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湧別川流域懇談会NEWS【創刊号】(平成12年6月14日)

湧別川流域懇談会NEWS 創刊号

  • 湧別川流域懇談会NEWS
【創刊号】

発行者:懇談会座長 内島 邦秀
 
 6月14日、第1回懇談会が開催されました
=事務局から=

第1回 湧別川流域懇談会が、以下のとおり開催されました。

  日時:平成12年6月14日(水曜日) 午後2時~4時

  場所:遠軽町役場 3階 大会議室

 当日は、全委員(代理出席含む)が出席したほか、4名の傍聴者、報道関係2社の取材もありました。
 第1回目ということで、主催者である網走開発建設部と網走土木現業所から挨拶があったあと、
懇談会設置要領について承諾いただき、座長として北見工業大学の内島助教授が選出されました。
その後、事務局から湧別川の現況等についての説明があり、各委員に湧別川に対する思いを
発表していただきました。
 

湧別川流域懇談会の目的

懇談会風景1
 河川の整備と保全に関する皆様の多様化した要望に応え、また、河川の特性と地域の風土・文化などの実情に応じた河川整備をするためには、地域との連携が不可欠なものとなっており、平成9年の河川法の改正では、河川整備の計画について、学識経験者、地域住民、地方公共団体の長の意見を反映する手続きが導入されました。
 さらに、河川法の目的に「河川環境の整備と保全」が新たに位置づけられ、河川の水質、生態系の保全、水と緑の景観などに関する要望の増大に応えるべく、平成2年に策定された湧別川水系河川環境管理基本計画を充実させる必要が生じています。
 これらのことから、網走開発建設部と網走土木現業所では共同で学識経験者、関係住民、地方公共団体の長で構成される「湧別川流域懇談会」を設置し、湧別川について流域の現状と将来像を考慮した提言をいただき、河川整備計画の原案、湧別川水系河川環境管理基本計画の変更案に反映させることとしたものです。

湧別川流域懇談会で検討する主な事項
  • 流域の概要について認識の共通化を図る。
  • 河川整備計画原案作成に向け反映すべき事項を提言する。
  • 河川環境管理基本計画修正案作成に向け反映すべき事項を提言する。
  • 原案及び変更案作成に際して、関係住民からの意見収集方法等について検討する。
  • 検討内容
  • 懇談会風景2
  • 懇談会風景3
  • 懇談会風景4
  • 懇談会風景5

懇談会にはどういう人が参加しているの?

懇談会風景6
 懇談会の委員は、環境、河川工学、農学などの専門家、市民団体、流域内町村長をはじめとする地域の方々の合計17名です。
湧別川流域懇談会 委員名簿(敬称略) 五十音順

氏 名 所 属

池田 節津子

遠湧農業協同組合婦人部長、上湧別まちづくり女性会議委員

内島 邦秀

北見工業大学助教授                   

枝松 泰彦

丸瀬布町長

海老江 邦雄

北見工業大学教授

加藤 貞夫

湧別町長

刈谷 一郎

ゆうべつアウトドアークラブ

北川 健司

遠軽町長

小松 輝行

東京農業大学教授

後藤 裕

百足の会代表、湧別川流域会議代表

佐渡 公明

北見工業大学教授

鈴木 淳志

東京農業大学助教授

寺本 由美子

湧別商工会婦人部理事、湧別町行政改革推進委員会委員

遠峰 進一

湧別漁業協同組合長

林 照雄

生田原町長

松田 隆

上湧別町長

見原 徳望

元遠軽高等学校教頭、湧別川水系河川環境管理基本計画検討協議会委員(H2)

吉田 敏充

白滝村長

 

