二風谷ダム及び平取ダムの建設に関する基本計画 平成30年12月20日 国土交通省告示第1363号
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二風谷ダム及び平取ダムの建設に関する基本計画
平成30年12月20日 国土交通省告示第1363号
1 建設の目的
(1) 洪水調節
イ 二風谷ダム
二風谷ダムの建設される地点における計画高水流量毎秒5,600立方メートルのうち、
毎秒1,300立方メートルの洪水調節を行う。
ロ 平取ダム
平取ダムの建設される地点における計画高水流量毎秒2,050立方メートルのうち、
毎秒1,750立方メートルの洪水調節を行う。
(2) 流水の正常な機能の維持
下流の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図る。
(3) 水 道
平取町に対し、新たに1日最大1,200立方メートル、日高町に対し、新たに1日最大
1,400立方メートルの水道用水の取水を可能ならしめる。
(4) 発 電
二風谷ダム
二風谷ダムの建設に伴って新設される二風谷発電所において、最大出力3,000
キロワットの発電を行う。
2 位置及び名称
(1) 二風谷ダム
沙流川水系沙流川
右岸 北海道沙流郡平取町字二風谷
左岸 北海道沙流郡平取町字二風谷
(2) 平取ダム
沙流川水系額平川
右岸 北海道沙流郡平取町字芽生
左岸 北海道沙流郡平取町字芽生
3 規模及び型式
(1) 二風谷ダム
堤高 (基礎地盤から堤頂までをいう。以下同じ。)32.0メートル
型式 重力式コンクリートダム
(2) 平取ダム
堤高 55.0メートル
型式 重力式コンクリートダム
4 貯留量、取水量及び放流量並びに貯留量の用途別配分に関する事項
(1) 貯留量
イ 二風谷ダム
最高水位は、標高48.0メートルとし、総貯留量は、31,500,000立方メートルとする。
最低水位は、標高40.0メートルとし、有効貯留量は、総貯留量のうち標高48.0メートル
から標高40.0メートルまでの有効水深8.0メートルに対応する貯留量17,200,000立方
メートルとする。
ロ 平取ダム
最高水位は、標高184.3メートルとし、総貯留量は、45,800,000立方メートルとする。
最低水位は、標高145.0メートルとし、有効貯留量は、総貯留量のうち標高184.3メートル
から標高145.0メートルまでの有効水深39.3メートルに対応する貯留量44,500,000立方
メートルとする。
(2) 取水量及び放流量並びに貯留量の用途別配分
イ 洪水調節
(イ)二風谷ダム
洪水調節は、標高48.0メートルから標高40.0メートルまでの容量17,200,000立方
メートルを利用して行うものとする。
(ロ)平取ダム
洪水調節は、標高184.3メートルから標高152.5メートルまでの容量43,800,000
立方メートルを利用して行うものとする。
なお、洪水期(毎年7月1日から9月30日までの間をいう。以下同じ。)においては
洪水調節を行う場合を除き、水位を標高152.5メートル以下に制限するものとする。
ロ 流水の正常な機能の維持
流水の正常な機能の維持と増進を図るための貯留量は、二風谷ダムについて、
非洪水期(毎年10月1日から翌年6月30日までの間をいう。以下同じ。)においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち
最大7,200,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては、標高
152.5メートルから標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大
600,000立方メートル、非洪水期(毎年10月1日から翌年6月30日までの間をいう。
以下同じ。)においては標高167.4メートルから標高145.0メートルまでの容量
9,100,000立方メートルとする。
ハ 水 道
平取町の水道用水として本町地点及び振内地点において、新たに1日最大
1,200立方メートル、日高町の水道用水として富川地点において、新たに1日最大
1,400立方メートルの取水を可能ならしめるものとする。
平取町の水道用水のための貯留量は、二風谷ダムについて、非洪水期においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち
最大46,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては標高152.5メートル
から標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大46,000立方メートル
とする。
日高町の水道用水のための貯留量は、二風谷ダムについて、非洪水期においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち最大
54,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては標高152.5メートルから
標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大54,000立方メートル
とする。
ただし、水道用水のための放流は、イに規定する洪水調節及びロに規定する流水の
