管内の概況
位置・気象
また、我が国固有の領土である北方領土に隣接した地域です。
春から夏にかけて海霧が発生し、湿潤冷涼な日が多く、秋から冬にかけては、大陸性高気圧の影響により晴天の日が続きます。
面積・人口
管内は2市10町1村からなり、その面積は釧路総合振興局管内5,996.17平方キロメートル、根室振興局管内8,499.49平方キロメートル、合わせて14,495.66平方キロメートルで、全道面積83,421.46平方キロメートルの17.4%を占めています。他の都府県と比較すると、一都三県(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)の面積(13,570.72平方キロメートル)よりも広いです。(令和7年1月1日現在全国都道府県市区町村別面積調(国土地理院))
人口は27万6千人(釧路総合振興局管内20万8千人、根室振興局管内6万8千人)で、全道人口503万3千人の5.5%を占めています。(令和7年2月28日現在住基ネットにおける人口【参考値】(北海道総合政策部地域行政局市町村課))
産業
農業
管内の農業は、夏季の気候が冷涼湿潤であることや、低湿地、火山性土に覆われた土地条件などから乳用牛等を主体とした酪農経営を中心に発展してきており、耕地面積は19万8千haとなっています。(令和5年市町村別耕地面積(北海道)(農林水産省北海道農政事務所統計部))
乳用牛の飼養状況をみると、飼養戸数は1,911戸、飼養頭数は29万7千頭、一戸当たりの頭数は155頭で、全道平均の146頭を上回っています。(2020年農林業センサス(農林水産省大臣官房統計部経営・構造統計課センサス統計室))
また、生乳生産量は134万5千tで、全道の417万5千tの32.2%を占めており、全道有数の大規模酪農専業地帯を形成しています。(令和5年度生乳受託乳量(ホクレン調べ)及び令和5年度牛乳乳製品統計(農林水産省))
林業
管内の森林は、阿寒山系の白糠、阿寒及び弟子屈地域を中心に分布しており、森林面積は56万1千haで、全道の553万6千haの10.1%を、森林蓄積は8,846万1千m3で、全道の10.1%を占めています。
樹種は、主としてトドマツ、エゾマツ、カラマツ等の針葉樹と、ナラ、カンバ、シナノキ等の広葉樹から形成されています。これを所有別にみると、国有林が29万3千haで52%、次いで私有林が18万9千haで34%、公有林が7万9千haで14%となっています。(令和5年度北海道林業統計(北海道水産林務部総務課))
水産業
管内の水産業は、北洋漁場に近い上、暖流と寒流が交わる好漁場が沖合いにあるため、釧路港、根室港を中心に全国的にも有数の水産物供給基地として重要な役割を果たしています。主要魚種は、サケ・マス、サンマ、マイワシ、スケトウダラ、ホタテ、コンブで、沿岸漁業では栽培漁業への転換が進められています。
漁業生産高は30万7千tで、全道の114万tの27.1%を占めています。(令和5年北海道水産現勢(北海道水産林務部総務課))
商工業
管内の工業は、水産、畜産資源を背景にした食料品製造業が盛んな地域であるほか、幕末に開港した函館港へ石炭を供給するため、1856年に釧路市益浦の海岸で北海道初の石炭採掘が行われ、現在も海底下から石炭を生産しています。管内の製造業の事業所数は452で全道の5,072の8.9%、製造品出荷額等は5,424億8千5百万円で、全道の5兆5,872億3千万円の9.7%を占めています。(令和3年経済センサス-活動調査,令和5年12月15日訂正(経済産業省大臣官房調査統計グループ構造統計室、総務省統計局統計調査部))
また、商業の事業所数は3,084で全道の43,085の7.2%、年間商品販売額は8,329億2千3百万円で、全道の17兆1,312億8千2百万円の4.9%を占めています。(令和3年経済センサス-活動調査(経済産業省大臣官房調査統計グループ構造統計室、総務省統計局統計調査部))
観光
管内の観光入込客数(延べ人数)は、873万人(釧路総合振興局管内690万人、根室振興局管内183万人)で全道の1億4,619万人の6.0%を占めています。(令和5年度北海道観光入込客数調査報告書(北海道経済部観光局))
管内は、雄大な自然環境、個性豊かな温泉、豊富な食資源、アイヌ文化等様々な魅力を体感できる地域で、このような地域資源を活かした「体験型・滞在型観光」への取組が進められています。
また近年では、夏季の冷涼な気候等が注目を浴び、特に釧路市には、毎年本州以南から多くの長期滞在者が訪れています。
管内市町村
管内経済
- 財務省北海道財務局釧路財務事務所
- 日本銀行釧路支店