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「 広域迂回路のあり方に関する懇談会 」議事録

「 広域迂回路のあり方に関する懇談会 」議事録

1. 概要

 開催日時:平成14年2月1日(金曜日)午後3時00分~午後4時30分
 場  所:爾志郡乙部町 『乙部町民会館』
 出 席 者:別表 に記載

2. 関係資料

○懇談会資料
 ・議事次第
 ・出席者名簿及び座席表
 ・懇談会開催骨子(資料-1)
 ・既往災害等による檜山地域への影響実例について(資料-2前段)
 ・広域迂回路への対応について(資料-2中段)
 ・駒ヶ岳噴火も考慮した今後の対応策について(資料-2後段)

3. 懇談会開催状況の記録(協議事項及び質問事項等)

植松:広域迂回路のあり方に関する懇談会にご出席を賜りまして誠にありがとうございます。開会までの間進行役を務めさせて頂きます函館開発建設部防災対策官の植松でございます。どうぞよろしくお願い致します。それでは開会に先立ちまして本日ご出席を賜りました方々のご紹介をさせて頂きます。私の方から団体名それからお名前をご紹介させて頂きますのでご面倒でもその場でご起立して頂きたいと存じます。函館バス株式会社バス事業部岡様でございます。

岡:よろしくお願いします。

植松:ハクセン貨物運輸株式会社専務取締役東谷様でございます。

東谷:よろしくお願いします。

植松:ひやま漁業協同組合副組合長阿部様でございます。

阿部:よろしくお願いします。

植松:八雲町長長谷川様でございます。熊石町長藤村様でございます。乙部町長寺島様でございます。ありがとうございます。それでは懇談会の司会進行は渡島北部・檜山地域道路防災協議会会長を務めております函館開発建設部次長小笠原が進行を務めますのでよろしくお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。
懇談会座長挨拶
小笠原:ただいまご紹介のありました小笠原でございます。本日の進行役を務めさせて頂きます。まず本懇談会どういう趣旨で開くことになったのか、最初に私の方から手短にご説明させて頂きたいと思っております。
 既に皆さんにご案内の通りでございますが、渡島北部・檜山地域の物流・人の流れ、こういった物は多く道路に依存している。これは昨年9月の通行止めで私ども経験致しましたが、非常に多くの地域の生活・物流を支えていて広範囲にその影響が及ぶことがわかっていますが、当協議会の安心・安全な道路交通ネットワークの実現・確保に向けて、それから道路管理者・各関係機関・地域住民からなる地域防災パートナーシップの構築の取り組みを進めて来ている所でございます。
そのような中で昨年15号の台風がございまして、大雨で国道5号、主要道道等幹線道路が通行止めになったという事で、道南地域は半島地形ということもありまして代替路が不足している。長距離の迂回が発生したという状況にございます。他の地域の例でございますが、一昨年の有珠山の噴火という事で例を見ますと付近の国道や高速道路が長期間に渡って寸断されたという事で、大きな影響を与えたということでございますが、この地域においても駒ケ岳ということで、有珠山においてもまさか国道がああいう状態になるのは想像もしてなかったわけでございますが、予想を超えたと言いますか、そういうような災害も起きる事がある。そういった事に向けてそういった災害が起きた時に地域への影響を出来るだけ最小限にして行こうという知恵・工夫があると思いますが、そういった部分ソフト・ハード面も含めて今後対応して行かなければならないと思っています。そういった部分こちらに今日お集まり頂いた6名の方は、行政の分野・物流の分野・いろいろな漁業、地域の主格になる代表の方でございますので、そういった方々からご意見・知恵を頂いて出来るだけ安全な道路交通ネットワークの確保に向けて、私どもの今後の参考なり方向付けのご意見を頂きたいと思っております。そういう趣旨で懇談会を開催させて頂くことになります。
 私はこういう座長役というのは初めてなので慣れておりませんが、一つ議事の進行の方にご協力をお願いしたいという風に思っております。終了は4時半をめどに考えてございますが、今のご説明の点で何かご質問等ありますか。
 それでは早速懇談会に入りたいと思いますが、その前に最近の災害事例を基にした説明資料を用意してございますので、事務局の方から説明、最初に前段で議論の参考までにという事で説明させて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

