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石狩川治水史(6-1)

石狩川治水史(6-1)

  • 第2回石狩川治水史 後編
  • 川とその流域を一つの生きた環境としてとらえる 川に関する考え方の多様化
「カムバックサーモン」運動
 1979年9月10日、豊平川の豊平橋上流で、銀色の鱗を踊らせる体長60センチのサケが発見された。サケたちは、北太平洋を遠くアリューシャン列島からベーリング海まで数年間の旅をし、母なる豊平川に産卵のために帰ってくる。この年には「カムバックサーモン運動」により、32年ぶりに稚魚の放流が行われているが、もちろんそのサケが戻ってきたわけではない。稚魚の放流が中止されていた間にも、サケたちは人知れず豊平川に遡ってきていたのだろう。

 これが「25年ぶり、豊平川にサケ戻る」と新聞に報道されてから、カムバックサーモン運動は市民の間に急速な広がりを見せた。サケよ帰れということは、サケの戻れるようなきれいな川に戻そうということである。しぶきを上げて遡上した一匹のサケは、市民の自然環境に対する意識を一気に高めたといっていい。
サケの稚魚を放流している写真
 もともと豊平川に限らず、石狩川本流とその支流は、たくさんのサケが遡上する川だった。アイヌの人びとが「神の魚」と呼んだように、サケはもっとも重要な食料として大切にされてきた魚なのである。それが遡上しなくなったのは、工業廃水や生活排水によって、水質が悪くなってしまったことが一つの要因である。市民の環境意識の高まり、農民や漁民が反公害闘争などが後押しとなり、1971年には公害関連14法が成立した。これによって、水や排水の流入が減って、石狩川の水質は徐々に回復し、それを喜ぶようにサケたちが戻ってきたのである。

 いま、豊平川には毎年20万匹の稚魚が放流され、数千尾の親魚の回帰が見られる。また、2003年は606カ所の産卵床が確認されており、自然産卵由来の稚魚の浮上も確認された。
  • 豊平川で行われた「サケ稚魚体験放流」の写真
  • 「豊平川概設床止工の魚道設置」の写真


お問合せ先

建設部 河川計画課 企画係

  • 電話番号:011-709-2311(内線5327)
  • ファクシミリ: 011-709-2144

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