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鵡川・ピリカ・プロジェクト:第3回意見交換

第3回 意見

 第3回 鵡川・ピリカ・プロジェクトでは、鵡川の河口から源流までの各地点や移動中のバス内で意見を交わしつつ、最後に全体についての感想を話し合いました。
 意見に関連する位置を以下に示します。
  • 位置図 意見関連位置図
1.鵡川河口 2.春日 3.川西頭首工 4.生田 5.有明地区 6.仁和 7.穂別川沿公園 8.穂別ダム 9.福山
10.日勝-赤岩線 11.赤岩青巌峡 12.ニニウ 13.双珠別ダム 14.占冠市街地 15.砂防ダム 16.トマム
17.源流
目次
 1. 四季の館~鵡川河口左岸
 2. 鵡川河口左岸
 3. 鵡川河口左岸~たんぽぽ公園
 4. たんぽぽ公園
 5. たんぽぽ公園~豊城築堤~川西頭首工
   ~川東頭首工~有明地区
 6. 有明地区
 7. 有明地区~仁和~穂別川沿公園
 8. 穂別川沿公園
 9. 穂別川沿公園~穂別ダム
 10. 穂別ダム~福山大橋~赤岩青巌峡
 11. 赤岩青巌峡~堰堤~トマム
 12. トマム~源流
 13. 現地調査についての感想
 

1.四季の館~鵡川河口左岸

  • ・現地を見ることで川づくりを語るための認識を共有してもらいたい。
    ・個人としてはカヌーなど、川から見る企画もいいのではないかと思う。
  • ・長期のプロジェクトであり、鵡川全体を通して見ていく現地調査。
    ・陸から見る川、川から見る陸、空から見る川があると思うが、6月に上空より鵡川を眺める機会があり自然が豊富だと改めて実感した。このプロジェクトでも空から見る機会があれば良いと思う
    ・色々話をしながら今日1日おつきあいいただきたい。

2.鵡川河口左岸

  • 河川敷に2.7haの1.人工干潟は日本、世界的にも珍しいことであり、みんなで守っていく必要がある。鵡川は生きている川なので、来るたびに河口の形が変わる。見た目は何もないが、何もないのを大事にしたい。鳥達が集う豊かな自然のある所である。
  • 1.ムレトイの丘とはアイヌ語で上げ潮で河口が塞がるという意味がある。
  • ・シシャモの豊漁を祈る儀式を行うヌサバがあり、イナウという川、海、風、山、火の神に感謝している。
    ・毎年10月末の日曜日に実施している。

3.鵡川河口左岸~たんぽぽ公園

  • ・チドリは目が大きく、くちばしが短い。シギは目の大きさは普通で、くちばしと足は長い。チドリは目で確認して、あちこちきょろきょろ走ってエサをつつく。千鳥足という言葉はこの歩き方に由来している。シギは長く敏感なくちばしで砂地を探ってゴカイやカニなど食べる。
    ・この鳥たちは飛ぶ力が強い。春の渡りでは繁殖のためにアラスカなどへ向かい、秋の渡りでは越冬のためにオーストラリア、ニュージーランドなどへ向かい、その距離はおよそ1万2千キロメートルと言われている。渡りの途中には2,3回の中継地を挟むが、その中継地として鵡川河口は非常に大事な場所となっている。
    ・バードウォッチャーにとって、1.鵡川河口はあこがれの土地だが、土地の人はあまり知らないようだ。
    >鳥は干潟でえさを食べているのか。
    ・干潟でのゴカイを食べている。ゴカイは藻やバクテリアを食べるので、ゴカイの棲む干潟は天然の浄水場と呼ばれている。
  • ・鵡川でのアイヌ伝統の踊りの中に水鳥を表したハララキという踊りがあり、浜にいるチドリの様子を踊りにしたものという話を聞いた。
    >アイヌの言葉は生活に必要ないものは簡略するように思っているが、シギとチドリの名前があり、そういう鳥を観察していたと深く感じる。

