常呂川流域懇談会NEWS【第7号】(最終回)(平成15年4月23日)
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常呂川流域懇談会NEWS 第7号
常呂川流域懇談会NEWS
【第7号】 発行者:懇談会座長 佐渡 公明
流域住民の意見を河川整備計画に
第7回常呂川流域懇談会は平成15年4月23日に開催いたしました。
事務局から
第7回 常呂川流域懇談会
日時:平成15年4月23日(水曜日) 13時30分~17時30分
場所:北見芸術文化ホール(北見市)
当日は、22人中16人の委員(代理出席含む)が出席したほか、24名の傍聴者、報道
関係2社の取材もありました。
前回の第6回常呂川流域懇談会では討議できず継続討議となっていた「2.水利用に
ついて」、「3.河川環境の整備と保全について」、「4.流域の人々と連携した川づくりに
ついて」に関して討議し、その後、修正した提言書(案)の総論部、「1.洪水による災害
発生の防止について」に関して各委員からいろいろな意見をいただきました。最終的な
提言書は、佐渡座長に一任してとりまとめる事となり、今回の懇談会が最終回となりました。
「常呂川流域懇談会からの提言」及び「常呂川流域懇談会からの提言(概要版)」を
NEWS末に掲載しています。
よりよい常呂川を後世に残していくために
2.水利用について

- 水道水の記述が加わったことは前進と思う。取水の場所についても言及してもらいたい。<表委員>
- 取水については今年度から調査検討するので、水源・取水地点を変えるべきなどといった表現は差し控えていただきたい。<北見市企業局>
- 北見市民の原水に対する不安感や危機感を和らげるためにも取水に関する記述がほしい。<表委員>
- 会議のまとめ方としては細かいところまで盛り込まなくて良いと思うが、洪水対策に関しては盛り込みすぎで、水質に関する割合は少なすぎる。<伊藤(純)委員>
- いわゆる水道水源についての言及があってもいいと思う。我々が毎日々飲んでいる水がどういう現況にあるかは書いてもいいのではないか。<伊藤(純)委員>
- 一般市民に見せることを考えると詳しく書けるところは書いた方がよいし、共同研究をやり始めた水道水についてはこの程度でいいと思う。<佐渡座長>
- 少なくとも「取水地点の変更」ならびに「原水の水質向上を含め」という2点が必要。<表委員>
- 取水口を変更すると提言されたとなると、そこまでの自信は我々にはない。そのような文言を入れることはできないのではないか。<山田助役(代理)>
- 「3.河川環境の整備と保全について」にある水道水源についての文言は、「2.水利用について」にもってくることはできないか。<伊藤(純)委員>
- 「取水地点の検討」を盛り込むと、常呂川は救いようがないから取水地点を検討する、北見市が努力してよい水質にして配水するような提言になってしまわないか。常呂川の水環境を良くすると言う議論にするべきではないか。<伊藤(純)委員>
決定事項
○「3.河川環境の整備と保全について」に記載されている水道水源の現状についての文章を、
「2.水利用について」に移動する。
3.河川環境の整備と保全について
- 河畔林に関して在来種という表現を追加してほしい。<表委員>
- 河畔林という表現を河畔林(在来種)とする。<事務局>
- 河川空間の利活用について、高水敷利用とのバランスにおいて低水路の充分な確保が必要であり、低水路の利活用についても記述が必要。<表委員>
- 低水路での利用例(自然観察、水質調査、水遊び等)を書き加えることとしたい。<佐渡座長>
決定事項
○「河畔林」という表現を「河畔林(在来種)」とする。
○低水路での利用例(自然観察、水質調査、水遊び等)を追加する。
○「河畔林」という表現を「河畔林(在来種)」とする。
○低水路での利用例(自然観察、水質調査、水遊び等)を追加する。
4.流域の人々と連携した川づくりについて及び概要版
- 「様々な機会をとらえて」といった文言はより具体的に書いた方がいい。<表委員>
- 定期的に開ける方針のあるものならいいが、そうでないならこのままの文章でよい。<鈴木委員>
- 「自然環境教育」は「自然環境学習」とし、子供に限らず住民全体の参加をイメージできる方がよい。また地域単位での「取組を検討」は「取組みを推進」するにしてはどうか。<夏井委員>
- 水利用に関する記述を、提言書に準じたものにする。<表委員>
- 「安全かつ良質な水道水を安定的に供給するために、引き続き努力すべきである」としてはどうか。<事務局>
- 事務局案を採用する。<佐渡座長>
- 「河川環境の整備と保全」とあるのに「流域住民が安心して利用できる河川環境の整備が必要」とあり、保全が抜け落ちている。<表委員>
- 保全を追加する。<佐渡座長>
決定事項
4.流域の人々と連携した川づくりについて
○「自然環境教育」 → 「自然環境学習」とする。
○ 地域単位での取組みを「検討する」 → 「推進する」とする。
概要版について
○ 水利用に関して提言書の内容に準じた記述にする。
○「保全」の追加、文末の統一
4.流域の人々と連携した川づくりについて
