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新たな北海道総合開発計画

WEB広報誌 かいはつグラフ2016.6

  • 新たな北海道総合開発計画

 平成28年3月29日に、第8期目となる新たな北海道総合開発計画が閣議決定されました。
 北海道総合開発計画という言葉は、読者の皆様にはあまり馴染みのない言葉かも知れませんが、私どもの北海道開発局では、この北海道総合開発計画に沿って事業などをすすめています。
 平成28年度は新計画の初年度となることから、今号のかいはつグラフでは北海道総合開発計画を特集とし、計画策定の意義、新計画の概要などについて紹介します。

北海道総合開発計画とは?
北海道総合開発計画とは?

 北海道総合開発計画は、北海道開発法に基づき、北海道の資源・特性を活かして我が国が直面する課題の解決に貢献するとともに、地域の活力ある発展を図るため、国が策定する計画です。
 これまで7期にわたり北海道総合開発計画を策定し、計画的に北海道開発を推進してきました。
 この度、8期目となる新たな北海道総合開発計画が閣議決定され、今後おおむね10年間における北海道開発の展開の方向と施策の内容が示されています。

【北海道開発法】 昭和25年5月1日制定。北海道における資源の総合的な開発に関する基本的事項を規定することを目的とした法律。

 北海道開発局の所管する事業は、それぞれ社会資本を整備するために実施されますが、あわせてこの北海道総合開発計画に沿って、計画の目標実現のために実施されます。


  ※これまでの各期の北海道総合開発計画については、こちらをクリック願います。
北海道開発の歴史
北海道開発の歴史
 我が国は、北海道の豊富な資源や広大な国土を利用し、国全体の安定と発展に寄与するため、1869年の開拓使設置以降、特別な開発政策の下、北海道開発を進めてきました。
 北海道開発の目的は、当初の国民経済の復興や人口問題の解決から、産業構造の高度化やその適性配置、エネルギーや食料の供給など、時代の変遷に伴い変化していますが、一貫して、その時々の我が国の課題解決に寄与することを目的としています。
 
 150年弱の北海道開発の結果、1869年に約5万8千人だった北海道の人口は、500万人超に達し、名目道内総生産は20兆円弱にまで成長しました。今日の北海道は、フィンランド、アイルランドなど欧州の一国にも匹敵する規模の地域経済社会を形成するに至っております。

 北海道は、食料の供給や観光・保養の主要な拠点としての役割を果たす北の国境地帯として、我が国全体の安定と発展に大きく寄与する地域となっています。

【第7期の北海道総合開発計画の取組事例紹介】
  • 釧路湿原自然再生の取組
北海道における今後の課題
北海道における今後の課題

 北海道開発の基本的意義は、北海道の資源・特性を活かして、その時々の国の課題解決に貢献するとともに、地域の活力ある発展を図ることにあります。
 この基本的意義に照らし、まず考慮すべき現下の課題は、人口減少・高齢化の急速な進展であります。これは、我が国全体で直面する課題ではありますが、特に広域分散型社会を形成している北海道では、その影響が大きくなっており、全国よりも10年程先行して人口減少が進展しています。
 北海道は、広大な農地や豊富な水産・森林資源を強みとして、我が国の食料供給基地として貢献するとともに、豊かな自然環境・特徴ある景観等も提供しています。
 こうした地域、それを支える人々は、主として北海道の地方部に広域に分散しています。


        人口及び高齢化の推移            「生産空間」の散居の例
  • 高齢化の推移
  • 生産空間
 今後、人口減少・高齢化の急速な進展により、北海道の地方部における定住環境の確保が困難となるならば、北海道の強みを提供し、我が国全体に貢献している「生産空間」の維持が困難となるおそれがあります。
 北海道の生産空間は、我が国にとって欠かすことのできない役割を担っており、これを維持・発展させていくことは、これからの北海道開発における中心的課題となります。

【生産空間】農林水産や観光等を担う地域。
北海道の「生産空間」の特徴としては、超広域エリアに人口が散らばって住んでいるという特徴があり、国内の他地域と比較して生活施設まで遠く、交通も不便な環境で、人口減少が急激に進んでいるという危機を抱えています。 
 
生産空間
生活サービスは『市街地』が、いのちの安心は『圏域中心都市』が担いつつ、『生産空間』の機能を維持

            ↓

「各層の機能強化」と「相互の結びつき強化」を展開
新計画の概要について
新計画の概要について

 新計画では、「食」「観光」を戦略的産業として育成し、人口減少時代にあっても、これまで蓄積されてきた豊富な資源など、北海道がもつポテンシャルを最大限に活用することにより、長期を見据えて『世界の北海道』を目指します。
 計画の期間である今後10年間においては、「生産空間」を支えるための重層的な機能分担と交通ネットワーク強化、農林水産業の競争力・付加価値の向上及び世界水準の魅力ある観光地域づくり、地域づくりの人材発掘・育成に重点的に取り組みます。

新計画の3つの目標
新計画の3つの目標

人の夢や希望が花開く大地を次世代に引き継ぐため、3つの目標を設定しています。

■人が輝く地域社会   : 人々が長期にわたり住み続けられ、個性や創造性を発揮できる社会

■世界に目を向けた産業 : 「食」「観光」を戦略的産業として、世界に飛躍

■強靱で持続可能な国土 : 豊かな自然・再生可能エネルギー源を活用、暮らしの安全・安心を確保

  • 世界の北海道
キャッチフレーズには、行政のみならず北海道民が一丸となり、世界に目を向けて
夢と希望のある新しい時代を創っていこうというメッセージが込められています。


 
[今後の取組例の紹介]

《「北海道価値創造パートナーシップ活動」の展開》
地域の課題解決・活性化を図り、北海道の「価値創造力」を強化するため、地域づくり人材の広域的・横断的な支援・協働体制として「北海道価値創造パートナーシップ活動」を展開します。

パートナーシップ会議
 【取組の概要】

□全道的なパートナーシップ会議(北海道価値創造パートナーシップ会議)の開催
産学官民金が連携し、地域づくり人材の交流の場の創出や多様な協力人材の発掘・ネットワークづくりを実施

□北海道内各地で地域パートナーシップ活動を推進
地域ビジネスを担う人材の育成や地域資源を活用した課題解決型の地域づくり等の取組を展開

 《ドライブ観光パスの創設による旅行需要の平準化》
地域的、季節的に偏在している旅行需要の平準化を図るため、レンタカーを利用して北海道内を周遊する外国人旅行者を対象にした観光施設等の割引特典がセットになった「パス」の創設に向けた検討を行います。
  • ドライブ観光バス

お問合せ先

開発監理部 広報室

  • 電話番号:011-709-2311
  • ファクシミリ:011-709-8995

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