国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部

新十津川町災害防止工事として、蛸の首捷水路につづいて池の前の切替工事も緊急的にとりかかった。
昭和14年に着工し、3年目の16年には待望の治水費で本格的に進められることになった。しかし同年9月7日、掘削中に洪水が起こって自然通水してしまった。
戦時下の中断をへた昭和28年に工事が再開され、河道の拡幅のために機械で掘削が行われ、2,364mの池の前捷水路は、昭和30年におおむね完成した。
河跡湖はその後、「ラウネ川」と名づけられ、河畔に多彩な施設を誇る。「池の前水上公園」は、深川に通じるサイクリングロードが整備され、長さ144mの吊り橋がランドマークだ。気軽にカヌーを楽しむなら滝川市B＆G海洋センター、温泉に浸かって地元グルメを満喫するなら・ふれ愛の里。そして滝川地区地域防災施設（川の科学館）は、ふだんは川を楽しく学ぶことができる。毎年8月最終日曜日は、ラウネ川に面した施設を自由にはしごできる「ミントチ祭り」が行われ、滝川の夏を締めくくる催しになりつつある。