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平成26年7月9日局長記者会見

記者会見内容

平成26年7月9日局長記者会見の内容
  1. 澤田和宏 前北海道開発局長からのあいさつ
  2. 岡部和憲 北海道開発局長からのあいさつ

会見日時・場所

日時: 平成26年7月9日(水曜日) 11時00分~11時21分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17F
   北海道開発記者クラブ

配布資料

配付資料はありません

話題1

澤田和宏 前北海道開発局長からのあいさつ

澤田
 7月8日付けで国土交通省北海道局長を拝命いたしました。昨年の8月1日付けで開発局長で参り1年足らずの期間でございましたが、この間皆様には、私ども開発局の取り組んでいる施策や事業を幅広く取り上げていただいたおかげで、道民あるいは国民の皆様に我々の行っている事を知っていただけたことにあらためて感謝申し上げます。  
 在任期間中、地域を挙げて取り組んでいる食・観光・環境といった北海道の持つアドバンテージを下支えするインフラ整備が、我々の基本的な業務だと認識してまいりました。  
 今度は立場が変わりますが、現地の北海道開発局としっかり連絡・連携を取りながら支えてまいります。本当にお世話になり、ありがとうございました。

話題2

岡部和憲 北海道開発局長からのあいさつ

岡部
7月8日付けで北海道開発局長を拝命いたしました岡部でございます。重責にあらためて身の引き締まる思いでございますが、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
  まず、前任の澤田局長におかれては、昨年の8月以来、1年間にわたり北海道開発局の事業の推進にご尽力されましたことに、あらためて敬意を表します。今度は、我々を指導いただく本省の北海道局長として、よろしくお願いいたします。
  さて、北海道は、積雪寒冷な気候や広域分散型社会という様々な課題やハンディを背負っていますが、食料、観光、環境あるいはエネルギーといった強みを持っております。このような強みを活かして北海道を元気にし、さらには日本全国に貢献することが、現在推進している第7期の北海道総合開発計画の目的であり、北海道開発局は、この目的を実現するために道路や河川、農業、水産あるいは港湾といった社会の基盤となる社会資本整備のほか、地域にお住まいの皆様の安全・安心を確保するためのインフラの維持管理や災害に対する危機管理に努めています。また、各地域の活動を支援する各種のソフト対策にも取り組んでいます。
 私は、昨年1年間、国土交通省で審議官を務めておりましたが、道内各地域の方々の上京の折、北海道開発局の取組に対する様々な期待をお聞かせいただき、期待の大きさを実感してきました。北海道開発局としては、このような地域の期待に応えるため、私自身微力ではございますが、精一杯取り組んでいくとともに、全道各地の職員とともに汗をかき、北海道の地域づくりにしっかりと取り組んでまいります。
 また、取組に際しましては、地域の方々の意見や声を丁寧に聴きながら進める必要があります。特に地域の首長や関係各分野の方々の意見を伺う、あるいは率直な議論を行いながら様々な角度からの視点を持ち仕事を進めてまいりたく、私自身、北海道生まれの北海道育ちですので、北海道のことをある程度は知っているつもりですが、あらためて各方面の方々のご意見を聴きながら取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

質疑応答

(記者)
 岡部新局長に伺います。北海道生まれの北海道育ちということですが、北海道の魅力や強みも踏まえ、北海道開発局長という立場にどのような意気込みで臨まれますか。

(岡部局長)
 北海道の強みとしては、一つには、日本の食料基地とも言える地域であり、それから優れた自然環境、あるいは豊富な自然の再生エネルギー、さらには今伸びつつあるインバウンドを含めた観光地としての魅力などがあり、これらをいかに活かしていくかということが、大きな課題です。高速道路や港湾といった物流ネットワークの整備を通じた農水産物の流通の改善や観光客に対する利便性の向上、あるいは道内の首長さんから「命の道」とよく言われる緊急医療へのアクセスの確保というように、北海道の課題を克服しつつ良いところを伸ばしていきたいと考えています。