正常な機能の維持に支障を与えないように行うものとする。
ニ 発 電
二風谷ダム
二風谷発電所の取水量は、毎秒35.0立方メートル以内とし、洪水期(毎年7月1日から
9月30日までの間をいう。以下同じ。)においては標高40.0メートルを維持する流量を
もって発電を行い、発電のための貯留量は、洪水期においては標高40.0メートルから
標高40.0メートルまでの容量0立方メートル、それ以外の期間においては標高45.0メー
トルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルとする。
ただし、発電は、イに規定する洪水調節、ロに規定する流水の正常な機能の維持及び
ハに規定する水道に支障を与えないように行うものとする。
なお、ロに規定する流水の正常な機能の維持及びハに規定する水道のために確保すべき
貯水池の水位は、次に掲げる基準日にあっては、それぞれ当該基準日の水位、基準日
以外の日にあっては、当該日の直前の基準日の水位と直後の基準日の水位とから
等差的に算出される水位とし、イに規定する洪水調節、ロに規定する流水の正常な機能の
維持及びハに規定する水道のため水位を低下させる場合を除き、水位をこれより低下
させてはならない。
(1) 洪水調節
イ 二風谷ダム
二風谷ダムの建設される地点における計画高水流量毎秒5,600立方メートルのうち、
毎秒1,300立方メートルの洪水調節を行う。
ロ 平取ダム
平取ダムの建設される地点における計画高水流量毎秒2,050立方メートルのうち、
毎秒1,750立方メートルの洪水調節を行う。
(2) 流水の正常な機能の維持
下流の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図る。
(3) 水 道
平取町に対し、新たに1日最大1,200立方メートル、日高町に対し、新たに1日最大
1,400立方メートルの水道用水の取水を可能ならしめる。
(4) 発 電
二風谷ダム
二風谷ダムの建設に伴って新設される二風谷発電所において、最大出力3,000
キロワットの発電を行う。
2 位置及び名称
(1) 二風谷ダム
沙流川水系沙流川
右岸 北海道沙流郡平取町字二風谷
左岸 北海道沙流郡平取町字二風谷
(2) 平取ダム
沙流川水系額平川
右岸 北海道沙流郡平取町字芽生
左岸 北海道沙流郡平取町字芽生
3 規模及び型式
(1) 二風谷ダム
堤高 (基礎地盤から堤頂までをいう。以下同じ。)32.0メートル
型式 重力式コンクリートダム
(2) 平取ダム
堤高 55.0メートル
型式 重力式コンクリートダム
4 貯留量、取水量及び放流量並びに貯留量の用途別配分に関する事項
(1) 貯留量
イ 二風谷ダム
最高水位は、標高48.0メートルとし、総貯留量は、31,500,000立方メートルとする。
最低水位は、標高40.0メートルとし、有効貯留量は、総貯留量のうち標高48.0メートル
から標高40.0メートルまでの有効水深8.0メートルに対応する貯留量17,200,000立方
メートルとする。
ロ 平取ダム
最高水位は、標高184.3メートルとし、総貯留量は、45,800,000立方メートルとする。
最低水位は、標高145.0メートルとし、有効貯留量は、総貯留量のうち標高184.3メートル
から標高145.0メートルまでの有効水深39.3メートルに対応する貯留量44,500,000立方
メートルとする。
(2) 取水量及び放流量並びに貯留量の用途別配分
イ 洪水調節
(イ)二風谷ダム
洪水調節は、標高48.0メートルから標高40.0メートルまでの容量17,200,000立方
メートルを利用して行うものとする。
(ロ)平取ダム
洪水調節は、標高184.3メートルから標高152.5メートルまでの容量43,800,000
立方メートルを利用して行うものとする。
なお、洪水期(毎年7月1日から9月30日までの間をいう。以下同じ。)においては
洪水調節を行う場合を除き、水位を標高152.5メートル以下に制限するものとする。
ロ 流水の正常な機能の維持
流水の正常な機能の維持と増進を図るための貯留量は、二風谷ダムについて、
非洪水期(毎年10月1日から翌年6月30日までの間をいう。以下同じ。)においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち
最大7,200,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては、標高
152.5メートルから標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大
600,000立方メートル、非洪水期(毎年10月1日から翌年6月30日までの間をいう。
以下同じ。)においては標高167.4メートルから標高145.0メートルまでの容量
9,100,000立方メートルとする。
ハ 水 道
平取町の水道用水として本町地点及び振内地点において、新たに1日最大
1,200立方メートル、日高町の水道用水として富川地点において、新たに1日最大
1,400立方メートルの取水を可能ならしめるものとする。
平取町の水道用水のための貯留量は、二風谷ダムについて、非洪水期においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち
