基本的な考え方3
基本的な考え方
肯定的な主な意見
- 上流だけでなく、中下流域を安全にするために、サンルダムの早期完成を望みます。
懸念を示す主な意見
- 名寄川支川サンル川にあるサンルダムは、天塩川本川にも効果があるのですか。
- サンルダムの洪水後期の放流により、かえって危険になることはありませんか。
- 設計洪水流量は何m3/sですか。
基本的な考え方
天塩川河川整備計画で目標としている洪水に対して、国内の大河川で一般的に用いられている手法により計算した結果、サンルダムは図-2に示すように、基準地点誉平で目標流量としている4,400m3/sに対して、岩尾内ダムと合わせて500m3/sの洪水調節の効果があります。また、名寄川の基準点である真勲別地点では、サンルダムにより300m3/sの洪水調節効果があります。このように、サンルダムは天塩川本川及び名寄川の双方に洪水調節効果があり、その効果は図-3に示すように、縦断的に水位低減効果を発揮します。
また、洪水後期の放流が下流部の洪水流出のピークと重なることはないことを、過去の降雨パターンで確認しています。
国内のダムや橋梁などの構造に係る河川管理上必要とされる標準的な技術基準は、河川管理施設等構造令に定められています。コンクリートダムにおける設計洪水流量は同令において、次のうちいずれか最大の流量を採用することとされています。
また、洪水後期の放流が下流部の洪水流出のピークと重なることはないことを、過去の降雨パターンで確認しています。
国内のダムや橋梁などの構造に係る河川管理上必要とされる標準的な技術基準は、河川管理施設等構造令に定められています。コンクリートダムにおける設計洪水流量は同令において、次のうちいずれか最大の流量を採用することとされています。
- ダム地点において超過確率200年につき1回の割合で発生するものと予想される洪水の流量。
- ダム地点の既往最大洪水の流量。
- ダム地点の流域と、水象若しくは気象が類似する流域のそれぞれで発生した既往最大洪水の、水象若しくは気象の観測資料よりダム地点に発生すると客観的に認められる洪水の流量。
サンルダムの設計洪水流量は、1~3について算出した結果、最大となる3の950m3/sとしています。
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サンルダム+河道改修による治水対策案(天塩川)
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サンルダム+河道改修による治水対策案(名寄川)
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図-2 ハイドログラフ
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図-3 サンルダムの水位低減効果
- サンルダム+河道改修による治水対策案(天塩川) (PDF:17.6KB)
- サンルダム+河道改修による治水対策案(名寄川) (PDF:14.4KB)
- 図-2 ハイドログラフ (PDF:439KB)
- 図-3 サンルダムの水位低減効果 (PDF:439KB)