4.たんぽぽ公園

  • ・ししゃもが川にのぼると晩秋のシーズンとなる。
    ・卵の大きさは1mmくらいで、砂に吸着し一冬を過ごす。泥がかぶると窒息してしまう。
    ・産卵床は橋の手前で2.春日の奥まで確認されている。
    ・人工孵化により7mmくらいのもずくみたいな状態で川へ戻し、一気に1日で海へ下る。
  • H15洪水で自然災害はおそろしいと実感した。
  • H15洪水ではまず情報収集を行い、職員の自宅待機を行い、警戒出動による情報収集、災害活動をとして、床下、床上浸水の避難誘導、住宅の土のう積みを行った。

5.たんぽぽ公園~豊城築堤~川西頭首工

  • シシャモの孵化事業に携わった時に、シシャモの実態を調べるためチップを埋め込んだが、カモメに食べられ空を飛んだことがあった。また昨年の災害時に知人の牛が6頭流れたことがあったが、1か月たって最後の一頭が現れたときには、お産をしていて子連れになっていたという話があった。災害に強い牛がいるのだから、災害に強い川になるとよい。
  • シシャモは河口からどのくらい上って産卵するのか。
    >河川の勾配で異なるようだが、鵡川では河口から13キロメートルの3.川西頭首工あたりまで、鵡川より緩やかな釧路川では15キロメートルくらい遡上しているようだ。
  • 災害に強い町作りという話に関連して、我々の仕事では堤防、護岸といったハード面だけでなくソフト面にも力を入れている。最近の水害では子供や高齢者などの弱者が被害を受けており、町と連携し地域での自主防災組織を作り、ハザードマップを利用しての避難訓練などから地域のリーダーを養成したい。そのために今年、来年でモデル地区を作ってやっていきたい。
  • むかわ町では防災無線があり、災害時に無線で発令されるようになっている。風の向きにより聞きづらい面もあるが、避難場所の把握などの活用をしていきたい。
  • このあたりは平成18年の洪水時に被害を受けた地区。まもなく3.川西頭首工に着く。
  • 昔の鵡川は現在バスが走っているあたりまで流れていたそうだ。そのため土地は肥えているが、川の流れが狭まっていて増水被害がよくある。川の寸前まで山が迫っているが、シシャモ、ウグイ、サケが上る豊かな川であり、オオワシ、オジロワシも多い。
    >いまの話は前回配付資料の河道の変遷という航空写真を見ると分かる。
  • 3.川西頭首工は5/1~8/29まで取水を行っている。さらに上流に4.川東頭首工がある。
    3.川西頭首工の上流部右岸では、木や石を使った伝統工法による護岸工事を行っている。
  • このあたりは昭和46,7年くらいまで渡舟場があった。
  • 占冠では去年、おととしとヤマメの放流をしたが、頭首工の魚道が詰まっていることがあったようだ。管理をしっかりやれないものか。
    >頭首工は鵡川土地改良区で管理している施設だが、我々も魚道管理は注意していきたい。川西、川東ともに頭首工では工夫をしており、去年のサケの遡上は穂別までたくさん上っていた。
  • ・昨年8月18日の災害の対応等の話をしたい。
    ・むかわ町の面積は、穂別と鵡川が合併したため、胆振管内では最大であり森林も多い。
    ・産業としては建設産業の人口が1000人と3番目に多い。
    ・昨年は5.有明地区など危ないところまで水が上がってきた。
    ・建設産業の役割としては、流木や土砂などの堆積物の処理や、堤防の法面の整形などがある。
    ・力仕事以外には、川の日ワークショップ、たんぽぽフェスティバル、森・川・海を守り隊の植樹などを手伝っている。
    ・資料のグラフより年間の降雨量は減少しており、夏期の豪雨日数は増えていくことから、今後は降るときと降らないときの格差が非常に大きくなってくる可能性が高いことが分かる。

6.有明地区

  • 山地が荒廃しており、困った状況にある。
  • ・樋門の操作は地元の方にお願いしている。かなり高齢化しており、操作に危険を伴うため、今後のテーマにしていきたい。
    ・鵡川では約10台程度、監視カメラを設置しており、事務所で画像は見れるようになっている。洪水時だけでなく、平常時についても不法投棄など監視を行っている。

