WEB広報誌 かいはつグラフ2014.10 しごと最前線
しごと最前線
- ~北海道の空の玄関をより安全に~
札幌開発建設部 千歳空港建設事業所
第2工務係長 廣瀬 智美
第2工務係長 廣瀬 智美
新千歳空港は、国内線30路線、国際線10路線と北海道の空の玄関として、羽田空港、成田空港、福岡空港につぐ乗降客数第4位であり、国内でも屈指の混雑空港です。
また、国内線ターミナルがリニューアルされ、ますます活気のある空港となっています。
また、国内線ターミナルがリニューアルされ、ますます活気のある空港となっています。
新千歳空港は、周囲を海に囲まれ、広大な面積を有する北海道において、高速交通体系を構築する上で重要な役割を担っており、現在「大規模地震対策」「空港機能の高質化」「老朽化対策」の事業に取り組んでいます。
大規模地震対策は、大規模地震でも空港機能を確保するため、液状化による滑走路、誘導路の沈下防止のための地盤改良や、地下埋設物(函渠)の耐震補強工事を実施しています。
また、霧や雪による視界不良で滑走路に着陸できずに遅延や欠航が発生しており、空港機能の高質化として、着陸制限の緩和による欠航・遅延の縮減を図るためB滑走路北側にも計器着陸装置(ILS)を設置する盛土工事実施しており、私が担当する工事の一つです。
現場は滑走路の進入灯に近く、盛土を行う上で進入灯に影響を与えないようにしながらの作業のため、東京航空局と綿密な打合せを行い工事を進めていますが、航空機の離着陸により声が聞こえにくく、現場では自然と大声になります。
もう一つの担当工事である老朽化対策では、滑走路の舗装改良工事を実施しています。航空機が利用する時間帯は工事が出来ないため、工事は夜間に行っており、翌朝には航空機が運航可能な状態に復旧しなければならないため、時間と闘いながら舗装工事をしています。
夜間の空港は静寂ですが、非常に寒く体調管理が大変です。
夜間の空港は静寂ですが、非常に寒く体調管理が大変です。
大声を出し、寒さと付き合いながら、これからも、皆様が安心して空の旅を楽しめる北の玄関、新千歳空港の整備に「安全」を心がけ、女性目線で現場監督をしていきたいと思います。