平成28年度に国が策定した第8期北海道総合開発計画の目標のひとつに、農林水産業・食関連産業の振興に関する「食」の高付加価値化と総合拠点づくりを掲げています。北海道開発局では、首都圏での企業立地シンポジウムの開催、道外企業へのアンケート調査、道産農産物紹介カタログの作成などを行ってまいりました。
　北海道には、道内で生産される農水産物等を使用した食品の製造工場が多く立地しています。
　このたび開発調査課では、北海道の農水産物等の付加価値を高めていただくような事業を行っている道外からの立地企業や、誘致した自治体などを直接訪問し、立地を決めたきっかけやポイント、苦労したところなどを伺い、ご紹介することと致しました。
　北海道の農水産物等に関連した立地をお考えの企業様、また、誘致活動に取り組む自治体の皆様などのご参考となれば幸いです。

　旭川市東旭川に立地した京都グレインシステム株式会社旭川フードデザイン研究所を訪問し、地域の農産物や未利用資源などを活用した取組等や、地元との関わりなどについてお話を伺いました。また、旭川市役所の企業立地課から、フードデザインのお話や食品関連企業の立地状況などを、旭川食品産業支援センターからは、道北圏の食品製造事業者等からの様々なご相談への対応状況や取組内容についてお話を伺い、レポートと動画にまとめました。（動画は、京都グレインシステム(株)旭川フードデザイン研究所と旭川市のみ）

　環境制御システム等を手がける加茂川啓明電機株式会社（大阪府）が、当別町に立地し、「農業法人かもけいアグリ株式会社」を立ち上げ、イチゴのハウス栽培に取り組まれています。
　このたび、多様な担い手の農業参入と地域農業の発展や活性化にも貢献されているかもけいアグリ株式会社と、熱心な誘致活動を行うとともに立地後も企業のサポートを積極的に行っている当別町役場に、それぞれお話を伺いました。