WEB広報誌 かいはつグラフ2014.9 国営環境保全型かんがい排水事業 根室地区
国営環境保全型かんがい排水事業 根室地区 農業用用排水施設の整備で営農経費の節減と環境保全型農業の推進へ
我が国有数の大酪農地帯
釧路・根室管内は、冷涼な気候と広大な大地から、乳用牛の生育地として適しており、日本を代表する土地利用型の大規模な酪農経営が展開されています。
管内で生産された牛乳は、乳業工場で牛乳やバター、チーズなどに加工されて全国に出荷されるほか、釧路港第2ふ頭から毎日運航している「ほくれん丸」などの船舶により、関東などの大消費地に出荷されています。
管内で生産された牛乳は、乳業工場で牛乳やバター、チーズなどに加工されて全国に出荷されるほか、釧路港第2ふ頭から毎日運航している「ほくれん丸」などの船舶により、関東などの大消費地に出荷されています。
環境に配慮した土地改良事業
現在、根室市、別海町において、農業用の排水路や用水路の改修等を行う環境保全型かんがい排水事業を行っています(別海南部地区、別海西部地区、別海北部地区、根室地区)。
事業の実施にあたっては、湿地など、道東の貴重な自然環境に配慮し、家畜ふん尿を肥料として農地に還元するための「排水調整地」や、環境負荷物質の排水路などへの流出を抑制する「土砂緩止林」など、多面的な機能を持つ施設を整備することで、環境への負荷の軽減を行います。
事業の実施にあたっては、湿地など、道東の貴重な自然環境に配慮し、家畜ふん尿を肥料として農地に還元するための「排水調整地」や、環境負荷物質の排水路などへの流出を抑制する「土砂緩止林」など、多面的な機能を持つ施設を整備することで、環境への負荷の軽減を行います。
↑ 別海南部地区の配水調整池の施工状況(上)と完成後(下)
根室地区の農業
根室地区は、広大な牧草地が広がり、ラムサール条約に登録された風蓮湖や春国岱(しゅんくにたい)などの自然豊かな緑あふれる農村景観が形成された地域です。
根室市の経営耕地面積は、1経営体当たり約71ヘクタールと全道平均(約23ヘクタール)の約3倍、乳用牛の飼養頭数は約110頭と、大規模な酪農経営が営まれており、作付けは主に牧草となっています。
根室産の牛乳を原料としたバターや練乳などの乳製品を口にする機会も多いのではないでしょうか。
根室市の経営耕地面積は、1経営体当たり約71ヘクタールと全道平均(約23ヘクタール)の約3倍、乳用牛の飼養頭数は約110頭と、大規模な酪農経営が営まれており、作付けは主に牧草となっています。
根室産の牛乳を原料としたバターや練乳などの乳製品を口にする機会も多いのではないでしょうか。
国営環境保全型かんがい排水事業 根室地区の実施へ
根室地区では、用水施設の老朽化や排水路の排水能力の不足を解消するため、平成25年度から土地改良事業を実施しています。
本事業では、地区内の用水路86条(延長約105キロメートル)、排水路6条(延長約3キロメートル)に併せ、排水調整池などの整備を行います。
本事業の実施により、適正な用水利用の確保や湛水被害の解消、粗飼料自給率が向上することで、生産性の向上や農業経営の安定が図られ、おいしい牛乳が安定的に生産できるようになります。
本事業では、地区内の用水路86条(延長約105キロメートル)、排水路6条(延長約3キロメートル)に併せ、排水調整池などの整備を行います。
本事業の実施により、適正な用水利用の確保や湛水被害の解消、粗飼料自給率が向上することで、生産性の向上や農業経営の安定が図られ、おいしい牛乳が安定的に生産できるようになります。