渡邊:函館開建で道路課長をしております渡邊と申します。私の方から懇談会にあたりまして20分程皆様方への一つのテーマ・話題提供も含めまして、当協議会で説明・協議してきた内容につきまして若干説明をさせて頂きたいと思います。
 まず私からの説明は、ここ近年災害の状況どんな物があったのかという事を1点目、2点目としまして各渡島北部・檜山・更には函館でいろいろな事業をされている方々までを含めまして13の関係機関からヒアリングを行いました。そのヒアリングの結果を2点目。3つ目と致しましてそれらのいろいろな影響の実例・インタビューの結果等も含めながら今後広域迂回路のあり方についてどのような考え方を基に検討を進めていけばいいのか。大きく3つにつきまして説明をさせて頂きたいと思います。
 最初に今までの災害の実例でございます。平成9年から平成14年までの間に駒ケ岳の小噴火も含めまして4度の道路に関わる災害が発生しております。一つ目と致しまして今画面に映っております平成9年にありました八雲町国道5号の野田追橋の災害、これにつきましては10日間交通に支障をきたしまして、普通車につきましては比較的付近の道道・町道を経由することが出来たわけですが、大型につきましてはそれよりも更に遠回りをしなければいけないという状況が発生したわけでございます。それが平成9年野田追橋の災害ですが、逆の言い方をしますと国道5号のある一つのポイントが災害を受けた。他のネットワークについては同時に被災を受けてなかったという見方も一方では出来るわけです。平成11年に起きました八雲5号での野田追橋の災害でありますが、こちらにつきましては野田追橋というポイントに加えまして国道4路線、道道19路線ということで道南自体の道路全てが機能を麻痺したという言い方が出来ます。こちら5号内浦湾沿い側から日本海に一旦抜けなければいけないという広域的な迂回が、5日間道路利用者に強いるような状況がございました。それが2つ目でございます。3つ目の前に駒ケ岳の小噴火、平成12年9月から4度に渡って発生したわけでありますが、それにつきましては幸い道路上に降灰・粉塵が積もる程度で大きな災害には至らなかったわけでありますが、平成13年台風15号につきましては、5号森町蛯谷の地区で土砂崩れが発生し、合わせて迂回路として期待すべき277号の国道含めて4路線、それらと補間し合う道道も同じく災害が発生した。こちらについても道南の道路全体が麻痺したような状況があった。国道5号の通行止めの区間につきましては2日間閉鎖されたということです。これまでが1点目近年の災害の発生状況のあらましでございます。
 次、広域迂回路の対策と出ておりますが、その前に2つ目、私ども協議会事務局が事前に行いましたヒアリング結果のシートが皆様方のお手元に配られていると思います。こちらにつきまして簡単に説明をさせて頂きます。今最初に説明をしました過去の災害に対しまして自治体・商工会・事業者というそれぞれの立場で、9年・11年・13年の災害においてどのような影響があったのかという事を今回の懇談会に合わせましてヒアリングを行いました。大きくは自治体の関係の方々からは広域の迂回によりまして、最寄の国道の大渋滞が発生して更に生活道路にも車両が入り込むような地域の影響があった。それら道路管理に関わる情報の収集提供という意味での工夫すべき点が残ったことがまず挙げられます。商工関係の方には商品の仕入れ等への影響、関係する各商業店舗の方々への情報提供に一部支障をきたしたという話がありました。事業者の方々からは各通行止めの区間から急遽折り返しをしたり、もしくは広域迂回を想定した輸送体制を急遽とってそれぞれ自衛の手段として工夫がなされた。工夫の基に逆にこの災害を乗り切られたという事がヒアリング結果から得られている。更にそれぞれの各機関の方々が災害に対して準備をなされているかという部分。
 それから大きく3つ目と致しましてそういった事も含めながら今後どのような対応策を取って行くべきかという事をソフト面の要望、ハード面の要望という事で頂いております。ソフト面につきましては3つに区分しておりますが、情報の共有体制の確立という事、2つ目としまして情報の収集もしくは提供の手法について改善を図る・高度化を図っていくという事、3つ目としまして情報の発信源である道路管理者間の連携をより強化していく必要があるのではないかという事、それぞれに関連して具体のコメント・意見を頂いております。次はハード面の要望という事でこちらも3点挙げられております。
説明
一つは基幹道路の構造の強化ということ。2つ目としまして代替路線、代替のネットワークの整備、3つ目としまして情報に関係した施設の整備ということで、それを裏付ける個々の意見・コメントを頂いております。これらが全体の2つ目に関わるヒアリング結果の内容でございます。個々の説明については割愛させて頂きます。
 事務局の説明の最後になりますが、それらを踏まえてこの懇談会の最終的なメインのテーマにかかってくると思いますが、広域迂回路の対応策という事で、ある意味で事務局側からの一つの話題提供という形になるかもしれません。まだまだ検討・吟味が必要な中身でありますが、一つのインタビュー結果等を踏まえた整備ということで、懇談会のメンバーの方々にはご覧になって頂ければと思います。
広域迂回路対策と言った時にそもそも何を意味しているのだろうという最初の柱立てであります。一つは広域迂回をそういった状況を発生させないための対策、これは一つ基本的なことです。2つ目は現在先ほど説明したような状況を踏まえながら広域迂回が発生した場合を想定して、それに対してどのような対策をとっていくべきか。最初の方針として2つの基本的な考え方に分かれるのではないかということで整備した物です。その上で今言ったさせない対策、起きた場合を想定して何が出来るか何をすべきかという事で、それぞれソフト・ハードで先ほどインタビューで頂いた意見等、それから今日までの渡島北部・檜山のこの協議会の中で議論整備をされて来た事をこの箱の中に整備をしなおした物でございます。
 ソフト面で行きますと、各関係機関の協力連携体制を強化していく、どういった情報収集、提供の仕方をしていくべきかが基本的な中身になっております。
 一方ハードにつきましてはまずさせないという意味では、5号・229号・277号というような各地域の幹線自体をまず強化することが一つのポイントとしてあるだろう。ネットワークを語る意味でもそれがまず大事だろうという事が一つ。もう一つは交通の重要性、それは交通量であったり広域的な広がりも含めまして5号のダブルネットワーク化をどう考えていくべきかという事がまず挙げられると思います。もう一つは広域迂回が発生する前に想定しなければいけない、その上で何が出来るのかという事で、ソフトについては前段の協議会で議論がありましたが、地域内の情報だけでは不足している。さっき自分の知らない見えない地域の道路情報が別な地域への影響を与える、そういった事から広範囲の密な連携が必要ではないかという事がお話としてありました。
 最後想定した場合のハードとして一つ一つの軸の強化に合わせて、広域迂回路としてのネットワークをどう考えていくか、更には民間の事業者から、ある意味で道路だけに固執せず他の交通機関との連携も含めて場合によっては考えていくべきではないか、そんな意見を頂いています。これは一つの意見・議論のスタート台という事で少し整理をさせて頂きました。それを更に体系と言いますか、ツリー図のような形で少し整理をしましたが、迂回路対策、それがソフト・ハードになる物として更に6つの小さな四角に分けられるのではないか。強いて2つずつ小さな括りを致しましたが、上から言いますとシステムに関わる部分、真ん中というのは情報その物の手法ツールという部分、最後の一番下の箱は道路自体の強化・ネットワークをどうすべきか。主にこういうようなくくりの仕方も出来るのではないかという整理を試みてみました。それを改めて今やってすぐまた成果が得られる物、今既に取り組んでいるがなお一定の期間を要するであろうという物、それぞれそういった整理にまた細分化されていくのではないかと考えています。まさしくこういった中身をこの懇談会で意見を頂きながら更に吟味して行きたいと思っておりますので、個々の紹介・説明はここまでとさせて頂きたいと思います。どうもありがとうございました。