最大46,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては標高152.5メートル
から標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大46,000立方メートル
とする。
日高町の水道用水のための貯留量は、二風谷ダムについて、非洪水期においては
標高45.0メートルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルのうち最大
54,000立方メートルとし、平取ダムについて、洪水期においては標高152.5メートルから
標高145.0メートルまでの容量700,000立方メートルのうち最大54,000立方メートル
とする。
ただし、水道用水のための放流は、イに規定する洪水調節及びロに規定する流水の
正常な機能の維持に支障を与えないように行うものとする。
ニ 発 電
二風谷ダム
二風谷発電所の取水量は、毎秒35.0立方メートル以内とし、洪水期(毎年7月1日から
9月30日までの間をいう。以下同じ。)においては標高40.0メートルを維持する流量を
もって発電を行い、発電のための貯留量は、洪水期においては標高40.0メートルから
標高40.0メートルまでの容量0立方メートル、それ以外の期間においては標高45.0メー
トルから標高40.0メートルまでの容量7,300,000立方メートルとする。
ただし、発電は、イに規定する洪水調節、ロに規定する流水の正常な機能の維持及び
ハに規定する水道に支障を与えないように行うものとする。
なお、ロに規定する流水の正常な機能の維持及びハに規定する水道のために確保すべき
貯水池の水位は、次に掲げる基準日にあっては、それぞれ当該基準日の水位、基準日
以外の日にあっては、当該日の直前の基準日の水位と直後の基準日の水位とから
等差的に算出される水位とし、イに規定する洪水調節、ロに規定する流水の正常な機能の
維持及びハに規定する水道のため水位を低下させる場合を除き、水位をこれより低下
させてはならない。
基準日 | 基準日の水位 |
10月1日 | 標高40.0メートル |
10月6日 | 標高41.6メートル |
12月6日 | 標高41.6メートル |
12月26日 | 標高45.0メートル |
1月26日 | 標高45.0メートル |
3月6日 | 標高43.8メートル |
4月1日 | 標高40.0メートル |
5 ダム使用権の設定予定者
平 取 町(水道)
日 高 町(水道)
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)
6 建設に要する費用及びその負担に関する事項
(1) 建設に要する費用の概算額
約 1,410億円
(2) 建設に要する費用の負担者及び負担額
イ 河川法第96条の規定に基づく国及び北海道の負担額
建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に1,000分994を乗じて得た額
及び5,278.5百万円とする。
ロ 特定多目的ダム法第7条第1項の規定に基づく平取町(水道)、日高町(水道)及び
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)の負担額
平取町(水道)の負担額は、建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に
1,000分の0.9を乗じて得た額とする。
日高町(水道)の負担額は、建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に
1,000分の1.1を乗じて得た額とする。
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)の負担額は、建設に要する費用の額から
5,278.5百万円を除いた額に 1,000分の4を乗じて得た額とする。
7 工 期
昭和48年度から平成33年度までの予定
平 取 町(水道)
日 高 町(水道)
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)
6 建設に要する費用及びその負担に関する事項
(1) 建設に要する費用の概算額
約 1,410億円
(2) 建設に要する費用の負担者及び負担額
イ 河川法第96条の規定に基づく国及び北海道の負担額
建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に1,000分994を乗じて得た額
及び5,278.5百万円とする。
ロ 特定多目的ダム法第7条第1項の規定に基づく平取町(水道)、日高町(水道)及び
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)の負担額
平取町(水道)の負担額は、建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に
1,000分の0.9を乗じて得た額とする。
日高町(水道)の負担額は、建設に要する費用の額から5,278.5百万円を除いた額に
1,000分の1.1を乗じて得た額とする。
ほくでんエコエナジー株式会社(発電)の負担額は、建設に要する費用の額から
5,278.5百万円を除いた額に 1,000分の4を乗じて得た額とする。
7 工 期
昭和48年度から平成33年度までの予定