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穀物の海上輸送網の拠点となる港湾の機能強化(釧路港)

穀物の海上輸送網の拠点となる港湾の機能強化(釧路港)

 釧路港の背後にある東北海道は、我が国を代表する酪農地帯であり、重要な食料供給基地となっています。
 釧路港では、牛などの家畜の飼料原料となる「トウモロコシ」(穀物)を扱っており、大型船に対応した整備を目指していることから、期待される整備効果をご紹介します。
  • H27生乳生産量シェア(738万t) H27生乳生産量シェア(738万t)

    出典:平成27年「牛乳製品統計調査」農林水産省

  • H27乳牛頭数シェア(138万t) H27乳牛頭数シェア(138万t)

    出典:平成27年「牛乳製品統計調査」農林水産省

世界に目を向けた産業 - 産業を支える物流ネットワークの整備

 国内外と多様な物流ネットワーク構築を図るため国際バルク戦略港湾など北海道の国際競争力強化に向けた基盤整備を推進します。
 平成23年5月に、国土交通省は資源、エネルギー、食料等の安定的かつ安価な供給を実現するため、釧路港を「国際バルク戦略港湾(穀物)」として選定しました。
 また、当局では平成26年度から釧路港において、大型船の入港に対応する国際物流ターミナル整備事業を実施しています。
 さらに、平成28年2月に、国土交通大臣は釧路港を、穀物で全国初となる特定貨物輸入拠点港湾に指定しました。
  • 釧路港第2埠頭 国際物流ターミナル整備状況の写真 釧路港第2埠頭 国際物流ターミナル整備状況の写真
釧路港の現状と将来
 乳用牛の飼料原料となるトウモロコシは、主として北米からパナマックス船(パナマ運河を航行可能な巨大船舶)で輸入されています。
 現在、穀物を取り扱う釧路港第2埠頭は水深が浅く、積載量を減らさないと入港できないため、非効率的な輸送形態となっています。
 このため、国際物流ターミナル整備事業を通じて大水深の岸壁が整備されることで、パナマックス船が満載で入港できるようになり、効率的な輸送形態が実現します。
【現況】 【将来】
岸壁の水深が浅いため、パナマックス船は積載量を減らして入港している 岸壁の水深が深くなることにより、パナマックス船が満載で入港できるようになる

  • 現況
  • 矢印
  • 将来
東北海道の酪農生産基盤を支える釧路港
 東北海道地域の酪農業を支える釧路港では、乳牛の飼料原料となるトウモロコシを輸入しており、また生産された生乳をRORO船により、毎日関東地方へ移出しています。
  • 東北海道の酪農生産基盤
  • 穀物輸送船 穀物等(飼料の原料)をアメリカ等から輸入
  • RORO船 生乳を関東地方へ移出
釧路港国際物流ターミナルの整備
  • 釧路港国際物流ターミナル
 大型船に対応した国際物流ターミナルを整備し、輸送コストを削減することで飼料原料となる穀物の安定的かつ安価な輸入を実現し、畜産業の競争力強化を図ります。
 また、釧路港は全農系、商社系を含む港湾背後の企業間での連携や苫小牧・八戸・石巻・新潟各港との港間連携が図られています。企業間及び港間の連携による効果を早期に発現するためにも、北米に最も近い穀物取扱港である釧路港においてパナマックス船対応の岸壁を整備し、複数港寄りの拠点とすることが必要であります。
現状
解決すべき課題

岸壁水深の不足により、大型船が満載で入港できず、減載して喫水調整を行っての入港やハンディサイズ船での輸送となり、非効率な輸送を余儀なくされている

施策
課題解決に向けた施策

水深14mの国際物流ターミナルを整備することにより、大型船による穀物の一括大量輸送が可能となり、効率的な海上輸送網が形成され、約4割の海上輸送コストの削減につながる

国際バルク戦略港湾
バルク貨物
バルク貨物とは?

 梱包をせず、船に直接積み込む貨物のことです。私たちの生活に欠かせない、資源やエネルギー、食糧のほとんどがバルク貨物の船で輸入されています。
※「穀物」、「鉄鋼石」、「石炭」を三大バルクと呼んでいます。

国際バルク戦略港湾が必要な理由
  • 資源需要の増大
  • 船の大型化の進展
  • 大型船への対応
  • 下矢印
我が国産業の国際競争力の強化と国民生活の質の
向上のためにバルク貨物の拠点となるみなとを
選んで、「集中」的に整備する必要があります。
 
釧路港は「穀物」の国際バルク戦略港湾

平成23年5月・・・釧路港は「穀物」の国際バルク戦略港湾に選定
平成26年度 ・・・釧路港において、国際物流ターミナルの整備事業の実施
平成28年2月・・・釧路港は、「穀物」で全国初となる特定貨物輸入拠点港湾に指定

 輸送コストの削減によって、国民への安全・安心な食料供給、北海道の酪農家の経営改善及び生産力向上が期待されます。


お問合せ先

開発監理部 広報室

  • 電話番号:011-709-2311
  • ファクシミリ:011-709-8995

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