7.有明地区~仁和~穂別川沿公園

  • 3.川西頭首工4.川東頭首工の間にカワセミの営巣地がある。4.水神宮は生田の学校のあたりにある。
  • 4.水神宮は、イクベツ神社のとなりで祀っており、春と秋にはともにお供えをしてお祭りをする。古い歴史のある水神らしい。
  • 鵡川はカワセミの多い川であり、土手に営巣する。とてもきれいな鳥。
  • ・有明降車時の監視カメラだが、占冠村では道管理であるため無い。昭和37年の洪水時と状況が変わっていない。道の管理区間についても監視カメラをつけるなどできないものか。
    >国の管理区間は穂別の合流点までであり、予算体系が異なるためできない。地元からの要望を北海道にあげる形になる。
    ・状況は了解した。村にこの話を持って行きたい。参考になった。
  • ・アオサギは灰色の鳥。日本では白黒中間の淡い色を青と言っていたため、この名前となった。全長93センチメートルとサギ類では最大で、鳴き声は「ギャー」とか「グワァー」など、ちょっと驚く声。飛ぶときは首をS字に曲げる。首を丸めている時はリラックスしており、首が伸びたらエサを狙っているなど緊張した状態である。
    6.仁和のコロニーは1972年あたりから増えたとても古いものであり、旧穂別町が借り入れ、大事に保護している。湖面や川面の凍結する北海道では、冬は南へ移動し、3月上旬に仁和で営巣し、4月に3~5個産卵し、5月には雛がかえる。育つのは2~3羽で養っている期間はオス、メス共に魚を運び、100kgくらい必要となる。つがいは1シーズンのみで次の年には別の伴侶を見つける。
  • 6.マザーズ・フォレストは、平成5年に毎日新聞社主催の瞠目反・文学賞に協力する形で森林を育てる権利を贈呈することとして始まった。
    ・平成5年~平成10年まで5人がマザーズ・フォレスト賞を受賞しており、毎年受賞者を招いて植樹活動を行っている。これまで17~18種類3,600本くらいの植樹、参加延べ人数は1,300人くらいとなっている。場所は福山、穂別地区に2ヵ所、穂別の稲里地区と仁和の5ヵ所ある。受賞者は5人で終わり。
  • 「Arimori CUP」は、開町90周年の記念事業でマラソンランナーの有森氏を招いて開催したところ、大盛況で有森氏の「来年もよろしく」という発言があったことから毎年行うようになった。今年まで7回続いている。

8.穂別川沿公園

  • 7.水辺ウォッチングは子供達の川とのふれあいを目的として8月1日に生田小学校、仁和小学校を対象に実施する。水生生物と水質のパックテストを行う。
  • 7.穂別橋の橋脚についている印は、川の水が増水したときの避難の目安になっている。
  • 水辺ウォッチングは毎年参加している。他にも学校ではニホンザリガニをとり教室で飼っている。この活動を通して川や自然に興味を持ってもらう。

