網走港 新港地区 防波堤改良事業 (印刷用ページ)
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【網走港 川筋地区 小型船だまり整備事業】
事業の概要
事業の目的
■港の概要■
網走港は、オホーツク海に面し、網走川河口部に位置する、網走市が管理する重要港湾です。
本港は、昭和53年に重要港湾に指定され、現在では、北網地域の産業・生活に係わる物流を支える港湾として、また、沖合、沿岸漁業の基地として重要な役割を果たしており、新港地区では、網走港の主要貨物である石油製品、重油、石炭等を取り扱うとともに、大型旅客船の発着に利用されています。
網走港は、オホーツク海に面し、網走川河口部に位置する、網走市が管理する重要港湾です。
本港は、昭和53年に重要港湾に指定され、現在では、北網地域の産業・生活に係わる物流を支える港湾として、また、沖合、沿岸漁業の基地として重要な役割を果たしており、新港地区では、網走港の主要貨物である石油製品、重油、石炭等を取り扱うとともに、大型旅客船の発着に利用されています。
■事業の目的■
防波堤の改良・整備により、新港地区における港内静穏度を向上させることで、荷役の効率化による物流コストの削減を図るとともに、本港沖合いを航行する貨物船の避難に必要な避泊水域の確保を図る。さらに、越波による背後地域への施設損傷や貨物被害の減少を図る。
新港地区では、網走港の主要な貨物である石油製品、重油、石炭等を取り扱っています。
しかし、本港は、荒天時において、高波高の出現頻度の増加やその波向の変化等により、港内の越波や港内擾乱が発生しているため、これら需要に十分対応できておりません。
また、新港地区は港内静穏度が不足しているため、荒天時の避難要請に応えることができない状況のため、船舶の安全な避難水域の確保が求められています。
さらには、近年の高波高の出現頻度の増加や波向の変化等による港内擾乱により、越流による岸壁背後の倉庫施設の破損やヤードに仮置している石炭等貨物の流出被害等が発生しており、利用者からは港内静穏度の確保が要望されています。
本事業は、これらの問題に対応するため、防波堤(南)の改良(嵩上げ)、防波堤(南)及び防波堤(島)等の整備を行うもので、静穏度確保による荷役の効率化、避泊水域の確保による海難事故の減少及び越波による背後地域への被害減少を目的として、平成20年度に現地着工しています。
防波堤の改良・整備により、新港地区における港内静穏度を向上させることで、荷役の効率化による物流コストの削減を図るとともに、本港沖合いを航行する貨物船の避難に必要な避泊水域の確保を図る。さらに、越波による背後地域への施設損傷や貨物被害の減少を図る。
新港地区では、網走港の主要な貨物である石油製品、重油、石炭等を取り扱っています。
しかし、本港は、荒天時において、高波高の出現頻度の増加やその波向の変化等により、港内の越波や港内擾乱が発生しているため、これら需要に十分対応できておりません。
また、新港地区は港内静穏度が不足しているため、荒天時の避難要請に応えることができない状況のため、船舶の安全な避難水域の確保が求められています。
さらには、近年の高波高の出現頻度の増加や波向の変化等による港内擾乱により、越流による岸壁背後の倉庫施設の破損やヤードに仮置している石炭等貨物の流出被害等が発生しており、利用者からは港内静穏度の確保が要望されています。
本事業は、これらの問題に対応するため、防波堤(南)の改良(嵩上げ)、防波堤(南)及び防波堤(島)等の整備を行うもので、静穏度確保による荷役の効率化、避泊水域の確保による海難事故の減少及び越波による背後地域への被害減少を目的として、平成20年度に現地着工しています。
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越波の状況
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荒天時における石灰石運搬船の待避状況
事業の概要
施設規模
施設名 | 規模 |
---|---|
防波堤(南)(改良) | 1,060m |
防波堤(南) | 200m |
防波堤(島) | 90m |
航路・泊地(-12.0m) | 10,600 平方メートル |
泊地(-12.0m) | 200 平方メートル |
整備進捗状況
図のとおり (平成24年12月末現在)
事業の必要性等
A 海難事故の減少
本整備事業の実施により、港内の静穏度が向上し、安全な航行や荷役に加えて、荒天時における港内での船舶の避泊が可能となり、海難事故による損失回避が図られます。
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整備前
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整備後
B 陸上輸送コストの削減
本整備事業の実施により港内静穏度が向上するため、陸上輸送距離の長い代替港ではなく、網走港での貨物の取扱いが可能となり、陸上輸送コストの削減が図られます。
石炭の取扱いについては、釧路港から網走港への利用となり、陸上輸送距離は91キロメートルの削減となります。
石炭の取扱いについては、釧路港から網走港への利用となり、陸上輸送距離は91キロメートルの削減となります。
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整備前
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整備後
C 待避コストの削減
本整備事業の実施により、港内の静穏度が向上し、荷役時の安全性が確保されるため、待避の解消によるコスト削減が図られます。
石炭や石灰石運搬船では、2日程度の待避が年1~2回程度発生しています。また、巡視船では、4日程度の待避が年4回程度発生しています。
石炭や石灰石運搬船では、2日程度の待避が年1~2回程度発生しています。また、巡視船では、4日程度の待避が年4回程度発生しています。
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整備前
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整備後
D 係留ロープの被害の削減
本整備事業の実施により、港内の静穏度が向上し、港内擾乱が抑制されるため、係留ロープの切断被害の回避が図られます。
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網走港新港地区における防波堤(南)の越波状況
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係留ロープ切断状況
E 越波・浸水被害の減少
本整備事業の実施により、港内の静穏度が向上し、波浪及び岸壁前面の波高が抑制されるため、波浪の越流による背後施設の損傷や貨物被害の減少が図られます。
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網走港新港地区における港内擾乱発生箇所
F 荷役安全性の向上
本整備事業の実施により、港内静穏度が改善されるため、港内における荷役作業やタグボートによる支援作業の安全性が向上します。
G 港内航行安全性の向上
本整備事業の実施により、港内静穏度が向上することで、利用船泊の安全な入出港や港内航行が可能となるなど、港内航行時の安全性が向上します。