○「自然環境教育」 → 「自然環境学習」とする。
○ 地域単位での取組みを「検討する」 → 「推進する」とする。
概要版について
○ 水利用に関して提言書の内容に準じた記述にする。
○「保全」の追加、文末の統一
総論及び1.洪水による災害発生の防止について

- 「緑」の「水環境を含む生態系の保全」が言葉としてよくわからない。良好な水環境および生態系の保全でどうか。<伊藤(純)委員>
- 文言として不正確でなければ、「循環」というキーワードを考え「生態系循環」としたい。<表委員>
- 一般市民が読んでもわかりやすいと思われる生態系を用いたい。<佐渡座長>
- 「緑」、「大地」などの文章としてのつながりが不自然と思われる。<表委員>
- 「太陽」イコール何々、「緑」イコール何々というように、余分なものがない方がイメージし易い。<夏井委員>
- 「太陽」などのキーワードの説明文は極力短くして、補助的な言葉だけにしてはどうか。<山上委員>
- キーワードの説明文により、そのキーワードを抽出した過程や、その言葉の持つ意味が明確になる。<事務局>
- キーワードだけでなくて、子供が見てもわかるような説明の文章は入れた方がよいのではないか。<佐渡座長>
- 文章としては無味乾燥だが、タイトルの思いはこもっている。あまり難しい言葉は使わずに視線を下げた整理をするべきだ。<伊藤(公)委員>
- 河川改修工事について「緊急性のある」という言葉を入れるかどうか、私は災害復旧工事をイメージしてしまうので入れなくても良いと思う。<佐渡座長>
- 概要版には、「洪水に対する安全性が確保されていない箇所では」と入れる方がよい形になると思う。<表委員>
○全体のまとめについて
- 今日の議論を踏まえて、了解事項がきちんと盛り込まれているか、チェックした上で、最終の提言書を作成し、各委員に配布したい。<佐渡座長>
座長挨拶
今日は第7回ということですけれども、思い起こしますと、この委員会の第1回目というのは覚えておられますでしょうか。第1回目は1年半近く前にやられています。そして今日が第7回目。その間にトラブルもちょっとありましたし、大きな出水もありました。でも、無事ここまで来られて、私も非常によかったと思います。
私はほかに湧別川だとかサロベツ川の河川改修計画に携わっているのですけれども、そちらの方ではこんなに活発な議論というのはありませんでした。結局、委員の方々の常呂川に寄せる思いが非常に強いんだというのを実感いたしました。特に人間と生態系の共生といいますか、それを常呂川の将来に向かって図っていくという、そういう思いが非常に強いので、こんなふうに活発な議論になったというふうに思っております。
それから、事務局の方には、今日の提言書(案)もそうですけれども、今まで7回の中で、かなり膨大な資料をつくっていただいたと思います。その労苦に対しては、改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
常呂川流域懇談会は今日で終わりですけれども、先ほど来言っておりますように、次のステップは今度常呂川流域委員会というものにバトンタッチします。そこでは、常呂川のあるべき姿の中期計画をもっと具体的に立てるわけですけれども、その際には委員の方あるいは事務局の方のご協力、ご支援がますます必要になってくると思います。今度はもっと具体的な計画づくりになりますし、よりよい常呂川にしていきたいというふうに考えておりますので、その節にはまたよろしくご協力をお願いしたいと思います。
どうも長い間、約1年半になりますけれども、活発なご議論ありがとうございました。
私はほかに湧別川だとかサロベツ川の河川改修計画に携わっているのですけれども、そちらの方ではこんなに活発な議論というのはありませんでした。結局、委員の方々の常呂川に寄せる思いが非常に強いんだというのを実感いたしました。特に人間と生態系の共生といいますか、それを常呂川の将来に向かって図っていくという、そういう思いが非常に強いので、こんなふうに活発な議論になったというふうに思っております。
それから、事務局の方には、今日の提言書(案)もそうですけれども、今まで7回の中で、かなり膨大な資料をつくっていただいたと思います。その労苦に対しては、改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
常呂川流域懇談会は今日で終わりですけれども、先ほど来言っておりますように、次のステップは今度常呂川流域委員会というものにバトンタッチします。そこでは、常呂川のあるべき姿の中期計画をもっと具体的に立てるわけですけれども、その際には委員の方あるいは事務局の方のご協力、ご支援がますます必要になってくると思います。今度はもっと具体的な計画づくりになりますし、よりよい常呂川にしていきたいというふうに考えておりますので、その節にはまたよろしくご協力をお願いしたいと思います。
どうも長い間、約1年半になりますけれども、活発なご議論ありがとうございました。
このNEWSは、『常呂川流域懇談会』の様子を流域のみなさんに広くお知らせするため、懇談会座長名で発行するものです。