9.穂別川沿公園~穂別ダム

  • ・穂別の水防活動について説明する。平成15年台風では穂別地区の水害はあまりなかった。大変だったのは富内地区で幌毛志、福山、穂別へ抜ける道路が通行止めになり孤立した。小河川が氾濫し、11世帯が自主避難し床下浸水2件、床上浸水1件の被害だった。穂別ダムの余力があったようだ。
    ・補足だが、車両3台が水没し、そのうちの1台が五十嵐委員の車だった。その後、町道改良、かさ上げをすることになった。
  • ・穂別地域協議会では、現在は防災はメインではなく「美しいまち」というキャッチフレーズで景観に力を入れている。決定事項はまだないが意見は色々出ている。
    ・防災については意識がなかったが、今回の現地調査は改めて地域を考えるきっかけになっている。自分が子供の頃遊んだように、今の子供が安全に川遊びできればと思う。
    >防災は、穂別地域協議会の今後のテーマになりそうか。
    ・鵡川地区のように、子供の安全を守るという形を踏まえつつ、環境や観光などの意見が出ているが、現状ではまとまっていない。
  • ・平成15年台風10号での室蘭土木現業所管内の被害は、死者5名、行方不明1名、家屋全壊16戸、半壊8戸、一部損傷27戸という大きなものだった。ただしこの地域ではなく日高での被害がひどかった。苫小牧出張所の管内では、河川で17ヵ所、道路で10ヵ所であり、ほとんどが旧穂別町。
    ・一番問われたことは、災害時の情報共有のあり方であり、次年度から河川道路情報等共有化会議を市町村、道、開発局で行っている。
    ・また、当時孤立した地区については、道路規制の変更を行っている。
  • 山林従事者としては、いままで明言されていなかった山を大事にして川を守るということを、自分たちでマニュアル化して我々の仕事を皆さんに知らせるために、『緑の循環』認証会議の森林認証を6月29日付けで受けている。
  • 8.穂別ダムはかんがい目的の農業用のダムであり、1985年完成した。
    ・濁水については、ダム湖の流入地点、ダム湖、放流地点で水質試験をした結果、放流地点での濁度が高かった。現在は表層取水をしており、これ以上の対策はなかなか難しい。水位が下がり裸地が見えることも濁度発生の原因となる。
    ・補足すると、穂別川が本川より濁っているのは明らかであり、以前の調査結果ではダムの底泥による影響の可能性も考えられている。
    ・我々がダムを直接管理してはいないが、今後ダム管理者との情報交換をしていきたい。

10.穂別ダム~福山大橋~赤岩青巌峡

  • ・先ほどの緑の循環の話に関連して、むかわ町の山林は、国有林2万ha、道有林1万3千ha、民有林と町有林あわせで2万3千程度の合計7万1,290程度だが、認定を受けるための規制については費用の面から全域を行えないため、まず3,790haから取り組んでいる。
    ・昔は、占冠から福山地区まで原木を輸送するのに流送を行い、2,3か月かけて穂別まで下げていた。
    >実際の施行の際に、林床をササにするとかササ以外の草にするとか考慮しているのか。
    ・こだわりはない。
    9.福山渓谷から富内にかけては、現在は通行止めだが秋の紅葉がすばらしい。
  • ・占冠村は、面積は東京都と同じくらいだが、人口は約千分の1の小さな村であり、産業はあまりない。
    ・今年の4月に完成した10.日勝-赤岩線によって占冠までの時間が15分ぐらい短縮された。そこを進むと11.赤岩青巌峡に出る。右岸が青岩、左岸が赤岩で春はつつじの花が咲き、秋は紅葉と、景勝地となっている。
    11.赤岩青巌峡を下ると12.ニニウ地区に出る。ニニウとはアイヌ語で森林が豊かな場所という意味がある。サイクリング、テニスが可能だったが、現在は閉鎖している。2,3年で再開すると思われる。
    ・また、占冠村への鵡川の恩恵として、渓流釣りや川下り、ロッククライミングなどの川を中心としたアウトドア活動が行われている。
    ・面積は広いが92%は国有林であり、木をどんどん切っているためすぐ洪水になる。できるだけ切って欲しくないが、村自体としても植林を行う会を作っている。
    ・占冠は蛇紋岩地帯でありトンネルを通すために大きな苦労をしているが、この蛇紋地帯の水に着目した宣伝をしたり、全てを使えば村の人口の3倍程度が宿泊できるトマムのタワーの有効活用などをしてすばらしい村になって欲しい。
    ・昔は多くのヤマメが釣れたしサクラマスも上ってきたが、いまは砂防ダムが出来たため釣れない。非常に残念と思う。
    ・また、13.双珠別ダムは普段は日高の方へ水を持って行っているが、降雨時には鵡川に放流するため水害になる状況である。

