二つの層を持つ不思議な湖
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二つの層を持つ不思議な湖
- 網走湖は、今から10,000年前海の一部でしたがその後、海水面の変動や漂砂などによってできた海跡湖です。網走川を通じてオホーツク海と結ばれているため、湖の干満により海水と河川水が混ざり合う「汽水湖」が形成されました。
- また、流入した海水は湖の地形と比重の違いによって、湖の底に沈み上層の淡水層と下層の塩水層とは混じり合うことのない二層構造を形成しています。
- 下層の塩水層は、流入した汚濁物質を細菌等が分解する時に酸素を消費するために、無酸素状態になっています。
- 現在は水深7m程度に塩淡境界があります。下層の塩水層は、栄養分が著しく多く、溶存酸素(DO)がない無酸素の水質になっています。