小笠原:今の説明はアンケート・ヒアリングをした中でまとめるとこんな方向ではないかという物を整理したものでございますが、これは一つの話題のきっかけと言いますかそういう風に考えて頂ければよろしいかと思いますが、本日の懇談会は3つ位の話題に分けてお話頂きたいと思ってますが、一つは皆さんいろいろな実際の行政の先頭、いろいろな事業の先頭に立って現場でいろいろな災害が現れた時に見たり聞いたり、もしくは行動したりしてきている方々ですので、災害の時にどういう地域なり事業なりに影響があったのかというお話を1点お伺いしたいと思っております。
 それから災害時大事と言われているのは、情報伝達という事でアンケートで要望は大きいですが、情報の流れをどうやったのかという事が2点目です。3点目はまさしく本日の議題のメインになりますが、広域迂回路対策としてどういった物を進めていくべきなのか、その辺のご意見ご提言を最後に頂ければと思っています。
 それでは最初の既往災害等の影響実例でございますが、先ほど幾つか説明をしましたが最近の例で9年の野田追、11年の野田追、昨年の台風、9年・11年・それから大雨の災害によって他の道路もいろいろ被害を受けておりますが、その辺でどんな影響があったのかという事を実際の立場でお聞きしたいと思っております。輸送関係ということで函館バスの岡さんの方からお願いしたいと思います。
発言
岡:今お話にありました通り輸送体制ということになります。函館バスですからお客さんの安全が第一に挙げられます。お客さんの安全輸送をどう確保していくかという対策が重要な状況になってきますが、やはりそこには万一そういう状況になった時に、正常な規模なりきちっと確保出来る正確な情報が得られるかどうか、今日までの状況を見ますと、開建なり、道なりに情報がどうなっているかということを聞きますが、中々安定した情報が得られないというのが現状であります。うちは地方含めて8つの出張所・営業所を抱えているので、そこの所属長を出しましてそこの現場に行ってもらって情報を確認する。その中で安全輸送が確保出来るかどうかということを再度確認しています。そこには対策としてダイヤの関係、人の関係、定期運行の関係等いろいろな物が限られてきますので、そこの情報の確保、正確な情報がきちっと出るかどうかが大きなポイントになってくると思います。
小笠原:ありがとうございました。続きまして荷物の方ですが通行止めになった場合に様々なご苦労があったのではないか、現場の方は混乱して、その辺のいろいろ対応された事をハクセン貨物の東谷さんの方からお伺いしたいのですが。

東谷:ハクセン貨物の東谷と申します。ただいまのお話の中で私どもの会社と致しましては特に道南地区、渡島檜山管内を多く利用する道路と致しましてやはり5号線が一番のウェイトを占めている。私どもの業務内容としましては北海道新聞社の新聞輸送を主にやっている、もちろん長距離関係の輸送もやっていますが、皆様もご存知の通り新聞輸送につきましてはどうしても時間厳守という問題が常に頭の中にあります。次の日になってしまえば古新聞となってしまい、今では、ティッシュにもならないような状況です・・・
 平成9年から平成13年の間、4つの大きな災害が重ねてありますが、私どもの会社と致しまして一番被害が大きかったのは野田追橋の災害ですか。この災害につきましては最終的には1日だけでしたが、落部から八雲まで漁船をチャーターして漁船に積み替えて配送したという経緯があります。迂回路の部分ですが落部から野田生に向けて長距離の使用はありますが、当初は2トン車ならOKという話でやってましたが、そこには4トン車も入ってきたりして、そういうような形で2次災害的に事故を起こしてしまった。完全に乗用車以外だめだという情報が入りまして、落部のパーキングまでトラックで新聞を輸送してそこからライトバンに積み替えてまた野田生の所まで迂回してきた、そういうような状況でやってました。
 その中で情報が函館の開発建設の本部と現場の方との情報の食い違いが非常に多かった。現場では無理、函館の方では大丈夫という正反対な情報が入ってきた。いろいろ経て的確な情報をとれるような体制を作って頂きたいと思っています。
 私達の場合は輸送という立場の中でバスさんとは違いますが、荷物の中でどうしても緊急を要する物、多少ご迷惑はかかりお願いを要する物もありますが、私どもの会社につきましては、新聞輸送という公共事業的な部分の情報を輸送するという立場におきましては5号線の整備、もちろん迂回路も大事ですが、先ほど事務局の方がおっしゃっていた通りに迂回路がなくても通れるような整備をして頂きたいと常々思っております。

