湧別川の特徴(治水に関する特徴)

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遠軽町から下流では、河床が不安定な状態である。
遠軽町から下流では、河道は瀬と淵が発達し、蛇行が激しい。ときおり中州が多くみられる複列砂州の形状を呈し、河口や河床が不安定な状況にある。
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昭和52年撮影
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平成11年撮影
河口から8km付近(上湧別町北兵村3区~南兵村3区付近)
日本の河川の中でも、急流河川に属する。
湧別川は、日本の川の中でも、急流河川に属する。
守るべき資産が多い箇所では、強固な護岸が必要である。
守るべき資産が多い箇所では、強固な護岸が必要である。
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日本の主要な河川と湧別川の比較
河口から遠軽町までの湧別川本川では、現計画の対象洪水に対し、河口部と遠軽町の一部を除いてほぼ十分な流下能力がある。
河口から遠軽町までの湧別川本川では、計画している洪水の流量*(1,800立方m/s)に対して、河口部と遠軽町の一部を除いて、ほぼ十分な流下能力がある。
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目標流量と現況流下能力(開盛地点)
*流量:流量とは、1秒間に流れる水の体積を示すもので、平成10年の洪水では1,181立方mの水が1秒間に開盛地点を流れたことを示す。
*基本高水流量:洪水調節施設(ダムや遊水池など)による洪水調節が無い状態で、計画規模の雨が流域に降った場合に川に流れる流量。
*計画高水流量:基本高水流量を川と洪水調節施設とに分配した場合に、川が分担する流量。湧別川では洪水調節施設を配置しない計画であるため、基本高水流量と同じになる。
シミュレーション計算の結果では、河口付近と、遠軽町付近の流下能力が不足している。
*基本高水流量:洪水調節施設(ダムや遊水池など)による洪水調節が無い状態で、計画規模の雨が流域に降った場合に川に流れる流量。
*計画高水流量:基本高水流量を川と洪水調節施設とに分配した場合に、川が分担する流量。湧別川では洪水調節施設を配置しない計画であるため、基本高水流量と同じになる。
シミュレーション計算の結果では、河口付近と、遠軽町付近の流下能力が不足している。
平成10年洪水では、河岸決壊や内水氾濫が問題となった。
平成10年9月の洪水では、河岸の決壊と、流域内に降った雨が川に排水されずに貯まる内水氾濫が発生し、冠水面積は約1,000haに達した。(遠軽町から下流での内水氾濫調査結果より)
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平成10年9月 内水氾濫区域図
青着色:内水氾濫区域