網走港 (あばしりこう)
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網走港 (あばしりこう)
港格
重要港湾
港湾管理者
網走港の概要

網走港は北海道北東部、オホーツク海に面し、網走川の河口部に位置する河口港から発展した。現在、網走市、北見市を中心とするオホーツク地域東部を背後圏とし、この地域で営まれる消費、生活等の諸活動や生活に関わる物流を支える港湾として、また、沖合、沿岸漁業の基地として重要な役割を果たしている。
網走港の整備は大正8年の避難港修築から始まり、昭和53年の重要港湾への指定を契機に、本格的な整備が進められた。平成5年には新港地区-12メートル岸壁が供用し大型国際貨物船の対応が可能となり、背後圏で生産される甜菜糖の生産に必要な石炭の輸入港として利用されている。また、平成26年2月に小麦の集出荷能力が1.5倍に増強されたことにともない、全国シェア17~18%を占めるオホーツク産小麦を各地の製粉工場に毎年13万トン程度移出しており、食料供給基地として重要な役割を果たしている。
また、平成21年には「みなと観光交流センター」が整備され、流氷観光砕氷船の発着ターミナルを兼ねていることから、流氷観光目的の観光客が多く来訪しており、特に外国人の乗船客が年々増加している。なお、平成22年にはみなとオアシスへ登録されており、年間を通した利用がされている。
現在は、新港地区の静穏度確保を目的とした防波堤整備を進めている。
網走港の沿革
- 大正5年 第1期拓殖計画により避難港として修築
- 大正8年 網走港修築工事着手
- 昭和23年 港則法制定に基づく港域指定
- 昭和28年 網走市が管理者になる 港湾区域設定
- 昭和31年 港湾区域変更(10月5日)
- 昭和39年 港湾区域変更(11月18日)
- 昭和45年 出入国管理令に基づく出入国港の指定
- 昭和52年 植物防疫法に基づく木材輸入特定港の指定
- 昭和53年 重要港湾の指定(4月15日)
- 昭和55年 無線検疫港の指定、関税法に基づく開港の指定
- 平成3年 流氷観光砕氷船「おーろら」就航
- 平成5年 新港地区-12メートル岸壁供用開始
- 平成6年 保税蔵置場の指定
- 平成7年 親水防波堤「ぽぽ260」完成
- 平成11年 植物防疫法に基づく植物検疫港の指定
- 平成13年 港湾区域変更(12月18日)
- 平成14年 新港船揚場完成
- 平成15年 島防波堤完成
- 平成16年 南外防波堤完成
- 平成18年 新港小型船だまり供用開始
- 平成21年 「みなと観光交流センター(おーろらターミナル)」供用開始
- 平成22年 北海道みなとオアシス登録(名称:みなとオアシス網走)
- 平成25年 港湾区域変更(1月24日)
- 平成26年 小麦貯蔵サイロ(24基)完成
- 令和5年 流氷観光砕氷船「おーろら3」就航
取扱貨物量
(単位:千トン)
区分 |
令和3年
取扱貨物量
|
令和4年 |
R4/R3対
前年比
|
||
取扱貨物量 | 主要品種名 | ||||
外貿 | 輸出 | 0 | 0 | - | |
輸入 | 102 | 113 | 石炭、その他機械、非金属鉱物 | 1.11 | |
計 | 102 | 113 | 1.11 | ||
内貿 | 移出 | 220 | 215 | 麦、その他食料工業品、原木 | 0.98 |
移入 | 119 | 116 | 水産品、石灰石、セメント | 0.97 | |
計 | 339 | 331 | 0.98 | ||
合計 | 441 | 444 | 1.01 |
北海道開発局港湾計画課調べ