11.赤岩青巌峡~堰堤~トマム

  • 11.赤岩青巌峡は近頃雨が少なく水が減っていた。
    ・高速道路は今年の11月にはトマムまで通じ、トマム、占冠の2つのインターチェンジができるはずだ。
    14.中央市街では姉妹都市のコロラド州アスペンと札幌の設計屋で共同に設計した建物がある。
  • ・トマムへの道の途中にある15.砂防ダムだが、管理者はまだ不明。
    ・占冠村でのヤマメ稚魚の放流によりサクラマス資源は増加したのか。
    >3年前からヤマメを放流しているが増えていない。自然孵化しているニジマスに食べられているのではないか。稚魚もかなり大きいのを今年は5,000匹放したのだが。
    ・孵化施設は有るのか。
    >日高から稚魚を買ってくる。年金受給者の仲間5人で出資し合って購入している。
    ・下流の穂別、鵡川では放流はしていないのか。頭首工には魚道が整備されているため、形の上では河口から占冠まではつながっている。
  • ・魚を増やす事業の費用を工事にかぶせることは可能か。
    >土木事業の中では自然再生と治水、環境整備の仕事となる。稚魚の放流などは水産林務と連携をとる必要があるが、土木事業の中では難しい。
    >>国としては、魚道を作るなどの整備はできても稚魚を買うなどはできないシステムであり、そのような場合、道や水産の力を借りることになる。
    >>>魚の住みやすい環境を作ることは、何年か前から本格的に開始しており、調査したり工事などかなり配慮して行っている。先の話のように、実際に稚魚を買うことは難しいが、出来る範囲はこれから考えたい。
    ・先ほどの話にあったように、年金を拠出して自然保護を行う住民もいる。法律にとらわれない協力ができれば良い。
  • 鵡川の上流はラフティングの環境として非常にすばらしいと聞いた。
  • ・穂別地域協議会での観光という部分での上流との連携など、議論の状況を教えていただきたい。
    >上流との連携まではまだ進んでいない。それぞれの施設に、いかに入場者をとりこむかということを踏まえて進めている状況だ。
  • >>一昨年、むかわ、穂別の観光協会に連携の働きかけを行った際に、ピリカ・プロジェクトの企画があり、賛同した流れもあるので、ソフト面でいろいろ考えていただければ大変ありがたい。
    >去年あたりに、観光協会の会長が占冠の活動を聞いてきて、商工会青年部としてソフトを考えて欲しいとの話もあった。ただ内部的には固まっていない状況なのでいろいろ話を伺いたい。
    ・このプロジェクトでできることを考えていきたい。
  • 16.トマムの雲海テラスは、朝早く山上に上ると下界に雲が見えて評判を呼んでいる。
  • ・トマムは湿地という意味があった。昔このあたりは湿地だったのか。
    >この辺全体が湿地だった。今は大いなる荒野と言っているが、湿地というのは印象が悪いので避けたのか、と思っている。

12.トマム~源流

  • 17.源流はここから3キロメートルほど上流で森が迫りクマがいるところ。植生はハンノキ、シラカンバ、エゾマツ、トドマツなど。下の植生はアキタブキ、オオブキなど。川にはオショロコマ、ヤマメ、ニジマスなどがいる。白い葉っぱはマタタビでクマの好物でもある。
    ・右手の赤いシナノキには、天然記念物であるクマゲラの食べ跡が見える。
    ・若いシカが右手に見える。
    ・角の無いのは雌のシカ。おしりには白い毛が生えている。
    ・トドマツにクマの爪痕があった。着いたので長靴に履き替えて下車する。
  • ・この17.源流がたくさんの生き物をはぐくむ川となる。
    ・鵡川、穂別と源流の何ヵ所かで行った水質検査を行った結果、源流の有機物含有量が一番高かった。つまり、森の腐葉土等の栄養が水の中に流れ込んでいる。下流側では汚くなると思っていたが、最小ランクの数値だった。つまり、源流の下流側でも川の周りの自然によって排水などが浄化されていると考えられる。
  • 平成11年に17.源流の杭を立てに行った。こうしてガイドの皆さんにも知られて、10年後ぐらいには舗装にして、観光客が入るとよい。これからも大事にしながら、源流から河口までの一つの何かができれば良い。

