札内川ダム水源地域ビジョン
札内川ダム水源地域ビジョンとは
「札内川ダム水源地域ビジョン」は、中札内村と村民が札内川ダム管理所(現管理支所)と共同で策定主体となり、下流域の自治体や関係機関に参加を呼びかけ策定した水源地域活性化のための行動計画です。 平成15年度にダム事業者、関係行政機関、関連事業者、地元住民から構成される「札内川ダム水源地域ビジョン策定委員会・作業部会」を組織し、『札内川ダム水源地域ビジョン(案)』がまとめられました。現在、このビジョン案にかかげられた行動計画を具体化するために、地元自治体、住民からなる活動母体づくりと「できることから、少しづつ」をテーマに、個別の活動を進めています。
1.ビジョンの目的
「札内川ダム水源地域ビジョン」は札内川ダムを活かし、水源地域の自立的、持続的な活性化を図り、札内川流域の連携と交流によるバランスのとれた流域圏の発展を図ることの出来る活動を行うことを目的としています。
2.基本目標
札内川ダム水源地域ビジョンでは、以下の3項目を目指した展開を行うこととしています。
基本目標-1 札内川および流域既存資源の利活用の促進 |
---|
「清流札内川」や「秘境日高山脈」に代表される札内川ダム湖周辺の豊かな自然環境と景観を理解 され、利活用される姿を目指します。 |
基本目標-2 札内川流域の環境の保全と創造 |
---|
地元の人たちに地域の自然の素晴らしさを再認識してもらうとともに、訪れる人たちとのふれあい や交流のための場や体制をつくることによる地域の活性化を目指します。 |
基本目標-3 交流と連携の推進による地域の活性化 |
---|
水を軸にした地域間交流、地場産業の振興、豊かな文化の継続や提供を行うことで、多くの人にビ ジョンに触れてもらい、地域の活性化を大いに促進させることを目指します。 |
3.行動計画
当初ビジョンでは、基本目標を達成するため、12のプロジェクトを17項目の事業に展開した行動計画がまとめられています。さらに、各事業の対象地域を「村内全域」、「中札内ゾーン」、「上札内ゾーン」、「水源地域ゾーン」の4つに区分しています。
現状で、この行動計画にあげられたプロジェクトすべてを同時に実施していくことは困難であるため、地元中札内村および住民活動団体の方々と協議しながら、各主体が協力して進められる部分について「できることから、少しづつ」進めていく形をとっています。また、内容についても状況に応じて、その都度時点修正しながら進めていくこととしています。
いま取り組んでいること
1.これからの進め方の基本
◆できることから、できる人でやってみる
- まず、実現できそうなものの中からひとつのテーマを選び参加できる人でやってみます。取り組みを進めていく中で新しい人の輪を広げていきます。
- 実施した結果から反省点を改善して次回につなげるとともに、次の新しいことを増やしていきます。
◆当面は活動範囲を札内川ダム周辺に絞っておく
- 当面の活動範囲は札内川ダム~札内川園地に至るダム周辺を対象とし、ダムや札内川園地に人を呼び込むためのイベントや観察会等により水源地域への関心を高めていきます。
- その後、札内川を軸として、中札内村域→帯広市をはじめとする下流自治体との連携を広めます。
2.取り組みを進めるにあたっての体制づくり(案)
- 住民活動団体と、それを支援する行政関係機関の集まりの2つの組織を基本とします。
- 当面、住民会議の参加メンバーは固定せず、実施するプロジェクト(イベント等)毎に関係するメンバーを中心に活動を進めることとしています。現在、地元住民活動団体の皆さんを中心に「つながろう!札内川水源地域の会」という名称で活動をはじめています。
- 将来的には、札内川ダム及び札内川の保全・活用や水源地域の村おこしに関心のある一般の方々や企業の参加も募りながら、組織体制を固めていくことを考えています。
ご興味のある方の参加について
「札内川ダム水源地域ビジョン」で実施している住民会議やプロジェクトには、どなたでも参加できますので、ご興味のある方はお気軽に連絡ください。