冬季の交通・歩行環境を改善する

函館市は北海道内においては比較的温暖で、雪も少なく、他都市と比べて冬道の苦労は少ないように見られていますが、実際には、温暖であるが故に、雪がとけてまた凍ることでアイスバーンができ、油断すると慣れた人でも一瞬のうちに転んでしまいます。
函館市消防本部の調べによると、平成16年11月~平成17年3月に函館市内で救急車が出動した転倒事故の件数は129件で、そのうち116件(約90%)は市内の人です。年齢別、時間帯別に傾向をみると、年齢があがるほどに事故件数が多くなっています。
こうしたことを踏まえ、従前から実施している横断歩道周辺での砂箱設置に加え、冬期ユニバーサルデザインの視点から、冬道の転倒防止に貢献するパンフレットの作成を行うこととしました。パンフレットの制作にあたり、福祉関係者の助言をふまえ、視覚障害者が専用の読取機を使ってその内容を音声で知ることができるように、表紙にSPコードを付加しました。
12月に完成したパンフレットは順次、関係機関を介して市内各所に配布しました。同時に、JR函館駅及び、クリスマスファンタジー会場にて転倒防止に関する事項やパンフレットの内容についてアンケート調査を実施しました。
パンフレットについては、多くの方から賛同を得ました。しかし、冬道に不慣れな観光客はパンフレットを見る機会が極めて限定されることから関係機関と連携し、有効な広報の手法について検討したいと考えています。
今回の調査より、地元の方は帽子や手袋をしていない人が多く、転倒時の重症を防ぐ効果をきちんと伝える必要がある一方で観光客へは路面の見分け方や歩き方などについてパンフレットの内容がきちんと伝わるよう効果的な広報を図る必要があると考えています。
また、市民の方には、砂箱の存在は十分に認知され、8割以上が効果を認めているものの、自らが砂撒きをする意見は半数にとどまっており今後も協力を呼びかけていきます。