13.現地調査についての感想

  • ・集中豪雨の雨量が更新されていると言うことで、治水、防災が大事と思わされた。生まれたところではないが、鵡川はとても良いところだと思っている。
    ・今日は8.穂別ダムを見るためここまで来たが、農業ダムであり直轄ではないことも驚いたことのひとつ。
    ・鵡川の河口干潟については、干潟の図鑑という今年発行の本に2ページにわたって載っている。
  • 大正年代に1度14.占冠村市街地が埋没したことがあった。双珠別川とトマム川の合流点が狭いため水が詰まったようだ。昭和37年8月は占冠村市街地が水没した。その後は堤防を整備したので、以降の水没はない。ただし内水氾濫は何度かあった。対応を期待する。
  • ・今年2回ヘリに乗り、陸、川、空から見る川と、いろいろな顔があると思い、この川の隠れた価値が強く印象に残った。
    ・1級河川鵡川の価値の出し方を今後考えていきたい。
    ・他県での会議でも、鵡川と鵡川のシシャモの全国的な価値が感じられた。
    ・ピリカ・プロジェクトで流域住民の声を反映していきたい。
  • ・川づくりの上で、上下流の物理的なつながりの大切さはわかっているが、改めて人というつながりの大事さに気づかされる。
    ・占冠村として観光以外での下流との連携などはあるのか。
  • ・上下流の人間が一堂に会し議論をすることで大変参考になった。
    ・占冠については、穂別で管理者が道と国に分かれているが、特に川の監視カメラなどは河川全体で連携をとって欲しい。
  • ・鵡川について知らない所が多かった。11.赤岩青巌峡など身近な人間にも広げていきたい。
    ・今後安全な川、きれいな川になってほしいということなど、今後の会議で見出せていければ良いと思う。17.源流は小さいがこれだけ大きな川をつくっている力を感じた。
    ・自分の出来ることは小さなことと思うが、少しでも携わっていきたい。
  • ・鵡川の河口の干潟、海を見るのは初めてで、河口の状況を見て驚いた。
    ・林業に携わっているために気は遣っているが、川上を汚すことでの川下への影響を考え、今も将来もよい方法を取り入れながら努めていきたい。
  • ・普段見ない川、昔自分が住んでいたところのような、懐かしい川を見た。
    ・環境破壊を食い止める部分も必要と感じているが、災害のない河川ということも考えていかなければならないかと感じている。そのような部分を踏まえて微力だが協力していきたい。
  • 17.源流を初めて見て、その下流での水は直接飲めないという事実を改めて実感した。
    ・環境についても、山の木を植える、下水道を整備する、農薬を使用しないなどいろいろな努力の組み合わせが必要であり、さらに人工的なものなどの組み合わせで災害を防げるのかと思う。今後5年間しかないが、ともに考えていきたい。
  • 17.源流を見るのを楽しみにしていた。湧いている水というものに不思議な感じを受けた。
    ・川があることで水害などの人間にとって困ることも多いが、その恵みも大きなものであり、それらの折り合いをいかにつけるかを考えるしかないと感じている。
    ・人類の知恵を次代に伝える意味での教育も大事だが、今日の現地調査のように多くを体験することも大事なのではないか。子供たちの考え方、感じ方の元になるように様々なことを経験させてやりたい。上下流がうまく交流して勉強して行ければ良いと思う。
    ・また、地学、社会科学など専門家がいればさらにおもしろい話ができたかも知れない。
  • ・委員間の温度差を縮めていけたのがうれしい。
    17.源流を見て小ささにがっかりした人もいるかもしれないが、小さなことからやっていくのが大事だと思う。シシャモについても休漁3年目は5トン程度だったが、いまは鵡川で60トン、周辺を含めて100トンとなった。今後もシシャモが豊かな環境となるよう、川、森、海を一体に大切にしていく活動が必要と思う。
    ・小さなことを少しづつ、今日集まった人たちとともに協力していきたい。
  • むかわ町にいて鵡川のことを知らなかったので、17.源流まで行け、あのような小さなものが大きな流れになることに感動した。
  • ・道路や河川の監視カメラなどの防災対策がよくわかった。
    17.源流の小ささには驚いたが、何でも最初は小さなものだとと感じた。
