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けんせつの現場から(建設産業に携わる方々の活躍 高藤さん)

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高藤さん(令和2年3月5日掲載)

高藤さんの写真
・氏名                 :高藤 盛(新和測量株式会社 [新ひだか町])
・主な担当業務  :用地・調査
・業界歴              :約41年
・紹介コメント  :高校卒業後、用地・調査業務一筋に携わってきた高藤盛さん。穏やかな優しい口調にその人柄がそのまま現れている印象です。長年に渡って建設業界において経験を積んできた高藤さんにお話を伺ってきました。

1 この業界に入った(目指した)きっかけは何ですか。

 高校は商業科卒業で、事務関係の職業をと思っていたのですが、測量という自分にとって耳慣れない仕事があることを知り、もともと身体を動かすことと計算が好きだったこと、自分がこれまで勉強してきたこととは違うことをしてみたいという思いだけで入社しました。
実際、山、川、海と、あらゆる場所の調査や測量がありますので、デスクワークだけではなく、歩く、船に乗る、渓流に入るといった、身体を動かす仕事でもありますね。

2 仕事に「やりがい」を感じるのはどんな時ですか。

インタビュー中の写真

インタビューに答える高藤さん

 ひとつひとつの積み重ねで成果品が出来上がり、検査に合格した時の達成感にやりがいを感じます。この後の一緒に仕事をした仲間との一杯は格別です。
仕事の内容も、その土地毎の特徴があるので、こなす業務自体は同じでも経過にはそれぞれ違いがありますし、一般の方が訪れることのできない秘境のような綺麗な景色の中でのダム本流の調査などは、なかなか他の職種では経験できないかなと思います。

3 仕事で、苦労している(した)点はありますか。

 基準点測量では三角点から観測する必要がありましたので、地籍調査が行われていない地域では1,000m級の山に登り三角点を踏査し、次に観測でもう一度山に登る必要がありました。私が会社に入って最初の仕事がこの山登りで、当時は登山道もありませんでした。
近年は電子基準点から観測できますので、三角点からの観測のために山に登るということはほぼなくなりましたがね。ただ、三等以上の三角点は大正から昭和初期にかけて造設されたもので、山の中に天幕だけで何日も過ごした人の苦労が覗えます。

4 仕事をする上で、普段心がけていることはありますか。

パソコンで作業中の写真

パソコンで作業中の高藤さん

 用地測量業務は個人の財産(土地)を扱いますので、土地の成り立ち、所有権等の権利に関する資料調査を的確に行うことを一番にしています。
調査業務は地形を計り図面にして設計の基礎資料としますので、観測および計算に誤りがないかのチェックが大切です。また、現場作業においては安全第一を心がけています。
 

5 この業界を目指している方へのアドバイスがあれば、お願いします。

 一昔前はこの業界は「きつい、汚い、危険」というイメージがありましたが、今はそのイメージも大分変わってきていると思います。建築や設計の分野では女性の活躍も多く見られるようになりました。
 テレビのコマーシャルにもありますが、建設業界の仕事は、最終的に「形が残る」仕事で、多数の人から見える仕事です。ただ、測量設計業務は形が出来上がる前の業務がほとんどですが、「自分が基礎を作る」そんなことを目指すのもいかがでしょうか。
 また、災害時には現地の復旧のために不眠不休で奮闘する業界です。人のために何かしたいという方には是非目指してほしいと思います。
 

6 最後に一言

 測量自体を知らずにこの会社に入社しましたが、ただ人から教えてもらうのではなく、自分から学ぶ、自分ができることをやる、ということが大事だと思います。人に何でも聞くのが一番早い方法ですが、忘れるのも早いです。過去の資料を見たり専門誌を読んだり、自分を磨くことは大事です。 

  • ダムの堆砂量調査中の写真

    ダムの堆砂量調査中の高藤さん

  • 用地測量の現地検査の写真

    用地測量の現地検査に立ち会う高藤さん

  • 境界測量中の写真

    境界測量中の高藤さん

【インタビューした感想】
 若い頃の苦労話など、いろいろなお話を聞かせていただきました。
高藤さんが入社した当時とは違い、今は職場に若い人がなかなか入ってこないということで、この業界をこれから支えていく年代層の不足を危惧されていました。特に測量や調査となるとイメージがピンとこないのかもしれませんし、この仕事の面白さを伝えてアピールしていく場面があまりないというのが現状のようです。
もっと多くの方達にこの仕事の魅力を知っていただき、当部でもそれを伝える一端を担うことができればと思いました。
 高藤さんがこれからも建設業界を支えて活躍されることを祈念いたします。

お問合せ先

広報官

  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7051

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