(記者)
 今、いくつか課題が出ましたが、橋梁などのインフラの老朽化対策、また震災以後の防災対策についてどのような考え方をお持ちですか。

(岡部局長)
 社会資本のメンテナンスについては、特に笹子トンネルの事故以来、社会的に大きな話題になっており、社会資本整備の途上にある北海道においても、古い橋梁等が存在しています。
 それらへの適切な維持管理が安全安心の面から非常に重要な中、まず大事なのが「点検」であり、これを踏まえて適切な維持管理、補修や更新を行い、その後でまた点検をするというサイクルが重要です。  
 さらに、北海道は、積雪寒冷な気候という特殊な条件下にあり、コンクリートの劣化が凍結融解の繰り返しで進みやすいという状況にありますので、メンテナンスに関する技術開発・研究といったものにも努力してまいります。  
 また、災害対応の関係では、昨日も震度5弱という地震が白老で発生した中、幸いにも大きな被害はなかったということですが、東日本大震災以来、「災害に上限はない」、「想定以上のものは起こりうる」という前提で、取り組んで行かなければなりません。
 これに関し、例えば、治水事業の遊水地のような防災を直接の目的とする社会資本を着実に整備していくことが必要です。その上で、道路の整備に際し、津波から避難するための階段を付けたらよいのではないかという話もあるように、色々な社会資本を地域防災に配慮しながら整備するということを大事にしなければなりません。  
 さらに、地域がハザードマップなどを作る際の技術的な支援や災害時に市町村へ派遣するリエゾンを通じた市町村のニーズの把握と対応も重要です。
 また、道東方面では、一昨年の暴風雪被害の後、地域の放送局と連携しながら防災情報を適宜放送していただいておりますし、道央圈ではXバンドレーダといった精度の良い雨量レーダの整備により、いわゆるゲリラ豪雨についての情報を的確に市民に提供し、避難などに活かしていただくソフト対策を行っており、これら「情報」による防災対策も進めてまいります。

(記者)
 岡部新局長に伺います。北海道生まれ、北海道育ちとお聞きしましたが、ご出身はどちらですか。

(岡部局長)
 生まれた場所は、オホーツク管内の西興部村ですが、そこに住んでいたのは1年くらいで、ある程度大きくなってからは札幌で育ちました。

(記者)
 道内各地を回られてきたということですが、今後、地方の人口減少が急速に進んでいくと言われています。開発局として北海道内の人口減少という地域の課題に対し、どのように貢献できるとお考えですか。

(岡部局長)
 交通ネットワークの整備により、人口の少ない地域の方々も高度な医療を受けることができるアクセスの整備が重要と考えております。

(記者)
 澤田前局長に伺います。この1年間、特に力を入れた、あるいは、前進させることができたということを挙げるとすれば何でしょうか。

(澤田前局長)
 前進させることができたということでは、北海道はまだまだ全国と比べて幹線道路ネットワークが弱い中、待望の余市・共和間に27.6キロメートルというある程度長い延長の新規事業化を行うことができたということを挙げることができます。
 また、力を入れたということでは、昨年、道東で9名の方々が亡くなられた痛ましい事故の教訓を絶対無駄にしないということで、私ども開発局だけでなく、地元自治体、北海道も含めた連携をうまく取っていただき、今年の2月も道東は毎週末のように厳しい天候下におかれましたが、幸いにも大きなトラブルなく乗り切ることができたことを挙げることができます。それから、中山峠(国道230号)も2シーズン、融雪期の交通障害を起こし、地元の方に大変ご迷惑をお掛けしましたが、2度あることは3度あるということのないよう、現場の職員が従前にも増して頑張ってくれたということが1点です。
 この他、改正品確法、それに伴う入契法、建業法等の改正等、建設業を取り巻く環境が大きく変わる中、建設業の皆さんが試行錯誤なさっていますし、皆さんの関心が非常に高かった入札の不調・不落に対しましても、私ども10ある開発建設部のブロックごとに昨年度、今年度と道内を2周して建設業界の皆様とコミュニケーションを取る中で色々なご意見を聞かせていただきながら、私どもが反映できるものについては、一つ一つ答えを出し、成果を挙げているということが印象に残っています。

(記者)
 澤田前局長に伺います。短い任期ではありましたが、心残りやこれからの北海道にとってここはもっと必要だと思うことを教えて下さい。また、岡部新局長には、北海道との連携についてどのような課題があるのか、今後どのように進めたいのかお伺いします。

(澤田前局長)
 道内に179市町村がありますが、全ての首長さんとは直接お話しすることできなかったということが心残りです。
 これからの北海道の課題としては、北海道が日本の課題の解決のためにいかに貢献しうるかということが大きなテーマですが、北海道の中だけで考え方や議論をクローズさせるのではなく、道外の皆さんにいかに理解してもらうかということが、これまでもこれからも大きな課題だと認識しています。

(岡部局長)
 北海道とはこれまでも情報交換を密にし、連携を取ってきましたが、例えば災害対策、インバウンド観光等では、これまで以上に密接に連携し、お互いにカバーし合いながら、取り組んでいく必要があります。私は、前々任地の釧路勤務時代には、総合振興局長と頻繁にコンタクトを取らせていただき、国道と道道とのリンクや緊急の除雪時における協力などの課題を相談させていただきながらやってきました。これまで以上に道庁と連携を取りながら、色々なことに取り組んでまいりたいと考えています。

(記者)
 澤田前局長に伺います。先ほどご指摘された北海道の中で議論がクローズされがちだという課題を具体的にご紹介ください。

(澤田前局長)
 例えば、北海道にどれだけの資本投下を行うかについては、道外の方々による理解が得られて初めてスムーズに動くわけでして、北海道にこれだけの投資を行う、あるいはエネルギーを投入すれば、道外の方に対しても、国全体にとっても大きなメリットがあるということを、道外の方の色々なお知恵やご意見を謙虚に聞かせていただきながら、取り組んでいく必要があろうと思います。
(話題及び質疑応答は要旨です。)

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