    ・今度はもう少し柔らかくカヌーによる川下りなどもよいのではないか。
  • 現地視察の感動を歌にした。
    「緑なす 森と田園の中 流れ行く 鵡川よいつも 清流であれ」
    「チドリ、シギ 羽を休めに 集い来る 鵡川の水辺 母なるごとく」
    アオサギの コロニー幾つ あるという カラマツ林 伐採するなかれ」
    「航空写真の 鵡川の流れ 美しき とわの流れを 守りゆきたし」
    「赤や青 巨岩おりなす 青巌峡に すがしき風の 通り過ぎ行く」
    「初めて見し 鵡川の源流 水清く エゾサンショウウオ すみかとせるか」
  • ・職業柄、過去の洪水による堤防被害などを思い浮かべつつ川を見ていた。占冠では堤防が無いが、今度は大雨が降ったら川はどうなるかなど考えつつ見ていた。
    17.源流でのサンショウウオを見て、自然でのきれいな水にはやはりこのような生き物が住むということに感動した。川を美しくするというテーマでの鵡川・ピリカ・プロジェクトとして、大変意義があったと感じた。
  • ・土木の立場での会議をこれまで行ってきたが、答えが2,3年後に出るような会議が多く開発と保全でぶつかる形が多かったが、この会はいい雰囲気だと感じた。
    ・この地域では水辺の楽校などと絡めて川の教育をやっているのか。
    >生田小学校では理科の勉強の中で、4年生で川の勉強をしている。また、直接の川の勉強ではないが、水辺ウォッチングや土地改良区の行事にも参加している。総合的な学習では行っていない。
    ・苫小牧市内の学校で、学校そばの河川を整備した際に水辺に近づけるようにしたが、PTAから防護柵の要望などが多かった。
    >生田小学校は全校が9人であり、先生の目が届くと言うこともあると思う。小学校でのラフティングの企画の際にも水に入れないで欲しいという要望もあった。
    >いままでの川は危険だという、教育の失敗があると思う。個人的には、小さい川も危ないがそれに気をつけて何かをすることがいい経験になると思う。そのように理解されるように、ゆっくりと努力していきたい。
    ・我々もそのような部分で、地域と学校と行政で話し合いをし、理解を求めていきたい。
    ・この会は対立の場ではないことがわかり、とてもよいことと思っている。
  • ・今日のテーマは森林と川であったわけだが、環境、観光、教育など今後の会議への様々な切り口ができたと楽しみを感じた。いろいろな分野で皆さんの意見を頂き、地域づくり、川づくりに取り入れていきたい。
    ・カヌーでの川から川岸を見るなど今年度内にできればとも思う。
  • ・今年を入れて9年間かわ塾をやってきた。その反応を見ていて川での遊びの楽しさは大人子供共通と感じている。
    ・ただ、毎年の開催を通じて水量が少なくなってきていることが気になる。従来北海道は水不足とはあまり縁がなかったが、今後は植樹などで保水力をつけることが大事なのかと思っている。
    ・今後の川の活用は、眺望や釣りなどから福祉や教育など社会的に活用していこうという動きが出てきている。さらなる勉強をしていきたい。
  • ・私の言いたいことは皆さんに言っていただけた。
    ・来年地球規模での環境を考えるサミットというものが胆振の西側であるが、胆振管内でも一番行政面積の広いむかわ、その8~9割が森林であることからも、アドバルーンを上げようという機運がある。地球規模の環境を考えると言うことは、我々の活動の一つ一つに直結しているという自覚をしていいと思っている。
    ・今日は9時間中身の濃い話し合いができた。この会議のようなものは全道的に他にあるのか教えて欲しい。
    >石狩川では議論をする場はあるが、上流から下流までの地域住民が委員の中心となる会議は無いのではないか。
    ・そのような会議という認識を共有しながら、官主導でない、民の圧力でない、官民一体となった河川行政につなげたい。

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  • 住所:室蘭市入江町1番地14
  • 電話番号:0143-25-7045

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