小笠原:ありがとうございました。続きまして私どもどこにいても新鮮な魚介類を口にして大変おいしく頂いてますが、そういった中で災害時に道路の確保という事で、鮮度が大事な魚を扱っておられるひやま漁業協同組合の阿部さんお願いします。

阿部:ひやま漁協の阿部でございます。今座長さんがいったとおり魚介類は鮮度が第一ということで、うちは函館方面は227号線と野田生方面は八熊線の道路を一番多く利用させて頂いております。情報提供させていただければ野田追橋の災害は丁度イカの時期になりましたので、八雲から八熊線で熊石に向かったトラックが途中で引き返し、今金まで普通の道を通って回った。情報はもちろんでございますが、道路の整備で言えば函館方面・札幌方面へとトラックにより道路を利用させていただいておりますが、道路の整備とともに連絡網の整備を進めてほしい、規制等の情報も全員に連絡してもらえればそこまで行かなくてもわかるようにしてほしい。鮮魚と言うことでなるべく一刻も早く、一時間でも早く店に出すということに努めておりますので、そういう情報が欲しいと思います。

小笠原:続きまして行政のトップの方でございますが、八雲町はまさしく野田追の時には当事者の町長さんとしていろいろなご苦労がたくさんあったと思いますが、実際現場のその当時のこういう点について苦労した所をご紹介頂きたいと思います。八雲町の長谷川町長さんよろしくお願い致します。
懇談会
長谷川:八雲町長です。今いろいろとお話があったわけですが、実際に直面をして私ども道路の非常という事で大変な立場で苦労したということで、平成9年8月の野田追橋、2度落ちているわけですが最初の方の平成9年8月の事件でございます。この時は10日間止まったわけですが、止まった時点で迂回路をどうするかということになりました。
 八雲町からは熊石の方へ抜けて回れる277号線、これらは雨には弱い所でございまして、これも通れなくなりました。野田追橋の橋が落ちて使えないということで、八雲町から八雲町の中だけで迂回をすると八雲町から入って頂いて橋を越えて、越えた所の地点に出てもらう。
そういう事で対処することになりました。しかしここは野田追の橋の少し手前から桜野野田生線という道道がありましてこれを入っていって、そこから町道の方へ回って更に林道を通って更にそこからまた町道から橋を越えた所の先に出る。そういうような町道が迂回路になって、当時の開発建設部の皆さん関係者の方携わりましたので当時の事情はあれでしょうが、その時実は私激しく対立を致しました。全ての車をその迂回路を通すという話がありました。皆さんご承知の通り道道から町道そして林道更に町道という事で、道路の幅も大変狭い。そこへ4トン車も含めて全部入れるという話になりました。私どもとしては何としても大型車の進入は止めてもらいたいということで、国縫の方から回ってというお願いを致しましたが、いろいろな連絡の関係でそれが十分に得られなかったので対立を致しましたが、結果的に大型車は国縫の方を回ってもらって小型の車は、八雲町の対応というふうにさせてもらった経験があります。私ども本当に大変な対応を迫られました。その後平成11年2度目の時には前回の関係もありまして、最初から国縫の方を回るということになりましたから対処は必要ありませんでした。
 迂回をすることについては、5号線の中の一つの橋が落ちただけでこれ程の状態になるという場面に直面を致しましたので、迂回路の必要性ということについてはその時に、強く感じられました。そうはいっても自治体の中で早速それに変わる緊急時における迂回的な道路の整備をするという事については中々自治体だけでは出来ないわけでございまして、当面少なくてもオペレーション的な問題、やはり今言われた通り迂回路の必要性というのは国道5号が重要だという事も含めて、緊急時も含めた必要性というのは緊急の課題としてあるだろう、そう思います。
 特に止まった時の中で一番私どもが直面致しましたのは、牛乳を運ぶタンクローリーがありまして、搾った牛乳は必ず函館までタンクローリーで送る、そういう事になっておりまして、その道路を通らなければいけないとすればタンクローリーのなかのミルクが全滅するということに直面致しました。ここは前の方を道路パトロール車で先頭するような形で恐る恐る通らせてもらった。
 次に橋がおちているために救急車の対応が出来なくなった。同じ町の中で救急車の対応が橋の切断によって町内の救急体制が出来なくなった。幸い消防の分署が橋の下の所に一箇所あったので、消防体制は間に合わなかったのですが救急車の関係はあった。
 また10日間位止まっておりましたので、2日3日位であればいいでしょうが、10日位になりますと屎尿処理の関係でこれまた大きな問題にならないように、そんな事も含めて非常に問題があったと思っております。
 現在私ども町内で12店ほどあります。当時は確か9店位だったと思いましたが、この物資の搬入が非常に滞った。これまた災害の問題になった。そういう事も含めて当時の影響の実例としては私ども2度にわたってそういう状況に直面をしてますので、迂回路についてはことさら危機感を強く感じているものであります。

