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平成26年10月22日局長記者会見

記者会見内容

会見写真
平成26年10月22日局長記者会見の内容
  1. 平成26年の豪雨災害と対応について
  2. 北海道の地域医療を支える救急搬送に関する検討会の設置について
  3. 公共施設紹介冊子「Infrastructure Guide」について

会見日時・場所

日時: 平成26年10月22日(水曜日) 11時00分~11時43分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17F 北海道開発記者クラブ

配布資料

話題1

平成26年の豪雨災害と対応について

 最初の話題は、平成26年の豪雨災害と対応についてです。みなさんご承知のとおり、今年は全国的に豪雨災害が多く発生しており、広島の土砂災害や今月も台風が2つ日本列島に沿って縦断するなど、大雨災害の非常に多い年になっています。
  資料2ページ目は、道内における過去の降雨等の状況についてです。棒グラフは道内の1時間に20ミリ以上の強い雨が降った回数を表し、これが増えてきている状況がわかります。資料左下の北海道の地図では、特に道北地方で多いですが、今年アメダスの観測地点で、24時間雨量で観測史上1位を更新した地点を示しています。記憶に新しいところでは、北海道で初めての大雨特別警報が発令されましたし、記録的短時間大雨情報も今年はすでに18回発令され、昨年の12回を大きく上回っています。
  資料3ページ目は、道内における平成26年度の豪雨災害についてです。地図の中に赤囲みで示しているとおり、8月4日から5日には名寄や留萌など道北方面で大雨被害が発生し、8月10日から11日には道南でも大雨が降ったほか、大雪の付近で被害が出て約2300戸に避難勧告が発令されました。特に記憶に残るところでは、8月23日から24日にかけて道北、特に利尻、礼文で大雨が降り、残念ながらお二人の方が亡なくなられております。
 9月9日から12日にかけての道央方面で降った大雨では、支笏湖畔付近で、24時間で280ミリという観測史上1位の雨量を記録しました。この大雨により住宅27戸が被災した他、2万戸近くが停電し、江別市では3万3千戸が断水しました。また、我々の管轄する札幌市の南区から支笏湖に抜ける国道453号が大きな土砂災害を受け、通行止めがある程度長期にわたらざるを得ませんでした。国道453号は、24時間体制で復旧を図り10月9日に通行止めを解除することができました。支笏湖温泉では、ちょうどその後の3連休が「もみじ祭」ということでしたが、そこに何とか間に合わせることができ、現場の方でいろいろ努力した甲斐があったと感じております。いずれにしても北海道でもこうした雨が増えてきています。 それに対して北海道開発局でどんなことを行っているのかということですが、堤防やダム、水門などの治水施設の整備を引き続き計画的に進め、さらにソフト対策として、自治体支援に力を入れていきたいと考えております。
 資料6ページ目はいわゆるハード整備についてです。9月10日からの大雨では、札幌市を流れる豊平川の上流部にある豊平峡ダムの流域で平均112ミリの雨が降りましたが、それをダムが貯留して調整した様子を表しています。およそ札幌ドーム4杯分に相当する590万立方メートルの水を豊平峡ダムが貯めた結果、札幌市内の豊平川は、水が堤防を越えるといったところまでには至らず、ダムが調節した効果が現れました。
 資料7ページ目はソフト対策についてです。開発局ではXレインという降雨を観測するレーダを設置しています。従来からレーダはありましたが、特に政令市である札幌市周辺をより精度良く観測しようということで、石狩局と北広島局の2局で運用しております。
 これは2箇所のレーダでワンセットと考えていただければよいのですが、周波数などの関係から強い雨が降った際にその陰の方が見えなくなることがあるため、2箇所設置して両側から見ることで精度良く雨を捉えるものです。その2箇所目の石狩局が今年9月11日から運用され、2箇所揃ったことで降雨の状況をより精度良く監視できるようになりました。
  資料に記載しているのは、9月11日の時の降雨状況の一例ですが、こうした形で道央圏の雨の強弱が細かい精度でわかります。このデータはHPで公開して一般の住民の方にも見ていただけるようになっており、例えば自分が住んでいるところにこれから強い雨が降ってきそうだとか、もう少ししたら止むかもしれないというようなことを見ていただけるものと思います。この他に開発局が管理している河川の水位ですとか雨量観測所のデータなどもHP等で公表していますので、自治体はもちろんですが一般の住民の方にもご活用いただければありがたいと思っています。
  また、資料の右側は災害対策車の派遣についてです。開発局ではトラックで運べるような排水ポンプを所有しており、全道で27台配備しています。これは、非常に能力の大きいポンプ車で、30トンタイプと60トンタイプの2タイプあり、例えば60トンタイプでは、小学校にあるような25mプールの水を6分間で排水することができますので、消防自動車よりはるかに能力の大きいものです。こうしたポンプ車を全道に配備して道内各地で浸水被害が出たときに市町村の要請に従って派遣しています。写真にあるように、今年も美深町や音威子府町、名寄市などに派遣し、効果を発揮しているところです。最近ゲリラ豪雨といわれるように突然いろいろな場所で降るようなことがありますので、固定式のポンプではなく、こうした移動できる機動力のあるポンプ車が有効であり、より体制を整えながら被災市町村も支援していけるようにしたいと考えています。
 この他にも災害時に市町村に開発局の職員を派遣するリエゾンとか災害に関する技術的な支援を行うテック・フォースの派遣も行っており、開発局が所管する直轄の河川や道路などの管理だけではなく、市町村の防災支援にもこれから積極的に取り組んでいきたいと考えています。
  • 平成26年の豪雨災害と対応について