第1回懇談会の発言概要

 委員からの発言について概要をご紹介いたします。
  •  最近、ちょっと激しい雨が降るとすぐ川の水が濁るようになった。山に保水力が無くなってきた。国有林の管理方法に問題があるのではないか。 
  • 河川環境管理基本計画が策定された平成2年から10年がたとうとしており、すばらしい湧別川ができていると感じている。しかし、先日は遠軽も28℃になり、子供達がせせらぎ水路で遊んでいたが、水質の状況が悪いということが気になる。 
  • 湧別川の水を水道の水源として使っているが、年々水質が悪くなっている。家畜糞尿の問題については危惧しており、真剣に取り組んでいかなければならない課題だ。流域への植樹についても議論が必要。さらに高水敷や水の利用について積極的に取り組む必要がある。 
  • 生田原川は河川改修後に未改修部分の土砂が流出し、せっかく掘削してもすぐに埋まってしまう。上流から土砂が流れ込まないような工夫が必要。 
  • 湧別川は、サケ・マスの孵化・放流をしている川。川の水質については流域全体で真剣に取り組む必要がある。雨が降ると流木で漁港がすぐ埋まってしまう。河川を直線化するとその影響が大きくなると思うので、直線化しないで欲しい。また、河川改修は自然の状態を保持しながら進めるべきだ。 
  • 湧別川の河口付近では親水性の施設がない。地域の人々が川に親しめる川にしていきたい。 
  • 湧別川は、道東の川の中でも魚種が豊富な川。河畔林を保全し、直線化しない河道整備が魚にとって望ましい。ヤツメウナギなどはコンクリートを使わない工法が大切であり、サケマス科の魚にとっては産卵床としての湧水が重要であり、河道整備を行う際には工夫が必要。 
  • 森林伐採や流域の都市化などによって、川に大雨の時の水を押しつけてしまうことになる。流域からの視点で総合的な治水対策が必要。流域内で流下能力が低いところでは治水事業が必要であり、支川の改修や排水機場の整備も進めていくべきである。 
  • 湧別川は、環境がとてもいい川なので、環境を第一に考えた川づくりを目指していきたい。奥入瀬渓谷には、修景に配慮した護岸があった。このような河川改修を積極的に取り入れてもらいたい。今までは経済のために川を壊してきたが、次世代のために川や山の再生を図っていく責務がある。 
  • 湧別川には家畜糞尿が入り、水が汚くなっている。家畜糞尿施設をつくったとしても、急傾斜だったり川に近い場所に施設があれば、河川に直接流出する可能性があると思う。川の周りには汚い水がすぐに入らないよう樹林帯のような緩衝地帯が必要。 
  • 不便を我慢しながら環境を守ることも必要である。魚を釣りながら自然の大切さを学ばせたい。また、湧別川でサクラマスの釣りができるよう実現に向け規制を乗り越えたい。 
  • 湧別川を下ると流木が流れているのを多く見る。流木をくい止める施設を設置できないか。春先に川をカヌーで下りながら、ゴミ拾いをしている。川にはビニール袋やマンガ、時には冷蔵庫まで捨てられている。人のマナーの悪さを感じており、これらについても真剣に考えていきたい。 
  • 平成10年の洪水の時、多くの流木が流れ、現在でも高水敷に堆積している。川の維持管理として流木などを取り除くことも大切。 
  • 下水処理場を建設する際は、高度処理が可能な、特に窒素やリンを除去できる施設として欲しい。今後、この湧別川が少なくとも現状を維持できるような川にして欲しい。 
  • 平成10年の洪水では、小さな川から鉄砲水がきて、何十年も大丈夫だった橋が壊れた。山の木をブルドーザーにより伐採しているが、そこが水の道となり鉄砲水が発生したと思う。これからは山を守っていくことが重要である。 
  • 農業の経営には、川の水は欠かせない。町は川の水を飲用にも使っている。後世に良い環境を残すため、水質問題は早く解決して欲しい。 
  • 湧別川流域の町村は、川に対する思いが強く、町村間の連携が強いと思う。この町村間の連携は、後の時代にも引き継いで欲しい。湧別川は網状河川(州が発達し川が網の目のように流れる河川)の様相を呈しているが、生物的には良い状態だと思う。これを残しつつ治水対策を行って欲しい。

このNEWSは、『湧別川流域懇談会』の様子を流域のみなさんに広くお知らせするため、
懇談会座長名で発行するものです。

お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道網走市新町2丁目6番1号
  • 電話番号:0152-44-6468, 0152-44-6470, 0152-44-6471, 0157-23-6118

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