小笠原:ありがとうございました。熊石町さんでは平成9年の時にも大きな影響を受けて一旦陸の孤島になったという事も聞いておりますが、その辺当時の影響は熊石町いかがでしたか。

藤村:平成9年の時には時間は短かったですが、陸の孤島になりまして、陸の孤島になっている時はよそへ出て行けない等の問題はありますが、割と町内はあまり混乱なかった。今、長谷川町長さんの話にありましたが、迂回路となって海岸線に面した熊石的には特にふんどし町でありまして、国道より迂回の方法はない。それが普段考えられないような車が走る訳でありますから騒音に悩まさせることがあります。何日も続きますと病人が出るという心配もしています。
 また、信号機が街中に数少ないものですから、普段であれば家の前をすぐ渡れるのに、道路を横断出来ない状況が続きます。そういう事ですから緊急患者がでると救急車も走れないような状況になり、これが一番心配している部分です。雨による災害、今までの例で見ますと大体夏が多くて、子供さん方が多数夏休みの期間、お盆の期間といった、そういう時期が多いので迂回できないことのないように、その辺りを早く八熊線の方の整備をして欲しい。

小笠原:最後になりますが日本海沿岸、檜山の229号、江差に向かう227号、交通の重要なネットワーク網があるわけですが、229号の防災工事も進めてはいますがまだ終わっていない所もある。迂回になると熊石町長さんもおっしゃったように交通渋滞して地域の生活道路という側面もありまして影響もあるということで、生活道路の側面と幹線道路の側面、その両方の面から災害時の影響を乙部町長さんからお話して頂きたいと思います。

寺島:重複しないように、一つは今回雨による災害です。国道5号線が雨でだめになる時は必ずその前に277号がまずだめになる。この方面に行くには非常に難しい状況になります。迂回路として今の227・229号線を見てますと、大型車やトレーラーが走ると対面通行できない状況もある。カーブがあるとふくらむので、対向車が止まっていないと危険な状況です。今のままではそういう対処が夏でも難しいがこれがもし冬ですと、雨の被害は少ないでしょうが、駒ケ岳の噴火の場合はわかりません。こうなった場合おそらく標識等そういう対応出来る標識になっていないですし、勾配等も治っていないので大混乱することがある気はしています。
 情報の話ですが、本線についてはテレビでいつもやっていますからある程度いつという表示は見ているだけでわかりますが、幹線以外については時々でますが、テレビを見ていてもいつ出るかわからない。せっかくですからその辺を、問い合わせるのは町村に問い合わせる方が多いと思う。地域住民なり地域住民でなくても乙部辺り、熊石辺りの道路はいつ通るのか、八熊はいつ通るのか、そういう質問が多いですから。その辺の情報をこういう会議の中で密にしていくようにすると、大分利用者の方も反応が違うのかと思います。

小笠原:ありがとうございました。かなりいろいろな所にいろいろな影響が、ひとたび災害が起こることがあるという事で、いろいろなご提言等も一緒に頂いてございますが、やはり今の中では情報の部分が非常に大きな課題というか切り口になっていると思います。
 もう少し情報の部分について掘り下げてご意見なりご要望を頂きたいと思っています。例えば独自にこんな情報を収集するのに工夫、一部お話にもありましたが、行政機関であれば自分の所ではこんな工夫をしている。私ども参考になるものですから、何かご提言でも結構ですが、情報をどういう風に集めてどういう情報を提供すればいいのかという事をご提言なり自分達がやっていることをお知らせ頂きたい。函館バスさんお願い致します。

岡:インターネットの活用。特に駒ケ岳の噴火の時、うちの若い職員がインターネットで終始ずっと情報を探し出していた。それがすごく参考になりました。災害等で言えば私ども地方に8つの出張所・営業所がありますから、そこと連絡を密にしながらその情報を的確に伝えるというのが実情であります。

小笠原:わかりました。続きましてハクセン貨物さんですが、貨物はお互いに情報を交換したり、私どもモニターでお願いしたりという事もありますが、何かそういうような情報という事で特別な、普段から収集活動みたいな事はやっておられますか。

東谷:現状はそこまでの情報網と言いますか、集めるというのは難しい状況です。うちの場合新聞輸送やっている関係上、販売店が道南地区に大小合わせて130店位ある。その時の状況で道路の寸断の場所やそういう情報をテレビ・ラジオ等のマスコミから得た段階で、道新支社なり私どもの方から販売さんに連絡取りまして、その近郊の情報を得たりして、あとは実際輸送がスタートしてしまった時点では、各自ドライバーに全て携帯電話を持たせておりますので、逐次現場、実況放送みたいですが生の情報を得るような形をとっております。
 インターネットの話も出ましたが設備的な部分で出来ないわけではありませんが、例えばインターネットを開いてもある程度時間が経たないと新しい情報が入ってこない、夜中は問い合わせの電話してもテープで毎回同じ情報しか流れてこないそういう問題がありますので、私達の場合は現場、函館バスさんは営業所8箇所とおっしゃってましたが、私どもは130箇所ありますからそれをうまく利用するしか今の所は方法がないのではと思っております。

小笠原:ひやま漁業さんどのような事で情報収集されていますか。

阿部:漁港関連に入る出入口、ひやまの漁港はどこに行っても入るには狭い。今はかなり大型車が入って荷物積み下ろししてますが、乙部漁港に入る道路を作ってもらいましたが、そこへ入る時に大型車があがる角がきつくて入れない。大型車がどこの漁港に入るにも狭い、狭くて大型車がかなり混乱して入ってくるような状態です。出来るならば大型車がスムーズに入れるような道路にしてもらいたい、そういう風に思います。

