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平成30年11月21日局長記者会見

記者会見内容

局長
平成30年11月21日局長記者会見の内容 
  1. 北海道胆振東部地震への今後の対応について
  2. 完成式等について
    ・国際バルク戦略港湾 釧路港 国際物流ターミナル完成式
    ・国道5号 倶知安余市道路(倶知安~共和)着工式
    ・旭川十勝道路「富良野道路」(北の峰IC~布部IC)開通記念式及び通り初め式

会見日時・場所

日時: 平成30年11月21日(水曜日) 13時30分~13時58分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17階 北海道開発記者クラブ

配布資料

話題1

北海道胆振東部地震への今後の対応について

 今日は2点の話題について説明いたします。
 話題の1点目は、北海道胆振東部地震への今後の対応についてです。北海道開発局は、その都度、対応等について情報提供させていただきましたが、本日改めて現時点での状況をお話ししたいと思います。
 1ページ目は、地震の概況等を簡潔にまとめたもので、今後の対応について記載しています。主なものとして、一つ目、10月5日に北海道開発局内に「北海道開発局復興・強靱化推進本部」を設置しました。これは、北海道局と同時に設置したもので、引き続き被災地の早期の復旧や復興、全道の強靱化を進めるために設置したものです。二つ目は、農地・農業水利施設の復旧です。これは、北海道開発局が所管する施設の中で最も被害が大きく、また、営農という観点もあり、この後、具体的に説明いたします。三つ目は、国所管施設ではありませんが、北海道知事からの要請を踏まえ、厚真川水系の3河川において、国直轄による砂防工事を実施するというものです。これもこの後、具体的に説明させていただきます。ちなみに二つ目三つ目については、北海道開発局復興・強靱化推進本部の取組の中に含まれるものです。
 2ページ目は、現時点の所管施設の被害状況をまとめたものです。国営かんがい排水事業については、勇払東部地区、新鵡川地区、早来地区、道央用水地区で約485億円となります。また、苫小牧港については約22億円、鵡川、沙流川、茨戸川、石狩放水路については約10億円、道路については日高自動車道で約8億円の被害額となっています。農業の被害が今回の災害では圧倒的に多かったということであります。また、資料右上に砂防の写真を掲載していますが、先ほどお話ししたとおり、国所管施設ということではなく、北海道知事からの要請を踏まえ、北海道開発局で実施していくのでここに記載しています。既に一部着手しているものもありますが、北海道開発局は今後、胆振東部地震への対応として、こうした施設の復旧やあるいは厚真川の土砂対策を進めていくということです。
 はじめに、農業について説明いたします。
 1ページ目は、特に被害が大きかった勇払東部地区についてです。現在、来年の営農に障害が生じないよう、被災したパイプライン上の農道などの仮復旧工事に取りかかっております。また、暫定的な用水確保に向けた測量設計を実施中であり、こちらについては、12月中旬から工事を始めたいと思っております。来年の農業用水の確保については、北海道や厚真町、厚真町土地改良区と連携して、撤去を予定していた取水施設の利用や仮設ポンプの設置、あるいは被災した水路の応急復旧などを進め、営農に必要な用水の手当てを図っていくこととしています。こうしたことにより、厚真町の国営事業の受益地である約2,800haの水田のうち、山腹崩壊で土砂堆積した農地を含む約200haを除いた約2,600haの農地では、暫定的な用水の手当てが可能となる見込みです。また、厚真ダムの左右岸法面の崩落箇所や、パイプラインの離脱などにより農地が被災している区間については、今年度末より工事を始めることとしております。勇払東部地区全体では、厚真ダム、頭首工、揚水機、用水路の復旧を行っていきますが、現時点の事業費全体で約410億円を予定しており、このうち平成30年度については、現在のところ約35億円となっています。この地区の被害が大きかったことから、全体の完了予定年度を平成35年度としておりますが、施設の完成まで全く用水が供給できないということではなく、厚幌導水路の上流側から復旧していく中で、順次、復旧を終えた区間で用水供給ができるよう進めていきたいと考えております。
 2ページ目、その他の3地区について説明いたします。新鵡川地区では、用水路及び排水路の復旧を実施する計画で、復旧事業費の全体額は約43億円となっております。近日中に、破損した護岸ブロックの撤去などを始め、来年の農業用水の確保に向けて、用水路が土砂崩れにより埋まり閉塞した箇所について、仮設の水路を設置する計画です。次に早来地区の瑞穂ダムの復旧、道央用水地区の夕張シューパロダムの復旧です。いずれもダム本体の安全性に影響を及ぼすようなものではありませんが、これら施設の復旧を実施する計画で、全体復旧事業費はそれぞれ約32億円、約0.3億円となっています。以上、3地区とも、来春の用水手当には影響を及ぼすようなものではありませんが、早期の復旧に向けまして、現在、復旧工事に向けた調査などを実施しており、来年度より本格的な復旧を実施したいと思っているところです。
 次に砂防について説明いたします。
 1ページ目、厚真川の支川となります日高幌内川においては、幅400mの尾根部が500m滑動し、1,100mにわたる河道閉塞が発生しております。また、チケッペ川、東和川においても大規模な山腹崩壊が発生し、河道内に堆積した不安定土砂等の再移動が懸念されているところです。
 2ページ目です。こうした状況を踏まえ、9月25日に北海道知事から国土交通大臣に対し、膨大な崩落土砂が堆積し河道閉塞が発生している日高幌内川や厚真町市街地に近いチケッペ川、東和川について、国直轄による対策を求める緊急要請がなされました。この要請を踏まえ、既にお知らせしているとおり、日高幌内川、チケッペ川、東和川において、新たに国直轄による緊急的な砂防工事を実施することになりました。具体的には、日高幌内川においては、河道閉塞部の越流・浸食により、土砂と水が一緒に流れ、下流に被害を及ぼすおそれがあるため、閉塞部上流の水を安全に流すための水路工や、流出土砂を堆積させる遊砂地工などを整備することとしております。また、チケッペ川、東和川においては、厚真市街地に近く、今後の降雨等により、不安定土砂等が再移動し、市街地に被害を及ぼすおそれがあるため、砂防堰堤を整備していくこととしております。
 3ページ目です。これも既にお知らせしているところですが、新たに国直轄で土砂災害対策を進めることから、その推進体制を強化するため、事業を担当する室蘭開発建設部に「厚真川水系土砂災害復旧事業所」を設置し、10月3日に開所式を行ったところです。なお、現在、日高幌内川では、地質調査や工事用道路の整備等を進めているところであり、また、チケッペ川、東和川では地質調査等を進めているところです。引き続き、地域の安全を確保するために早期の対策の完了を目指し、取り組んでいきたいと思っております。
 さて、この話題の最後にお手元にお配りしています冊子の紹介をさせていだきます。北海道胆振東部地震への北海道開発局の対応については、地震直後から報道発表、ホームページ等を通じ、その都度、情報発信させていただきました。そしてこの度、北海道開発局復興・強靱化推進本部を設置したことを契機に、北海道開発局が今回の地震に関連して実施してきた様々な取組を、写真を中心に分かりやすく取りまとめ、公表することとし、この冊子を作成しました。この冊子は、北海道開発局ホームページに掲載し、適時内容を更新していきますので、この度の地震に係る記録の一つとして活用していただければ幸いです。
 被災地の一日も早い復興・復旧を目指し、我々も引き続きできる限りのことをしていきたいと思っております。

