北海道開発局には、17のダム、約1，500の樋門・水門・堰、約60の排水機場、約20カ所のトンネル換気設備等様々な機械設備があり、人命や社会基盤を守る上で重要な役割を果たしています。
　これら機械設備の設計施工にあたっては、その機能を保障し合理的な設計を行うとともに、設計積算についても合理化に取り組んでいます。また、設置された各種設備が常に確実に作動できるように維持管理に努めています。

北海道開発局の機械設備

技術の高度化
～コスト縮減、新技術の活用～

東雲排水機場
　天井クレーンの廃止、立軸ポンプの採用による床面積の縮小、原動機にガスタービンの導入などにより建設費の縮減及び信頼性の向上を図っています。

門柱レスゲート
　門柱及び管理橋を無くすことにより建設費の縮減を図っています。また、河川景観に配慮した構造となっています。

信頼性の確保
～危機管理対策と維持管理の効率化～

　近年、地球温暖化に伴うこれまで経験のない規模の集中豪雨や大型台風の襲来による度重なる水害や、既存施設の老朽化等を踏まえ「ゲート設備の危機管理対策の推進について（提言）」に基づき河川用ゲート設備の危機管理に関する今後の方向性と具体的対策について整備を進めています。

　河川用ゲート設備や河川ポンプ設備の多くは、河川整備の進展と共に昭和40年代後半から建設され、現在では建設30年から40年を迎える施設が多く、今後は老朽化により整備・更新が必要となる施設の増加に伴い維持管理に要する費用も年々増加すると考えられることから、施設の信頼性を確保しつつ効率的かつ効果的な維持管理の実現のため「河川用ゲート設備点検・整備・更新マニュアル（案）」及び「河川用ポンプ設備点検・整備・更新マニュアル（案）」をとりまとめ運用を開始しているところです。