沓形港 (くつがたこう)
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沓形港 (くつがたこう)
港格
地方港湾
港湾管理者
沓形港の概要

沓形港は、日本最北の都市稚内から南西へ約50キロメートルを隔てた利尻島の西海岸に位置する地方港湾で、フェリーなどによる物資流通拠点や地域の基幹産業である水産業の基地として、重要な役割を担っている。さらに、離島生活の安全の確保のために防災拠点として重要な役割を担っている。
本港は武蔵堆に近接し、漁船漁業の基地として発展してきたが、海難事故が後を絶たず、大正10年、漁港として建設が始まった。当初は漁業機能の強化が主要目標であったが、戦後は経済の復興とともに、離島と本道を結ぶ物資流通拠点として整備が進められてきた。
平成23年には耐震強化岸壁が完成し、大規模災害から島民のライフラインを守るとともに、近年増加している大型クルーズ船の受入にも対応している。さらに、平成29年8月には耐震強化岸壁等の施設を含めた「みなとオアシスりしりとう・くつがた」が登録され、地域住民の交流促進や地域の魅力の向上につながる取り組みを進めている。
現在、利尻島の主要産業である漁業・観光業を支える港湾としての機能の充実と砂利・石材等を中心とする物資等の搬出入を行う物流拠点としての安定を図るため、施設整備を進めている。
沓形港の沿革
- 大正10年 漁港修築事業として着手
- 昭和25年 地方港湾の指定
- 昭和28年 沓形町が港湾管理者となる
- 昭和31年 沓形町と仙法志村の合併により利尻町が港湾管理者となる
- 昭和45年 500トン級フェリーが就航(稚内利礼航路)
- 昭和56年 小樽~沓形間に1,000トン級フェリーが就航(平成5年12月廃止)
- 平成4年 3,000トン級フェリーが就航
- 平成6年 大型クルーズ船「飛鳥」寄港
- 平成10年 浮桟橋(バリアフリー対応)に着工(平成12年より供用開始)
- 平成12年 親水展望施設(護岸防波)が完成
- 平成15年 耐震強化岸壁(-7.5メートル)の整備着手
- 平成18年 耐震強化岸壁(-7.5メートル)の暫定供用開始
- 平成23年 耐震強化岸壁(-7.5メートル)の供用開始
- 平成27年 フェリーターミナルのバリアフリー化完了(5月) (ボーディングブリッジ供用)
- 平成29年 北海道みなとオアシス登録(名称:みなとオアシスりしりとう・くつがた)
取扱貨物量
(単位:千トン)
区分 |
令和3年
取扱貨物量
|
令和4年 |
R4/R3対
前年比
|
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取扱貨物量 | 主要品種名 | ||||
内貿 | 移出 | 107 | 80 | 砂利・砂、フェリー、窯業品 | 0.75 |
移入 | 24 | 20 | 重油、フェリー、砂利・砂 | 0.83 | |
計 | 132 | 100 | 0.76 | ||
合計 | 132 | 100 | 0.76 |
北海道開発局港湾計画課調べ