話題2

完成式等について

 話題の2点目は、完成式等についてです。11月23日、24日にかけて完成式や着工式などを3件予定しておりますので、再度ご案内させていただきます。
 いずれも、既にプレスリリースさせていただいており、取材申込みの期日も過ぎているところですが、追加での申込みは可能ですので、記者の皆様には完成式等の様子を取材していただければと思います。
 1件目は、国際バルク戦略港湾釧路港国際物流ターミナル完成式です。国際バルク戦略港湾は、我が国の産業や国民生活に欠かせない物資である穀物等の安価かつ安定的な輸送を実現するため、バルク貨物、バルク貨物とは、梱包をせず、船に直接積み込む貨物のことですが、この輸入拠点として、国土交通省が選定した港湾です。釧路港は、平成23年度に穀物の国際バルク戦略港湾として指定され、平成26年度から整備を進めてきましたが、11月23日に国際物流ターミナルの完成式を開催することとなりました。本ターミナルは、全国10港の国際バルク戦略港湾において、初めて完成するターミナルとなります。釧路港は、全国の乳牛の約5割を飼養する酪農業の一大産地である東北海道を背後圏とし、北米に最も近い飼料用穀物の輸入拠点港であります。水深14m岸壁を擁するターミナルの完成により、釧路港をファーストポートとした、大型船の共同輸送による効率的な海上輸送網が構築され、酪農業の更なる発展が期待されるところであります。
 2件目は、国道5号 倶知安余市道路(倶知安~共和)間の着工式です。倶知安余市道路は、平成28年度に事業化され、これまで現地測量調査、設計、地元協議等を進めてきましたが、11月23日に着工式を行い、いよいよ工事に着手することになりました。この道路は、既に工事着手している倶知安余市道路(共和~余市)間や、12月8日に開通する北海道横断自動車道(余市~小樽)間と一体となって、後志地域と新千歳空港、苫小牧港を結ぶものであり、世界水準の観光地の形成や生産空間の発展を支援する道路であります。
 3件目は、旭川十勝道路「富良野道路」(北の峰IC~布部IC)間の開通記念式及び通り初め式です。旭川十勝道路「富良野道路」は、平成14年度に事業化され、これまで鋭意整備を進めてきましたが、11月24日に、地域で初めての地域高規格道路が開通することになりました。この道路の開通により、観光シーズンの交通混雑の緩和や新千歳空港からのアクセス向上が図られ、周遊観光やインバウンド観光の活性化、地域経済を支える農産品のスムーズな輸送が期待されます。開通区間は片側1車線の自動車専用道路で、無料で通行することができますので、多くの方々に利用していただきたいと考えています。