小笠原:続きまして八雲町さんは先ほどコンビニという話が出ていると思いますが、そういう情報収集やインターネット、独自にいろいろ工夫されていると聞いてますが、その辺についてご紹介いただけませんでしょうか。
懇談会
長谷川:うちは野田追橋を含めて何度も災害に直面しておりますが、実感として感じているのは、情報が非常に混乱するという部分です。例えば警察の方の立場の情報、開建の方の道路情報、実際的に現場に立って車を誘導される方との間の連絡と言いましょうか、それが非常に混乱をしてくるわけです。さっきも言った通り、八雲町からは小型だけは八雲町の町内を通って迂回が出来るという風になっていてもその情報が十分でないために大型車も突っ込んでくる、今度はそこから迂回をさせて大混雑になる。そういう事もありまして情報の一元化と言いましょうか、そういう物が一番重要だと痛感しました。
 私どもの方で確か2度目の時と思いましたが、町内のパソコングループの方々が通行規制云々と迂回路をパソコンのインターネットで流しました。これは4日間で約1400件位のアクセスがありまして、一定の役割を果たすことが出来たのではないかと思っております。今はこういう時代ですから、全ての行政も含めてほとんどがインターネットで結ばれている時代ですから、開建の方の道路情報という物がもちろん中心になるわけですから、あとは警察の方との通行規制をしっかりと連携をとった上でインターネットを通しての道路情報の提供、これは今の時点では各行政含めてすぐアクセスできるわけですから、これが一番有効になると思います。
 道路の規制のために各関係者の方々規制の所に立って運転手さんへ指導してますが、元気のいい大型の運転手さんはその場を無視して自分の知っている道で行くと言って、どんどん後から入ってくるという事がありましたから、そういう事が起きないような道路の案内誘導等の体制の確立と、一環した道路情報を流して頂くことが一番いいことではないかと私は思っています。

小笠原:次に熊石町さんは、そういう災害が起きた時の渋滞時にトイレの利用等も兼ねてドライバーの方が問い合わせたり、役場の方にも問い合わせが来ていたことがありますが、そういった中でこうしたらいいのではないか、こういう点が苦労があったというのはいろいろあると思いますが。

藤村:熊石は住民には全戸に防災無線ついてますから、それを利用して全戸に情報は流しています。例えば開通予定がどうしても緊急を要するというか、開通時間までわからないと。そこまでわかると情報としてはありますが、今やっている工期は何日くらいで終わる、何日くらいで開通できるという情報をもう少し早く入れてもらえれば、そうするともう少し住民も安心する面もあるのではないか。それがある程度の段階で何日の何時から開通します、何日位で通れるようになるだろうという見通しを出来れば早く教えてもらえれば、役場に町内から問い合わせがあるので。
 先ほど言いましたように夏休みやお盆の時期に災害が非常に多いですから、観光に来たりお盆を兼ねて帰省する人達から問い合わせがありますので、見通しが少しでも早く連絡してもらえればと思っております。

小笠原:乙部町の方では防災無線等で国道や道道の情報という事で、私どもも道路情報のための設備と言いますか、光ケーブル・情報BOXを整備しておりますが、そういった国道・道道の情報等・町村の部分のつなぎ付けがあったように、そういった部分が課題になってくると思いますが、その辺いかがでしょうか。

寺島:私も熊石の町長さんと同じような感じです。台風や雨の場合気象庁がFAXで今の所は随時市町村に情報を入れている。それと同じような情報を開建なり土現なりも入れて、今これ位の状況になっているという物や、一番欲しいのはいつ頃という物ですが、少し位狂っても今こういう予定でやっているという物を教えてほしい。今の場合はFAXで送ってほしい。
 そうすれば檜山管内は南西沖地震以降、防災無線をつけてますので全戸に流せます。光ファイバーを管内全部に張ってそれをうまくつないだ中で更に活用していく。今後の課題として、それを活用できてみんなでみれる。それは先になるでしょうがニーズとしてはあると思う。とりあえずは早めに随時FAXなりで情報を入れてもらって必要だったらそれを流してやれば問い合わせにも対応できる。逆に今度町側も災害があってあそこが危ない、どうかなっているという情報を逆に国なり道に入れて、対応が早くなる、こういう会議等の体制をせっかく持ってますのでその中で情報をもらえればいいと思います。

小笠原:情報について今詳しくいろいろとご提言なりこういう工夫していますというお話を頂きました。最後になって参りましたが広域迂回路対策という事で、先ほど事務局から最初に説明ございましたように、ハードの対策迂回をしなくてもいいような道路構造の強化と、私最初に申し上げましたが、有珠の例もあるように予測もつかないような事が起きる場合もありまして、そういった場合に迂回路という事も考えていかなければいけない。特に5号線が長期間止まった場合は、非常に地域の影響が大きい。代替路という物をスムーズに円滑に確保して、スムーズに車を流すというのも非常に大事な視点と思っておりますが、最後にソフト・ハードでもどちらでも結構ですが、これだけはぜひやるべきというような。短期・中期・長期すぐに出来るかどうか問題とは思いますが、いろいろなご意見・ご提言を最後にお願いしたいと思います。函館バスの岡さんからお願いします。

