現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 治水課
  3. 常呂川流域懇談会
  4. 常呂川流域懇談会NEWS【第6号】(平成15年3月26日)

常呂川流域懇談会NEWS【第6号】(平成15年3月26日)

常呂川流域懇談会NEWS 第6号

【第6号】 発行者:懇談会座長 佐渡 公明

流域住民の意見を河川整備計画に

第6回常呂川流域懇談会は平成15年3月26日に開催いたしました。

事務局から

第6回 常呂川流域懇談会
日時:平成15年3月26日(水)13時30分~17時20分
場所:サントライ北見(北見市)

 当日は、22人中18人の委員(代理出席含む)が出席したほか、32名の傍聴者、報道関係3社の取材もありました。
 事務局から、各委員の意見を受けて修正した懇談会提言書(案)についての説明が行われ、提言書(案)について、その内容、とりまとめ方法等に関して各委員からいろいろな意見をいただきました。
 活発な議論がなされましたが、時間内に討議が終了しなかったために、次回懇談会で継続討議となりました。

~よりよい常呂川を後世に残していくために~

事務局からが修正案についての説明があり、議論が始まりました。
提言書(案)総論について
常呂川流域懇談会
  • ハーブ公園について、流域内にハーブのような外来種があると拡散する可能性がという認識だけは持っていてほしい。<羽根石委員>
  • キーワードと文章の結びつけ方が問題。<表委員>
  • キーワードにつづく文章一つ一つの中に何かしっくりしない部分がある。<伊藤(純)委員> 懇談会の様子
  • 川がふるさとと関係するのは、そこで遊んだり、魚を釣ったり炊事遠足した記憶。記憶の共有という部分がないと、不十分。原風景という言葉がよく言われているが、記憶と原風景という言葉のつながりが重要。<表委員>
  • 風景とか風土を思い起こすようなキーワードはあちこちにある。A4、1枚中に総論としてまとめる時には制約がある。
  • 原風景云々について無理に総論の中に入れるのはどうか。ただし、完全削除にするのではなくて、これは2ページ以降のどこかで必ず生きてきている。<佐渡座長>
  • 流域像の字句を後ろに持ってきているから分かりにくい。文頭に書けばいいと思う。<山田助役(代理)>
  • 「生態系循環」という言葉を入れていただきたい。<表委員>
  • 「生態系」については入れた方がいい。しかし、「生態系の循環」という言葉はちょっとひっかかる。 <佐渡座長>
  • 人間の立場でしか見ていない部分があって、我々の常呂川、一緒に暮らしている常呂川で生きている生き物の立場での文面が何もないので生態系という項目でもいいから増やしてもいい。<羽根石委員>
  • 「生態系循環」という言葉が正式にあるものなのかどうなのか。生態系も含めた自然環境の保全・創造ということで、それには当然、生態系の循環システムというのも入っていると考えている。<事務局>
  • 常呂川の今の問題は、水循環というよりは水の浄化の循環と認識している。<表委員>
  • 「生態系循環」と「浄化循環」は言葉の意味合いがつかめないこと、この文章に適切かどうか判断できなかったために使わなかった。<事務局>
  • ぐるぐる回っていく状態を生態系という。循環的な意味は含まれていると考えていい。「生態系」という用語はここで議論してもいいかと思う。<伊藤(純)委員>
  • 「生態系」はどこかに一つ入れて、あとは原案に沿って進めるのはいかがか。<山上委員>
  • 肥沃な大地の氾らん源である河川にサケやマスは上らないと思うので、生産性が薄いというイメージにならないか。<伊藤(純)委員>
  • この文章は、常呂川流域が肥沃な大地で生産性があることを表現していると思う。<鈴木委員>
常呂川流域懇談会
  • 常呂川は、日本でも有数の遺跡の多いところ。オホーツク文化の中では、特に常呂や網走が非常に繁華なところだった。古代から現代までそれを成り立たせた大地は肥沃な大地であったのではないかという歴史的な認識を踏まえた記述とした。<事務局>
決定事項
○流域像のキーワードを頭にもってくる。
○生態系という文言を入れる。