質疑応答

(記者)
 国際バルク港湾についてお伺いします。今回完成する釧路港というのは、主に北米の方から穀物トウモロコシを輸入するとのことですが、釧路港から出すもの、強化していくものはあるのでしょうか。
(港湾計画課)
 釧路港からは、いわゆる穀物のえさを輸入しまして、釧路の背後圏で生乳、乳製品を生産して、例えば「ほくれん丸」という関東と結ぶRORO船などで生乳や乳製品等を国内各地に移出しております。バルク港として今回完成したターミナルは、輸入のためという位置づけになります。
(記者)
 輸入がしやすくなるのですね。
(局長)
 輸入のコストが下がることになります。
(記者)
 そうすると生産者の方にも巡り巡ってメリットがあると。
(局長)
 そうです。

(記者)
 先般、安倍首相が閣僚に対して2次補正予算の編成を指示したということですが、北海道開発局として、どのくらいの事業のボリュームを想定しているのかということと、予算の性格について、災害対応とかも入ってくるとは思うのですが、経済対策というのもあると思いますので、どういった予算として要望していくかということをお伺いします。
(局長)
 既に重要インフラの強靱化を3か年で進めていくと総理が表明されているところでございまして、我々もそれに対応して重要インフラの強靱化を進めていきたいと考えております。また、先ほど申し上げましたとおり北海道開発局に復興・強靱化推進本部を設置したところであり、更に今回の2次補正は、防災・減災、強靱化ということもあり、我々もできる限りこの機会に予算を確保して北海道の強靱化を進めていきたいと思っています。規模感については、まだ全く分かっておりません。

(記者)
 地震関係で、かんがい排水事業の意義についてお聞きします。被災地では特に水田が主要産業であると同時に、生業ですとか、生きがいですとか、そういったところでも被災者の方にとっては重要なものになっているのですが、北海道開発局として事業を進めていく上で、この意義をどのように感じているのか、お聞かせください。
(局長)
 今、まさに言われたとおりでして、やはり被災地が元気になるためには、来年も休まずに営農していくことが最も重要であると考えています。そういった意味で今回の対応は、先ほどお話ししましたとおり、来年できるだけ、営農ができるようにすることを最重要と考えているところであり、それに向けてしっかり努力していきたいと思っております。
(記者)
 厚真町での事業が平成35年度までとなっております。全体としては、この計画で、大部分については来年の営農の用水確保ができる見通しとのことですが、だいたい何月頃までに使える状態に持っていくのでしょうか。
(農業整備課)
 田植えは5月から始まりますので、それまでには工事を終わらせて、通水を開始して点検する、ということになります。

(記者)
 地震の関連なのですが、勇払東部地区の用水受益約2,600haについては、来春には用水の手当てが可能となる見込みとのことですが、残りの200haについて、復旧のネックになっていることや、復旧の見通しなどを、現段階でどのようにお考えでしょうか。
(局長)
 土砂が溜まった農地と、土砂が溜まったことにより水がうまく回らない可能性がある農地を足した面積が200haということです。今後さらに現地に入って精査し、関係機関と連携することにより、もう少し用水の手当てが可能となる面積が増える可能性があります。
(農業整備課)
 農地の災害ですとか、ほ場に近い支線用水路の復旧は、北海道が実施しますので、北海道と連携して、北海道が実施する災害復旧事業と進捗を合わせて、なるべく多くの用水確保が可能となるように我々も努力してまいりたいと考えております。

※この文章については、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明かな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責 開発監理部広報室)

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