国土交通省北海道開発局 網走開発建設部

【拠点地区整備計画】

　湧別川の特徴である清冽な流れと良好な河川景観等を活用し、重点的に整備することが望ましい地区を拠点地区とし、沿川自治体の都市計画事業等との調整を図り整備する。拠点地区は、6地区とし、その整備方針及び整備のイメージを以下に示す。

地区名	テーマ	整備方針
湧別地区 湧別川 （河口～KP3.4） （河口ブロック）	海と水辺の やすらぎ空間	野鳥や遡上魚との出会いの場の形成
		・ 河口海浜特有な自然環境に親しめる ように散策路等を整備する。 ・ 川と海との接点におけるスポーツ・レク リエーションの場として修景広場、桟橋、 船揚場等を整備する。
上湧別地区 湧別川 （KP11.4～KP14.0） （ふれあいブロック）	健康の 水辺空間	子どもから大人まで楽しめる心身の健康 を育むスポーツ・レクリエーションの場の 形成
		・ ファミリースポーツ、レクリエーションの 場として、サッカー、ソフトボール、 テニス、ゲートボールなどの運動公園や イベント、レクリエーションが楽しめる 多目的広場や休憩広場等を整備する。 ・ 釣りや水遊びなど水辺に親しめ楽しめる ように、親水に配慮した整備を行う。
遠軽地区 湧別川 （KP22.0～ 遠軽橋KP27.9） （ふれあいブロック）	スポーツと イベントの 活力空間	四季を通じスポーツ・レクリエーション や様々なイベントが楽しめる水辺空間の 形成
		・ サッカー・ラグビーなどの広域的な大会 が行えるような各種スポーツ広場や観覧 護岸等を整備する。 ・ 広域的なイベントの中継基地として、 また冬まつりなどの地域のイベントの 場として多目的広場、休憩施設等を整備 する。 ・ 水辺に憩えるように散策園路や花壇など 、親水に配慮した整備を行う。
生田原地区 生田原 （KP18.6～KP21.2） （渓流ブロック）	河畔公園と 清流に ふれあう 潤いの空間	河畔林を保全し、オホーツク文学に ふれあう場の形成
		・ 自然景観の調和を考慮し、河畔林の 保全に努める。
武利ダム地区 武利川 （武利ダムKP7.8～ 神恵橋KP11.4） （渓流ブロック）	豊かな森林と ダム湖に ふれあう空間	優れた自然景観を保全し、いこいの場の 形成
		・ 関係自治体の計画との調整及び自然 景観との調和を考慮し、ダム湖周辺の 広場を整備する。
白滝地区 湧別川 （KP63.0～ 白滝橋KP65.3） （渓流ブロック）	水と緑に ふれあう 自然空間	水と緑と人の調和を図るため、美しい 山並みを眺望できるレクリエーション空間 の形成
		・ キャンプ場など川岸周辺の広場・利便 施設を自然との調和の上で関係自治体 の計画と調整し整備する。

【ネットワーク整備計画】

　湧別川及びその支川を軸とし、河川周辺の歴史的・文化的施設や公園緑地等を有機的に連携し、湧別川の優れた自然環境、河川環境、レクリエーション空間等を活用したネットワークを整備する。ネットワークの整備方針を以下に示す。

場所	テーマ	整備方針
湧別町から 白滝村まで （5町1村）	ふれあい交流 ネットワーク	・ 河川を利用し流域全体にわたって 行われるイベントや公園緑地等を 周辺に点在する史跡、名所等を 湧別川、生田原川、武利川等の 河川を軸として有機的に結び、 人々の交流の促進を図る “ふれあい交流ネットワーク”を 設定する。 ・ 河川敷や堤防等を利用し、イベント 等を結ぶ遊歩道、サイクリング ロード、クロスカントリーコース、 休憩施設などを整備するほか、 必要に応じて案内板等を設置する。 また、広域的なイベントの中継地点 や会場となる、いこいの森公園、 寒河江公園や白滝、丸瀬布、 生田原、湧別などの各河川 公園を整備する。 ・ 川を通して地域活性化を目指し、 人々の結びつきや交流を促進する 「人のネットワーク」への支援を図る （流域会議などへの参加等）

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「川の道構想」を河川環境管理基本計画の中に位置づけることになる。ただし、「川の道 構想」の実現にあたっては、治水計画と整合を図りながら進める必要がある。（たとえ ば、河道の安定性を考慮したり、植樹基準、構造物の設置基準などに準ずる必要が ある）

（図下のリンクをクリックすると大きな図が見られます。）

【維持運営組織に関する事項】

　「湧別川水系河川空間管理計画」の継続的な運営と実現を図るとともに、河川全体として、調和のとれた維持管理及び占用地の円滑な管理運営を図るため、関係行政機関等による組織を設ける。