日時 |
平成18年3月24日(金曜日) |
場所 |
札幌ステーションホテル |
出席者 |
(委員)
坂本委員長代行、庵谷委員、越塚委員、齋藤委員、高橋委員、中井委員、中林委員、藤巻委員、眞山委員
(事務局)
川村沙流川ダム建設事業所長 ほか
|
議事内容
|
1.第6回委員会における指摘事項と対応
2.沙流川水系河川整備計画の変更について
3.環境影響予測の結果について
|
決定事項 |
・提示した概略予測結果について概ね了承された。
|
主な意見
|
・ハヤブサの予測においては、工事中の騒音や人の動き等の影響をみているが、この場合、今回予測対象としている影響要因を直接改変及び直接改変以外の2つに限定しない方が良い。
・オオタカ等の猛禽類の予測で「同様の環境は調査区域内に残存する。」としているが、テリトリーを持つ種は簡単には隣に移れないため、生息や繁殖に重要な地域がどうなるかを検討し、その結果を影響予測の記述に反映すべきである。
・春期に産卵を行う魚類について、ダム湖の水位の変化が産卵に影響を与える可能性の検討を行うべきである。
・植物における保全措置の播種や移植については、遺伝子の汚染を考慮すべきである。きわめて遠方に移植を行う場合、移植先の同種植物の遺伝子汚染が懸念される。
・生態系の予測においては、上位性と典型性間で情報を相互に反映させるべきである。典型性で生息動物が変化しないと予測しているが、それによって、上位性についても「餌資源が変化しない」と整理出来ないか検討すべきである。
・上位性のクマタカについて、繁殖つがいに記載が偏っているが、これだけではなく、単独個体もしくは亜成鳥も重要であり、繁殖つがいを指標として検討していることを明記すべきである。
・上位性の影響予測フローについて、保全措置を行った後、「モニタリングの実施」や「回復措置」を追加すべきである。
・典型性(河川域)について、従来のダム湖とは運用方法が異なることから、近傍・類似ダムでの検証は再検討する必要がある。
・ダム及びダム周辺の全体的な景観を検討し、長期に渡って景観を担保していくことが必要である。
・スズラン群生地について、受粉を促進するマルハナバチなどハチ類の変化に懸念を抱いている。牧草地・放牧地では、シロツメクサやアカツメクサの混播率を高めるなどの対策を検討すべきである。
・「スズラン群生地は地形改変がない」ため「影響は想定されない」と予測されているが、スズラン群生地が消失することがあれば人も来なくなることから、影響の考え方や表現を整理すべき。
・地域との関わりの項目に関し、どういう指標で評価するのが良いのか整理すべき。
・『影響が想定された重要な種の概要』について、「確認状況の概要」は文章表現を簡潔に分かり易くすること。また、「予測結果の概要」では、影響の有無について慎重に検討を重ね、改変の状況から影響の有無を丁寧に表現すること。
|
|
|
配布
資料 |
|
|