岡:国道5号線の状況から言えば、私会社入って40年近くなりますが、未だに道路の決壊等の災害がいろいろ出ている、どうにかならないかという感じを受ける。もう少し早く対策をやるべきではないか。また未だにこういう議論をしているところにせつない気がある。その辺どうでしょう。きちっとした迂回等の見通しですとかは具体にありますか。

小笠原:今日は意見を伺うだけになろうかと思っておりましたが、議論を活発にするためとして申しますと、国道5号につきましても法面災害やそういう部分については、私どもも通行止めが2度と起きないように対策をしなければならないという事で、橋梁等の構造物の強化、法面災害の防止という事で、計画的に重点的に整備して行こうと思っておりますが、やはり迂回路として高速道路という部分も非常に大きな役割がありますので、そういった所の整備にも期待しているところです。また一方では5号は生活道路としての非常に重要な側面もありますし、両方をうまくバランスとれて整備して行きたいと思っています。答えになってないかもしれませんが・・・
 続きましてハクセン貨物の東谷さん。

東谷:私たち運送業としましては、ハード面では5号線。今の道路につきましても車線の幅の問題や勾配の問題は現実としてある。特に八雲地区。八雲町長さんには申し訳ないのですが、非常に事故が多い。道路の幅が狭い。また八雲町のところはバイパスで急に広がってしまうために急にスピード出しすぎたりそういう問題もあります。
 今お話ありました併走する高速道路ですか、出来れば無料の高速道路が一番いいですが、いつ頃になるのかもめているとの話も聞きますが、そういう道路を早い時期に開通して頂きたい。
 ソフト面につきましては情報をもう少しオープンにしたような手段を検討されて頂ければありがたいとは思います。

小笠原:ありがとうございました。続きまして、ひやま漁協の阿部さん。

阿部:運転手からよく聞くのが、魚を配るのに八熊線を往復通るが、夏でもカーブがきつくて冬になればかなり気をつけて運転しないといけない。よって八熊線はスムーズに通れるような道路にしてもらいたいと思っています。

小笠原:続きまして八雲の長谷川町長。
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長谷川:国道5号は道南の幹線とお聞きしていますが、それがあまりにも弱い・もろいという事になるのではないか。同じ場所が同じくいかれる、開発さんも努力いただいていると思うが、まず5号線の強化に全力を挙げて頂いて、同じ場所が2度崩れることはぜひ避けてもらうような対策をお願いしたいと思います。今高速道路が通るからという事を言われてますが、高速道路についてはもちろんいいとは思いますが、万一駒ケ岳の噴火があった時は、私は5号も高速も同じだと思っています。太平洋側の方を通る路線は全て止まるだろうと、その位の状態になるのではないかと思っています。
日本海の方を通る道路の整備、これはまさに迂回路として必要だとすれば日本海側の道路の整備を私はやって頂かなければならないと思っています。5号を通って出てくる道路は、立派な道路になっているわけですが、例えば迂回として太平洋側に出る277号、これはご存じの通り、少しの雨でも止まる、交通の難所が続く道路となっておりまして、非常に走りずらい道路になっております。幸い今、手を触れて頂いておりまして、八雲側と熊石側の両側から工事していただいておりますが、これを何とか一歩でも早く整備を図って頂いて、日本海側との道路に結び付けて頂いてこれを迂回路の重点的な道路という、そういう位置づけできちっと整備して頂ければかなり緩和されると思っていますので、特段の配慮をお願いしたいと思っています。

小笠原:続きまして今長谷川町長さんからお話ありました八熊線の話、熊石町長さんお願いします。

藤村:今長谷川さんからお話ありましたが、迂回は先ほども話しましたが騒音と振動、大型車の振動の問題があったり、過去の迂回した時の事例から言いますと日中走れないので大型車は夜走る。熊石はふんどし町で国道沿いの両側に民家が並んでいる。長くなると睡眠不足やいろいろな形での問題を心配しています。八熊線については事故が非常に多い。江差警察署で調べた物で人身・物損合わせますと年間計15件から20件位、人身・物損で警察に届けている件数がその位あります。冬場が多いですが、恐らく警察に届けていない件数はまだあると思います。
 八熊線につきましては工事を進めて頂いておりますが、早期に完成するように一つよろしくお願いしたいと思います。

小笠原:最後になりましたが、乙部町の寺島町長さんには檜山の道、国道229、277号も含めて全体を通してこういう整備を、ハードソフトも含めて何かあればお伺いしたいと思います。

