トカぷチ通信 第13号

帯広開発建設部
Web広報誌 第13号
H27.12.4発行
Web広報誌 第13号
H27.12.4発行
災害対策基本法に基づく「十勝管内では初めての」車両移動訓練
「災害対策基本法の改正(平成26年11月改正)により、大規模地震や大雪等の災害発生時に緊急車両の通行ルートを確保するため、道路管理者による放置車両対策の強化が図られました。

訓練にあたり、当部葛西帯広道路事務所長の挨拶のあと、太田上席道路整備保全専門官から法改正の概要説明がありました。
また、報道機関への事前説明も行っています。
また、報道機関への事前説明も行っています。
訓練は、車両の移動命令、道路管理者による車両の移動及び民間事業者との連携、警察への引継ぎ、の3段階に分けて行われ、それぞれの参加者が実際に対応する際の手順を確認しました。
【1.除雪及び状況確認】
現地に到着した維持業者と事務所職員が、車両前や周辺の除雪、放置車両の状況確認を行い報告します。
本部からの指示により車両の移動命令が行われます。
本部からの指示により車両の移動命令が行われます。
【2.放置車両の移動】
「ケース(1) : 車両所有者が車内にいる場合」
車両所有者に移動をお願いします。
車両所有者に移動をお願いします。
「ケース(2) : 車両所有者が不在、鍵がついている場合」
職員運転により移動させ、車両移動通知を掲示します。
職員運転により移動させ、車両移動通知を掲示します。
「ケース(3) : 車両所有者が不在、鍵がついていない場合1」
窓ガラスを割りロックを解除してから、除雪ドーザ(維持業者)により車両を移動します。
出来る範囲内で破損した部分を保護します。
窓ガラスを割りロックを解除してから、除雪ドーザ(維持業者)により車両を移動します。
出来る範囲内で破損した部分を保護します。
「ケース(4) : 車両所有者が不在、鍵がついていない場合2」
四輪駆動車の場合、そのまま移動させると車が壊れてしまうため、日本自動車連盟(JAF)と連携し、レッカー車で車両を移動します。
四輪駆動車の場合、そのまま移動させると車が壊れてしまうため、日本自動車連盟(JAF)と連携し、レッカー車で車両を移動します。
「ケース(5) : 横転車両の場合」
除雪ドーザ(維持業者)により車両を引き起こしてから移動します。
除雪ドーザ(維持業者)により車両を引き起こしてから移動します。
「ケース(6) : 大型トラックの場合」
道路管理者では移動させる手段がないため、全日本高速道路レッカー事業協同組合(JHR)と連携し、大型レッカー車で車両を移動します。
道路管理者では移動させる手段がないため、全日本高速道路レッカー事業協同組合(JHR)と連携し、大型レッカー車で車両を移動します。
【3.警察への引継ぎ】

通行できるようになった道路は、「緊急交通路」のため、北海道警察(新得警察署)に引継ぎ、交通検問所が設置されます。
事前登録された緊急車両以外は通行できませんが、道路啓開作業が必要な維持業者の車両は、「標章」の交付を受けて通行が可能になります。
事前登録された緊急車両以外は通行できませんが、道路啓開作業が必要な維持業者の車両は、「標章」の交付を受けて通行が可能になります。
これで、全ての訓練が終了しました。

訓練終了にあたり、当部上野道路防災推進官から「災害時に車両を離れる際は、鍵をつけたままにして、連絡先のメモを残して欲しい。」と参加者に呼びかけていました。
今回の訓練により、関係機関の防災技術及び防災意識の向上が図られたことと思います。
帯広開発建設部では、十勝管内の安全・円滑で確実な道路交通の確保にこれからも取り組んでいきます
~~~~~~~~道路利用者の皆様へのお願い~~~~~~~~
○暴風雪の悪天候が予想されるときは、最新の気象情報や道路情報などを事前に十分に確認し、不要不急の外出は控えていただきますようお願いします。
○大地震や暴風雪の災害時に、車両等をおいて避難する際は、出来るだけ道路の左側に車間を詰めて停車し、緊急通行車両の通行ルート確保に御協力をお願いします。