国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部 -せんけんフォーサイト-

平成20年度事業費総括表

事　　項	平成20年度予算額
治　水	23億4千2百万円
道　路　整　備	225億8千5百万円
港　湾　整　備	67億7百万円
空　港　整　備	2億7千万円
道路環境整備	27億1千8百万円
都市水環境整備	4億3千6百万円
農業農村整備	102億8千万円
水産基盤整備	29億5千万円
計	482億8千9百万円

※四捨五入の関係で計と内訳が一致しない場合がある。

管内には、国が管理する一級河川釧路川水系と国が指定して改良工事を行っている二級河川標津川水系があります。これらの河川について河川整備を進めます。

一級河川 釧路川水系においては、標茶地区の堤防整備、弟子屈地区の河道整備等により、治水機能の向上を図るとともに、津波被害軽減対策として河川情報掲示板等の整備を行います。
二級河川 標津川水系においては、河道の拡幅により、治水機能の向上を図るとともに、自然復元川づくりを実施します。

平成20年度は、広域分散型社会を形成する北海道において、日常生活や産業・流通活動等に不可欠な高規格幹線道路・地域高規格道路の整備を促進するとともに、釧根地域の豊かな自然環境と生態系を保全するため、動植物の生育環境に配慮した道路整備を進めます。また、安全で安心して暮らせる地域社会の形成に向けて、防災・震災対策や地域防災への取組を進め、冬期間も安全で確実な道路交通の確保を図るため、効率的・効果的な道路除雪などを実施し、道路維持管理の推進を図ります。

※平成20年4月1日現在。実延長は、総延長から路線が重なっている区間の長さ（重用延長）及び未供用延長を除いた長さ。
　四捨五入の関係で合計と内訳が一致しない場合がある。336号は全て38号と重用。

東北海道地域は、日本有数の食糧基地として、牛乳及び漁業生産量は、それぞれ全国の約3割と約1.5割を占め、釧路港背後に立地する2大製紙工場では、全国の新聞紙の約1割を生産しています。また、根室地域は北方領土との交流拠点ともなっています。
　平成20年度は、そのような本地域と海外及び本州方面との物流や地場産業の拠点として、物流の円滑化や地域の特性を活かした港湾整備を行います。また、暮らしや自然に配慮した港湾整備を進め、災害の多発する東北海道地域において、安全で安心な暮らしを支援する港湾を目指します。


【釧路港】

［東港区］ 　
　大規模地震発生時における避難者や緊急物資等の輸送路を確保するとともに、近年の増加するクルーズ需要にも対応し、フィッシャーマンズワーフ等と隣接する地理的条件を活かして地域の活性化を推進するため、耐震強化岸壁を備えた旅客船ターミナルの整備を継続します。
　また、津波発生時には漂流物を水際で捕捉し、車両等の港内流入を防ぐことにより、港湾機能を確保する津波漂流物対策施設の整備を進めます。
　
［西港区］ 　
　第4ふ頭等の静穏度を向上させ、船舶の安全な利用を確保するとともに、エコポートモデル事業として、水生生物の生育環境を創出する機能を付加し、環境にやさしい防波堤を継続して整備します。また、船舶の安全かつ適正な利用を確保するため、泊地浚渫を継続します。

【根室港】

［花咲港区］ 　
　最盛期のサンマの水揚げ時等の係留施設の不足による漁船やロシア船の輻輳緩和や、それによる漁獲物の鮮度低下を軽減させると共に、泊地の拡幅により船舶航行の安全性を高めるため、南防波堤のふ頭化を継続して行い、完成を目指します。
　港湾貨物の効率的で安全な輸送のため、既存臨港道路の改良について継続して検討を行います。
　 利用に支障が生じている既存物揚場の老朽化対策と嵩上げ改良を行い、効率的な荷役環境を確保します。

【霧多布港】

［本港地区］ 　
　港湾の機能保持のため、防砂堤整備を継続して行います。
　また、船揚場の機能保持のため、袖護岸の整備を新たに行い完成させます。

　管内の農業は、夏季の農耕期間の気候が冷涼であることから酪農を主体とした経営が盛んであり、経営の安定を目指した事業展開を行っています。

実 施 　国営環境保全型
かんがい排水事業 はまなか地区、別海南部地区及び別海西部地区において、用水路及び排水路の整備を行います。
国営総合農地
防災事業 南標茶地区及び鶴居第2地区において、排水路の整備及び農地保全工を行います。
調査計画　 国営環境保全型かんがい排水事業別海北部地区及び根室地区、地域整備方向検討調査標津地域及び釧路川上流地域の調査を行います。 
 

　管内の一級河川　釧路川水系において、釧路湿原自然再生事業を継続推進します。また、標茶地区において水辺の楽校整備を実施します。

　東北海道地域は、全国漁業生産量の約4分の1を占める北海道においても有数（全道の約4分の1）の水揚げを誇っており、水産物供給基地として「グローバルな競争力ある自立的安定経済の実現」を重点課題としています。
　平成20年度は、水産物の衛生管理の高度化を図る施設の整備、厳しい自然条件の克服による水産物の安定供給を図る施設の整備等を推進します。

【厚岸漁港】

［湖内地区］
　
　湖内を航行する漁船の所要水深を確保するため、水深1.5m航路を継続して整備します。
　
［湖南地区］

　外来船及び地元漁船が安全に係留や停泊できる水域を確保するため、護岸及び水深3.5m岸壁を継続して整備します。
　
［門静地区］

　厚岸湾内の門静、苫多、沖万別地区の沿岸漁業を対象に、効率的な集出荷拠点の整備に着工します。

［湖北地区］

　水産物の衛生管理の高度化を図るため、水深4.0m岸壁（改良）整備の調査に着手します。

【落石漁港】

　［落石地区］

　漁船が安全に停泊できる水域を確保するため、越波対策として東護岸を継続して整備します。
　 また、水産物の衛生管理の高度化を図るため、水深4.0m岸壁において清浄海水導入施設を継続して整備します。

［浜松地区］

　水産物輸送円滑化・効率化を図る道路整備について継続して調査します。

【歯舞漁港】

　水産物衛生管理の高度化を図るため、水深4.0m岸壁の清浄海水導入施設を継続して整備します。
　 また、水産物輸送の円滑化・効率化を図る道路の改良について継続して調査します。

【温根元漁港】

　荒天時の越波から漁業活動の安全を確保するため、東護岸（改良）を継続して整備します。

【羅臼漁港】

　水産物の衛生管理の高度化を図るため、水深3.5m岸壁の低温清浄海水導入施設を継続して整備します。また、水産物輸送の円滑化・効率化を図るため、道路について継続して整備します。