基本的な考え方1
基本的な考え方
肯定的な主な意見
- 先日5月10日~11日の出水で各地が浸水し不安を感じており、サンルダムによる洪水調節が必要です。
- 大洪水が発生する前に、安全、安心のため、早期にサンルダムを整備してほしい。
懸念を示す主な意見
- 河川整備計画における目標流量は、どのように決めたのですか。
- 名寄川流域の目標流量が、実績と大きく異なっており過大ではないですか。
基本的な考え方
天塩川河川整備計画の、基準地点誉平における目標流量は、同地点でこれまでに観測された最大の洪水流量である昭和56年8月に発生した流量(氾濫量及び岩尾内ダムによる調節量を戻した流量)、4,400m3/sとしています。
基準地点誉平の流量が同じ4,400m3/sでも、表-1に示すように流域での雨の降り方によって、本川上流部や各支川の流量は異なることから、これまでに天塩川流域内で発生した4つの主な洪水時の雨の降り方により本川上流部や支川の目標流量を定めています。どの降雨パターンも、これまでに天塩川流域で実際に発生したもので、これからも同様の降雨が発生する可能性があることから、目標流量の設定に当たっては、流域内の被害額が一番大きくなるパターン、言い換えれば整備計画の実施により、洪水被害の軽減効果が最も大きくなる降雨パターンである昭和48年8月型を採用して、名寄川真勲別地点の目標流量を1,500m3/sとしています。
なお、流量の算出方法は国内の大河川で一般的に用いられている貯留関数法を用いています。
基準地点誉平の流量が同じ4,400m3/sでも、表-1に示すように流域での雨の降り方によって、本川上流部や各支川の流量は異なることから、これまでに天塩川流域内で発生した4つの主な洪水時の雨の降り方により本川上流部や支川の目標流量を定めています。どの降雨パターンも、これまでに天塩川流域で実際に発生したもので、これからも同様の降雨が発生する可能性があることから、目標流量の設定に当たっては、流域内の被害額が一番大きくなるパターン、言い換えれば整備計画の実施により、洪水被害の軽減効果が最も大きくなる降雨パターンである昭和48年8月型を採用して、名寄川真勲別地点の目標流量を1,500m3/sとしています。
なお、流量の算出方法は国内の大河川で一般的に用いられている貯留関数法を用いています。
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整備計画目標流量の設定
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基本高水流量と目標流量
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主要洪水の雨量
表-1 氾濫面積・浸水家屋・被害額一覧表
実績降雨
パターン |
ピーク流量(m3/s)
|
氾濫面積
(ha) |
浸水家屋
(棟) |
浸水が想定
される区域 における 被害額の和 (億円) |
備考
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誉平
|
名寄大橋
|
真勲別
|
|||||
S48.8月
|
4,400
|
2,000
|
1,500
|
9,800
|
12,000
|
6,300
|
|
S50.8月
|
2,700
|
1,200
|
8,700
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5,000
|
2,500
|
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S56.8月
|
2,200
|
700
|
11,200
|
1,700
|
1,100
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※ | 氾濫面積、浸水家屋、被害額は、岩尾内ダムによる洪水調節を見込んだ値です。 |
※ | 昭和50年9月型の降雨パターンは誉平地点の流量を4,400m3/sとした場合の引き伸ばした雨量が計画降雨量の224mm/3日を大幅に越えていることから、計算の対象外にしています。 |
※ | 第17回流域委員会において、表記を修正した。 |