WEB広報誌 かいはつグラフ2012.10 特集
ページ内目次
道産食材を海外へ!!
現在、北海道は右の図を見て分かるように、輸入貨物に対し、輸出貨物が圧倒的に少ないため、不効率な物流となっています。
北海道開発局では、不効率な物流を解消して、北海道経済の発展に寄与するため、道産品輸出拡大に向けた取り組みを行っています。
北海道開発局では、不効率な物流を解消して、北海道経済の発展に寄与するため、道産品輸出拡大に向けた取り組みを行っています。
道産品輸出拡大に向けて
道産品輸出拡大のためには、商流・物流双方の課題に同時に取り組まなければならないということから、平成23年9月には共通の問題意識を有する札幌大学と「北海道経済の発展に資する国際物流活性化連携協定」を締結しました。
また、この連携協定に基づいた「国際物流を通じた道産品輸出促進研究会」を、北海道庁、さっぽろ産業振興財団等をオブザーバーとして迎えて、発足させました。
また、この連携協定に基づいた「国際物流を通じた道産品輸出促進研究会」を、北海道庁、さっぽろ産業振興財団等をオブザーバーとして迎えて、発足させました。
北海道国際輸送プラットホームとは何か?
同研究会では、輸出の際の商流・物流についての課題を北海道全体で取り組み、その課題を解消するための手段として、北海道国際プラットホーム(Hokkaido export Platform 略称HOP)を進めることとしました。
(課題については下図-1参照)
(課題については下図-1参照)
HOPとは、北海道産品の輸出拡大・物流活性化を図るため、冷蔵・冷凍貨物の小口混載サービス、商取引、マーケティング等の課題を解決し、産品を直接かつ安定的に輸出できる仕組みのことです。
HOPは、輸出の際に必要となる商社機能・輸送機能・通関機能を兼ね備え、全ての事業者の方が平等に利用できるインフラとして構築することを目標としています。
(詳細については下図-2参照)
HOPは、輸出の際に必要となる商社機能・輸送機能・通関機能を兼ね備え、全ての事業者の方が平等に利用できるインフラとして構築することを目標としています。
(詳細については下図-2参照)
現在のHOPの事業内容
上記のような全ての機能を整えたプラットホームを最初から立ち上げることは困難なことから、まずは輸送・通関機能の部分から確立していくこととし、その機能を担ってもらう事業者として、公募の結果、ヤマトグループを選定しました。
ヤマトグループの協力を得て、まずは輸出障壁の少ない香港に向けて小口貨物の定期航空輸送を始めました(Hokkaido export Platform 1st step 略称HOP1サービス)。
このHOP1サービスでは、ダンボール1箱単位での冷凍・冷蔵輸送を可能とし、北海道のどこから発送しても航空便により香港まで2日で配達することができます(手数料はダンボール1箱の輸送費9,000円(税抜)+販売価格の9%)。
ヤマトグループの協力を得て、まずは輸出障壁の少ない香港に向けて小口貨物の定期航空輸送を始めました(Hokkaido export Platform 1st step 略称HOP1サービス)。
このHOP1サービスでは、ダンボール1箱単位での冷凍・冷蔵輸送を可能とし、北海道のどこから発送しても航空便により香港まで2日で配達することができます(手数料はダンボール1箱の輸送費9,000円(税抜)+販売価格の9%)。
また、輸出の際に懸念となる通関、検疫、保険、料金回収等の手続を代行しますので、輸出初心者の方でも簡単に御利用いただくことができます。
なお、HOP1サービス御利用の前提として、既に香港側の買い主と商談が成立していることが条件となっておりますので、これから新たに輸出を考えている方のためにサンプル輸送事業も同時に行っています。これは、事業者から提供いただいたサンプル品を香港の飲食店に送付し、その評価を取りまとめることで現地のニーズを把握し、商談につなげようという試みです。
なお、HOP1サービス御利用の前提として、既に香港側の買い主と商談が成立していることが条件となっておりますので、これから新たに輸出を考えている方のためにサンプル輸送事業も同時に行っています。これは、事業者から提供いただいたサンプル品を香港の飲食店に送付し、その評価を取りまとめることで現地のニーズを把握し、商談につなげようという試みです。
平成24年9月26日にはHOP1サービス・サンプル輸送の第1便が香港へ飛び立ちました。
これまでに2便が香港へ向けて出発しており、魚介類・野菜・新米・刺身醤油など、いろいろな道産食材が輸出されています。
これまでに2便が香港へ向けて出発しており、魚介類・野菜・新米・刺身醤油など、いろいろな道産食材が輸出されています。
- コンテナへのサンプル品積込み
- 航空機へのコンテナ積込み
今後の目標
現在の取組では、現地企業のニーズ把握や、道内輸出取組企業の掘り起こしといった商社機能が確立していないことから、今後はそれらの商社機能の確立に向けた検討をしていきます。
(詳細については下図-3参照)
(詳細については下図-3参照)
また、今年度は、航空小口機能を拡大していくと共に、輸出拡大に必要な海上小口混載・冷凍冷蔵輸送サービス開始に向け、輸送実験を実施しています。
実際に道内生産者の方に話を聞くと、「輸出したくても方法がわからない」「輸出はしているが、本州経由のため輸送コストが高い」と言った声をよく聞きますので、道内におけるHOPの潜在的な需要は高いと感じています。
今後、11月には、シンガポールへのHOP1サービスを開始します。
さらに、来年度には台湾やマレーシアへ向けて、HOP1サービスを展開していく予定です。
完全なプラットホームの構築にはまだ時間がかかりますが、誰もが簡単に輸出できる仕組み作りのために、これからもHOPは飛躍し続けます!
実際に道内生産者の方に話を聞くと、「輸出したくても方法がわからない」「輸出はしているが、本州経由のため輸送コストが高い」と言った声をよく聞きますので、道内におけるHOPの潜在的な需要は高いと感じています。
今後、11月には、シンガポールへのHOP1サービスを開始します。
さらに、来年度には台湾やマレーシアへ向けて、HOP1サービスを展開していく予定です。
完全なプラットホームの構築にはまだ時間がかかりますが、誰もが簡単に輸出できる仕組み作りのために、これからもHOPは飛躍し続けます!