1.洪水による災害発生の防止について
  • 流下能力の不足について、現実に緊急的なことを考えると下流域がかなり危険度が高いような気がしている。流下能力が不足しているということを、断定する根拠が理解できない。<羽根石委員>
  • 計画流量が流れた場合の水位がハイウォーター以下であれば、安全に洪水が流れるものとしている。<事務局>
  • 緊急性のあるところから工事をしていくという文章があってもしかるべき。<表委員>
  • 工事はもちろん緊急性も地域のバランスも考慮してやっている。ただ、災害時の工事も一般的に緊急に災害の復旧工事をやるという言われ方をするので、もし緊急性と書いた場合に、災害時の工事だけをしなさい、長期的に治水安全度を高める工事はしなくてもいいという捉え方をされる可能性があるので、緊急性のあるという文言は必要ないと考えた。<事務局>
  • 今後、流域委員会で整備計画をつくるときに、まさに緊急性とか必要性が議論されていくものと考える。<事務局>
  • 河川対策について、今盛り込まなくてはいけないのは、河川の直線化の見直し、旧来型のコンクリート護岸の見直し。自然に配慮した形を何らかの形で文言として入れるべき。<表委員>
  • 常呂川においても自然豊かな蛇行特性を生かし、動植物の生息環境を保全し、創造する川づくりが必要である。そのためにはワンドや瀬と淵の再生等と書いてある。この辺はこの意見を踏まえて書いている。
  • 直線化が全てだめだということにはならない。あえて、直線化の見直しという表現は避けた。
  • すべてのコンクリートブロックについての否定、見直しがこの懇談会の中で決定されたというような誤解をされる可能性もあり、そのような表現はあえてしなかった。<事務局>
  • 直線化はどんな小さなことであっても全部反対。直線化したために川の流れが速くなった。したがって、危険度は増している。<川口委員>
  • コンクリートブロックの話は、お互いに対立しているのではなく、どう表現するかだけだと思う。「河川改修を行う際には河川の生息環境を勘案した工法の検討が必要であり、河岸保護工についても、安全性を確保し、極力環境面に配慮する」ということなので同じ内容である。どちらかというと環境にきちっと載せておいた方がいいと思う。<事務局>
  • 蛇行を考慮する、生物の生息環境を勘案した工法、そういう言い方をして、少し丸めた形で、直線化やコンクリート護岸を見直すという意味は入っている。<佐渡座長>
  • その場その場で考慮すべきことが異なる。全体を勘案してこのような包括的な書き方とした。<事務局>
  • 我々は洪水になると現実に被害を被っている。その立場からすると、ショートカットはしない、直線化 しないときちんと記述してもらわなければ困る。私はこれにいくら時間かけてもいいと思っている。<川口委員>
  • この河川対策、直線化というのは、自然環境の問題以前に工法の問題である。河川対策に入れて当然のこと。<表委員>
  • 「その際には河川の直線化やコンクリート護岸のみに頼ることなく、蛇行状況を考慮した河川改修についても検討する必要がある」というような文言にしてはどうか。<山田助役(代理)>
  • 山田助役(代理)が言うように、この中に、直線化やコンクリート護岸に頼らないということをここの河川対策の中に盛り込めばいいのではないか。<羽根石委員>
災害発生の防止
  • 「河川の自然な」とか「河川の自由な姿の保全と再生」という文章を入れてほしい。河川の自由な姿の保全と再生、これが基本理念になれば、当然直線化に関しても考えが変わるし、根幹部分だと私は思っている。<表委員>
  • これを具体化したのが直線化とコンクリート護岸の見直しだと解釈できる。その直線化とコンクリート護岸の必要に応じた見直しというのは文章に入れようとなっているから、趣旨は生かされている。<佐渡座長>
決定事項
「その際には河川の直線化やコンクリート護岸のみに頼ることなく、
蛇行状況を考慮した河川改修についても検討する必要がある」という
文言を入れる。
提言書の取りまとめ方について
提言書の取りまとめ方について
  • 行政の方々の表現と、一般市民が要望して書いていただきたいという言葉の幅ができる限りすり寄る形が必要。<表委員>
  • 基本的には、いろいろな考え方があるし、私も佐渡座長も専門。その間折り合いをつけるのは市民会議の提言書の中では細かい文言にできない。議論の中でも専門用語がたくさん出てくる。そこに踏み込まなくていい。今我々としては、特にこの地域の常呂川の特性、地域特性から考えたら、とにかく川というものがそこにいつも流れていてほしいということを考慮して、プロがどうやればそうなるかということを努力するという意味合いのことが盛り込まれていればいいので、広葉樹がいいのか針葉樹がいいのかというのは植物の専門家がやればいいこと。
  • 細かな専門用語や、新しい一つの選択をここでしていくと、それが言い切れるかどうか我々にはわからない。洪水だけではなくて環境に配慮した川づくりという工法、その中で洪水対策をどうやっていったらいいのかということを強く要望するということが盛り込まれていれば、あとはプロがやってくれていいのではないか。<伊藤(純)委員>
  • 一つの項目の河川対策について、ここだけがそこのよりどころになっていくのかといったら、違う。ほかの環境や利水や、あらゆるところからピックアップしたものを総合的に後ろ盾として仕事が進められていくと思う。全体的に見たものをまず進めていただかないと、ここで足踏みされていては進まない。直接化云々とか旧来型云々という、方法論的なことまで盛り込む必要、そこまで言及する必要はないと思う。<夏井委員>
  • これから常呂川がどのようになっていくのかということが、一般の方々が読んである程度理解できる文面にしなければならない。<山田助役(代理)>
  • プロに任せろという話があったが、いろいろな場面で自分が遭遇して目の当たりにしたものに対してできるだけ盛り込んでいくというのが市民の場だと思う。<表委員>
  • プロに任せるというのは、素人だから黙っていろという意味ではなく、今ここで議論している提言書がそういうプロフェッショナルな議論、各論に入っていない。いわゆる今後10年にわたるこの行政、河川行政に対しての精神的なものをうたうべきところで、細かな議論をするところではないという意味。 <伊藤(純)委員>
  • 流域懇談会、いわゆる常呂川沿川の代表が集まって決めた。そうしたら、これに基づいて常呂川の利水、治水は行われていくと思う。<川口委員>
  • 今までの治水ではなくて、もっと流域、上流域、下流域、環境、産業、そういったものを考えて行うという提言をしておけば、もしも必要であればその文言に基づいて専門家委員会がまたできてくるだろうと思う。
  • もっと包括的な提言であって、細かなことについては、またその議論に参加したい方たちが参加できる場がある。川でもどんな工事をやるのでもアセスメントをやって、住民参加、自然保護団体が参加できるようなアセスメントを盛り込もうとか、そういう精神を盛り込むことの方が大事なのではないか。 <伊藤(純)委員>


 このNEWSは、『常呂川流域懇談会』の様子を流域のみなさんに広くお知らせするため、懇談会座長名で発行するものです。

お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道網走市新町2丁目6番1号
  • 電話番号:0152-44-6468, 0152-44-6470, 0152-44-6471, 0157-23-6118

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 治水課
  3. 常呂川流域懇談会
  4. 常呂川流域懇談会NEWS【第6号】(平成15年3月26日)