寺島:5号線が雨くらいで通れない道路である、これは早急になおしてもらいたいと思うのですが、どちらにしても北海道の入り口が一本のルートしかない。これは非常に問題であるといえます。
 また夏は通れる道路であっても、冬を想定してもらいたい。その中でトレーラーなり大型車が、特にフェリーに乗るために、大型トラックは夜を待って時間を待って走ります。それが冬の凍結の中走った場合、今のままでいいのか。八熊についてもトンネルの部分についても早く事業を着手して頂きたいと思います。
 227についても私の運転が悪いのか、中山峠のトンネルあたり対向車で大型が来ると私は潰されそうな感じで壁の方によって行きますが、おそらくトレーラー等はすれ違えないと思う。そういう問題点がたくさんあると思います。檜山についてはそれぞれ町内の国道、こういう道路の勾配を直して欲しいという事は出ていると思いますが、特に郊外でも厚沢部町の道路で40キロという所があります。恐らく勾配の関係や事故が起きて40キロになっていると思いますが、そういう所は少なくとも今の時代郊外の幹線で40キロというのはおかしいので50キロ位の物に改良して欲しい。私達はそういう事で檜山の方は良いと思います。
 しかし長谷川町長さんは渡島・檜山の事を話してくれと言われますが、渡島側から迂回路についても直して欲しいという要望は皆函館方面ですからこっちに来るのは少ないですから出ていない。例えば227にしても中山峠降りてから急勾配です、天狗橋辺り。あそこは勾配もきついし凍結もある。
 そういう面も含めて檜山側の要望だけでなく、管理者側から見ておかしい所は要望がなくても国道について直してもらいたい。八熊についてもまだ他の箇所があると思いますが、そういう事できちっと通れる道を。いいづらい事言わせてもらうと逆に国道ですから、先に管理者からこういう風にしたいが、あとは地元で更によくするにはどうしたらよいか。我々の方から要望するのではなく先に示して頂いて、それで我々がそれに更にこういう風にした方がここはよくなると付け加えるのが国道ではないかと思っています。
 もう一つは大きい話ですが、本来当たり自然災害を想定したら国道だけの話かもしれませんが、国道も新幹線も全部あの狭い噴火湾一箇所に入れる方が問題であると思う。新幹線が向こう走ったら国道くらいは日本海ルートを走らせるなり、当時としては経済優先であったから、20年・30年前は。経済優先でいったからああなったのでしょうが、今考えると三宅島にしても有珠にしても駒ケ岳もいったらその位の配慮が必要であっただろうなと。それが結果的に今は無理なのでそれに代わる意味でも日本海の国道、1日1,000台位しか走っていないからという構造ではなく2万台位走る時にどうしたらいいかという意味でそういう面から全体を通して考えてもらえたらと思います。

小笠原:ハードからソフト、それぞれいろいろご苦労され工夫され対応されてきている。私ども非常に勉強にもなりましたし、これからもいろいろな対応を考える時に大変参考になります。
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岡:要望だけお願いしたいのですが、駒ケ岳の噴火の関係で何回か小噴火してますが、これが大噴火の状況になった時どう対処して行くのかという事ですが、普通噴火したものであれば、うちの会社からするとバス会社ですから運行をどうするかは協議をしながら停止したり、止めたりいろいろな方法はありますが、問題は運行の渦中の時に噴火したらどうなるという部分です。会社でもいろいろとこういうような議論をしていますが、やはりそこの状況を先ほどから議論していますが、駒ヶ岳噴火の状況・地域の状況を加味しながら運転手に知らせればいいのではないか、あとは常に連絡もとりながら。
実際運行の渦中の中で噴火をしたら運転手も乗務員もどう対応したらいいのか面食らうのではないかという一つの状況があります。そこは当然バス会社ですから、お客さんが乗っている。お客さんの生命を考えたらどう対処する。
 何年か前に中噴火みたいな感じで噴火しましたが、その時私丁度森にいたので森の役場やいろいろな所で協議した経過があります。今は森町・鹿部・南茅部・七重4町で協議会作って対策考えているようでございますが、バスとしてお客様の安全を考えた場合に果たして今の状況でいいのかという事があります。当初、緊急避難場所を何箇所か設けて欲しいと役場に要請した経過があります。開建の方でもしそういう機会がありましたら再度そういう中で議論してもらえればありがたいと思っております。

小笠原:いろいろ私どもの宿題をたくさん頂いております。また協議会の方でも特にソフト面において情報をどういう形、インターネットという話もありましたが、私ども協議会の方も防災のホームページを作って、お互いの情報を共有しようという事でその作業にかかっておりますが、常に情報がリアルタイムで変わっていって、アンケートにもありましたように、この先どうなるかという部分も含めた情報が流せるといいですが、それは私どもの協議会の大きな課題です。いろいろな通信手段もありますので、私どもの光ケーブルで高感度の画像を送る事も可能ですし、携帯電話でもIモード・メール等があります。そういった物も勉強しながら考えて行きたいと思っております。個別・個々の道路の整備の話は、ちょっとこの防災協議会とは範囲が異なりますが、私ども持ち帰って内部でいろいろと検討させて頂きたいと思っております。
 私不慣れということで、なかなか進行があまりうまくなく、皆さんから言いたい事・いろいろな事・ご提言等を聞き出せたのか不安ですが、時間も来ましたのでこの辺で終了させて頂きたいと思いますが、現場の第一線でご苦労されている方の生の声をこうやって直接聞くのは非常に貴重な機会でした。私どももいい勉強、これからもいろいろと役立てる意味でのいろいろな情報を得られたと思っております。本日は本当にありがとうございました。出席者の方に皆様から拍手をお願いいたします。

植松:ただいま座長の方から閉会のあいさつがありましたが事務局の方から一言ご挨拶を申し上げます。本日は大変お忙しいところ、かつ長時間に渡りましてご出席を賜り貴重なご意見・ご提言を頂きましてありがとうございました。事務局としてこういった懇談会の対応が不慣れなものですから充分至らなかったと思いますが、本日ご出席を賜りました各会の代表の方々それから協議会構成部の皆様方に心から感謝申し上げまして事務局としての閉会のあいさつにさせて頂きます。本当にありがとうございました。

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