観光体験記【平成30年度】(4)穂別博物館編
(4)穂別博物館編
※これは平成30年(2018年)10月の情報です。
北海道胆振東部地震の発生から1か月が経過しました。
むかわ町は震源地に近く震度は6強。「むかわ竜」で知られる穂別博物館も大きな被害に見舞われしばらくは休館していましたが、9月30日に再開したと聞き行ってまいりました。
訪問した10月8日の前日には、台風25号から変わった温帯低気圧の影響でむかわ町も強い雨風に見舞われましたが、この日は一転して秋晴れです。
穂別博物館はあまり大きな博物館ではありませんが、訪問したときには20人くらいの来館者がいました。私と同じように、再開するのを待ちわびていたファンの方かもしれません。

穂別博物館があるむかわ町穂別地区では、恐竜の時代=白亜紀には海であったため、海の生き物の化石が多く見つかっています。
こちらは首長竜の「ホベツアラキリュウ」(通称ホッピー)の全身復元骨格で、入口すぐに展示されています。
北海道の天然記念物に指定されています。

こちらはモササウルスの復元模型。
オオトカゲの仲間であり、2009年に穂別地区で発見されたモササウルスの化石は新種だそうです。
ほかにもミンククジラやデスモスチルス、ウミガメ、アンモナイトなどが展示されています。
※首長竜もモササウルスもデスモスチルスも、厳密には恐竜ではありません。
今話題の「むかわ竜」は、むかわ町穂別地区で発見されたハドロサウルス科の恐竜で、全長8m体重7.2tと推定される、日本最大の全身骨格恐竜化石です。6割ほどの化石が確保され、「日本の恐竜研究史において最大の発見であり、世界でもトップクラスの化石」(北大総合博物館)と評価されています。
穂別博物館にも発掘された化石の一部が展示されていますが、現在はまだ調査研究中のため、写真撮影はできません。
むかわ竜の実物大レリーフはこちら。
前述のとおり、穂別地区は恐竜の時代には海が広がっていました。陸にいる恐竜が海の地層から見つかるなんてなんとも不思議ですが、死んだ恐竜がバラバラになる前に海に流され、ほとんど損傷しないまま沈んだと考えられています。
海の地層から全身骨格化石が発見されることは世界的にも希であり、ハドロサウルス科としては世界で3例目だそうです。
むかわ竜の全身骨格化石は10月に公開される予定でしたが、地震の影響で延期されています。近いうちに公開されること、また、恐竜化石がこれからのまちづくりに活かされていくことを期待して、穂別博物館を後にしました。
【開催日決定!】平成30年11月11日(日)、17日(土)、18日(日)
穂別町民センター多目的ホール(むかわ町穂別2-1)で、いずれも10時から17時です!
海の地層から全身骨格化石が発見されることは世界的にも希であり、ハドロサウルス科としては世界で3例目だそうです。
むかわ竜の全身骨格化石は10月に公開される予定でしたが、地震の影響で延期されています。近いうちに公開されること、また、恐竜化石がこれからのまちづくりに活かされていくことを期待して、穂別博物館を後にしました。
【開催日決定!】平成30年11月11日(日)、17日(土)、18日(日)
穂別町民センター多目的ホール(むかわ町穂別2-1)で、いずれも10時から17時です!

帰り道は道道穂別鵡川線から日高自動車道を利用。むかわ町はお米の産地で、道路沿いでも黄金色に染まった田んぼで稲刈りが行われていました。
震災からの復興に向けて地域も頑張っています。
10月~11月はむかわ町特産のししゃも漁が解禁になる時期でもあります。皆さんもぜひむかわ町へお越しください。
(文責:室蘭開発建設部)