地面積の少ない山間地河川です。そのため、ひとたび洪水が起きると、少ない平地にあふれた水が集中し、大きな被害を引き起こすことになります。
 このような流域の特徴により、昭和63年洪水は、一瞬に山あいの平地を濁水で満たし、河川本来の蛇行した流れに関係なく一気に河口を目指して押し寄せました。流域内の農耕地や宅地に利用できる低平地は約1,930ヘクタールですが、昭和63年洪水の際の氾濫面積1,290ヘクタールは、この利用可能な土地の67%に相当していました。耕地や農作物の流失、各種交通機関のまひ、また留萌市街も堤防を越えてきた水により大きな被害を受けました。
 この昭和63年のような被害を二度と繰り返すことがないよう、昭和63年度から平成4年度までの5年間、直轄河川激甚災害対策特別緊急事業《通称/激特事業》が実施され、また、留萌ダムの着工及び上流ダム、遊水地群の計画がたてられました。
  • 留萌川流域の特徴と昭和63年洪水
過去の水害概要

洪水年月日 気象原因 2日雨量
(mm)
最高水位
(m)
最大流量
(m3/sec)
被害状況
大和田 大和田 大和田 被害額
(百万円)
被 害 内 容
S14.
7.28~31
前線による大雨 197.0
(上音威子府)
      留萌支庁管内全域に洪水発生
S22.
8.15
低気圧による大雨 89.7(留) (7.91)     留萌地方洪水氾濫、行方不明者1名、負傷者1名、家屋浸水230戸、同流失3戸
S26.
9.2
前線を伴う低気圧による大雨 172.5 (9.59)   8.1
(土木被害のみ)
留萌川氾濫、家屋全壊6戸、同半壊31戸、同浸水1,181戸、河川決壊4カ所、橋梁流失16カ所、道路損壊4カ所、農地浸水1,520ha
S28.
7.31
前線による大雨 181.1(留) (8.61)   127.9 留萌川氾濫、留萌市家屋全壊4戸、同半壊1戸、浸水1,286戸、河川決壊21カ所、橋梁流失24カ所、道路損壊29カ所、国鉄留萌線、羽幌線損壊、農地被害938ha
S30.
7.2
低気圧による豪雨 127.7 9.93     留萌川氾濫、留萌市家屋浸水986戸、橋梁流失5カ所、道路損壊3カ所、国鉄留萌線、羽幌線不通、農地被害400ha
S30.
8.17
前線の停滞による集中豪雨 153.9 9.92 540(推) 139.4 留萌市全域氾濫、家屋全壊6戸、同半壊15戸、同浸水3,135戸、橋梁流失14カ所、道路損壊33カ所、農地被害1,882ha
S36.
7.24
梅雨前線による大雨 138.3 (7.46)   15.3 留萌川氾濫、留萌市農地被害182ha
S37.
8.2
台風9号(温帯低気圧)による大雨 78.6 7.86 276 13.6 留萌川氾濫、留萌市農地被害244ha
S38.
10.1
温暖前線による
集中豪雨
68.5 7.70 143 7.0
(農地のみ)
留萌川氾濫、留萌市家屋浸水86戸、農地被害320ha
S39.
8.15
低気圧による集中豪雨 90.2 8.16 228 18.7 留萌川氾濫、留萌市家屋浸水185戸、河川決壊2カ所、道路損壊2カ所、農地被害172ha
S40.
9.16
台風24号による大雨 71.8 8.51 278 17.0 留萌川氾濫、留萌市家屋浸水139戸、河川決壊2カ所、橋梁流失3カ所、道路損壊2カ所、農地被害250ha
S48.
8.17
前線と台風10号くずれの低気圧による集中豪雨 122.5 (7.52) 152 9.4 留萌川氾濫、留萌市家屋全壊1戸、同浸水132戸、河川決壊2カ所、道路損壊2カ所、治山被害2カ所
S50.
8.22
台風6号による大雨 167.7 10.11 369 258.0 留萌川氾濫、留萌市家屋浸水44戸、橋梁流失1カ所、道路損壊1カ所、農地被害219ha
S50.
9.7
低気圧による集中豪雨 99.4 10.08 366 101.7 留萌川氾濫、留萌市家屋浸水91戸、橋梁流失5カ所、道路損壊1カ所、農地被害355ha
S56.
8.3
前線による大雨 169.4
219.3(幌糠)
11.60 488
《595》
641.7 留萌川全域で氾濫、家屋半壊1戸、同浸水220戸(床上95、床下125)、橋梁流失10カ所、道路損壊58カ所、国道・JR等不通、農地被害504ha
S63.
8.25
前線による集中豪雨 331.0
325(流域平均)
11.92 710
《1,166》
9,730.0  留萌川全域で氾濫、家屋浸水3,376戸(床上1,270、床下2,106)、橋梁流失13カ所、道路損壊74カ所、土砂くずれ62カ所、国道・JR等不通、農地被害623ha
《 》は氾濫戻し流量・(推)推定値・(留)留萌観測所・最高水位の( )書は定時観測値

天塩川

天塩下流域の特徴と洪水の歴史
 天塩川は日本の最北を流れる一級河川で、長さは256キロメートル、その源は天塩岳(標高1,557.6m)から発しています。河口から約47.8キロメートル上流のコクネップ川合流点を境にして、下流を留萌開発建設部が、上流を旭川開発建設部が担当しています。
 留萌開発建設部が担当する天塩川下流は、こう配が非常にゆるやかで、大きく蛇行を繰り返しながら日本海に注いでいます。流域の天塩・サロベツ両平野は、泥炭層が厚く堆積しており、無数の湿地帯となっています。下流域面積1,398平方キロメートルのうち、山地の割合は62.6%です。
 もともとこの地域は北海道の中でも雨の多い地域ですが、中でも梅雨の終わりの不連続線が北上する7月初め、オホーツク海高気圧による寒冷前線が発生する7月下旬、シベリア高気圧により寒冷前線が南下する8月下旬に強い雨が降ります。これに低気圧や台風が伴うと更に雨量は多くなり、水害が発生することになります。
 このような天塩川の洪水が社会問題として取り上げられるようになったのは、明治の後半30年代に入ってからのことです。流域の開発が進むにつれて人口も増加し、毎年洪水による被害が増大していきました。
 昭和56年8月の洪水では、総氾濫面積8,868ヘクタールにも及び、天塩町、幌延町は大変な被害をこうむりました。
  • 天塩下流域の特徴と洪水の歴史
過去の水害概要(下流主体)
洪水年月日 気象原因 被害状況
大正8年5月7~9日 融雪洪水 浸水面積10,500ha、浸水家屋701戸、同流出倒壊52戸
昭和27年7月25~26日 低気圧による洪水 浸水家屋1,104戸、同流失2戸、同半壊8戸、浸水田畑400ha、橋梁流失15カ所
昭和45年10月24~26日 低気圧による洪水 問寒別川流域が氾濫、道路決壊16カ所、浸水家屋453戸、橋梁損壊9カ所、農地被害1,264ha、河川・治山被害52カ所
昭和50年9月6~8日 低気圧による洪水 浸水家屋117戸、氾濫面積4,253ha、農地被害505ha
昭和56年8月3~7日 低気圧及び台風・前線による洪水(全流域) 浸水家屋523戸(上流、下流)、氾濫面積8,868ha(下流)、農地被害18,600ha(上流、下流)

お問合せ先

治水課

  • 住所:留萌市寿町1丁目68番地
  • 電話番号:0164-43-5515

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