話題2

北海道の地域医療を支える救急搬送に関する検討会の設置について

 2つ目の話題として、地域医療に係る話題をご紹介します。資料3ページ目のグラフに示すとおり、北海道内の救急自動車による救急出動の回数は年々増加する傾向にあり、平成25年に23万8千件を記録しています。
  一方、医療環境の状況としては、資料の4ページ目に示すとおり、都市部以外の地域では医師の数が非常に少なく、また分娩施設も都市部に集中し、地方では、妊婦の方が産科への通院に長い時間を要していたり、あるいは、いざ出産に際して救急搬送されたりということもあるようです。
  また、5ページ目は2次医療圏ごとの救急搬送に要する時間を示し、これによると、日高や根室、網走、宗谷などは、医師や医療機関が少ないことを原因として、病院までの到着にどうしても長い時間、場合によっては30分以上を要していることがわかります。さらに通院についても、長い時間を要しているエリアがございます。
  以上、都市部から離れた地域の状況をご紹介してきましたが、資料の6ページ目では、都市部の救急搬送も課題を抱えていることがわかります。例えば北広島市の救急患者の搬送先の64%もが札幌市内の医療機関であるほか、同様に石狩市では48%、当別町では79%の救急患者が札幌市に搬送されています。このことから、大きな総合病院が札幌市内に集中している中、円滑な搬送のためには、都市部の渋滞対策も課題です。
  さらに、資料の7ページ目は、ドクターヘリに関するデータです。ドクターヘリは、現在では地域の方々の命を救う上で大きな効果を上げており、道東、道北、道央に既に導入されて出動実績を伸ばし、平成24年度では1314件の出動を記録しました。今後道南にも導入されると伺っておりますが、このドクターヘリも天候が悪いと飛ぶことができず、特に冬の長い北海道では機能の制約を受ける状況にあります。
 このため、過去から、ランデブーポイントと称するポイントを設けてきました。拠点となる病院からヘリを飛ばしても、天候不良のために患者の発生地点まで近づけないという場合、ヘリが到達できる地点までは救急車で搬送してヘリに患者を乗せかえる方法があります。このためのヘリと救急車が落ち合う地点として道路の沿線にあらかじめ指定しておく場所がランデブーポイントです。救急車とドクターヘリの連携を図るためのこのポイントには、平成26年4月の段階で全道2,081箇所が指定されています。例えば学校のグランドや開発局所管の施設であれば除雪ステーションなど、ヘリが離着陸することが可能なスペースを確保できる場所が指定されています。
  しかし、これらも冬場は除雪されていなければ使えず、数が604箇所まで減ることから、こういったものの数をさらに充実させていく必要があるのではとも考えております。医療は北海道の大きな問題の一つですが、この課題を克服するために、我々道路を管理する側としても協力し、さらにこれまで以上に効果的な方策はないのかということを考えてまいります。
 このため、資料の1ページ目に戻りますが、「北海道の地域医療を支える救急搬送に関する検討会」を設置させていただき、我々道路を管理する立場の者と医療関係者の方々により、搬送時間の短縮等を検討する場を設けるものです。2ページ目が現在予定している検討会のメンバーであり、北海道大学の岸先生に座長をお願いするほか、医療機関、北海道警察、消防のそれぞれの担当の方々にもお集まりいただき、この課題に取り組んでいく予定です。11月の13日に第1回目の開催を予定しておりますが、開催が近づきましたらあらためてお知らせいたします。
  • 北海道の地域医療を支える救急搬送に関する検討会の設置について

話題3

公共施設紹介冊子「Infrastructure Guide」について

 3つ目の話題は、「Infrastructure Guide」についてです。開発局が所管する公共施設について、観光資源とまではいかないかもしれませんが、見学したいとか興味を持たれて写真を撮るといった方が最近増えています。
  開発局においては、公共施設見学ツアーや現場見学会などに取り組んでいるところですが、こうした取組に加えて少人数あるいは個人、または自家用車で来訪したいという方に対する情報提供も充実させていこうと考えています。
 このため、開発局のHPに「Infrastructure Guide」というものを掲載し、各施設の写真などを載せた上で、2次元バーコードを使っていただくと、それぞれの施設のHPを見ることができるようにしました。これにより、例えば何曜日の何時からは閉まっているが、それ以外の日は見ることができますとか、その施設へ行くための経路や施設の特徴・機能などがわかるようになっています。
  HPをプリントアウトしていただいてホチキスで留めると小冊子の形にもなりますので、道内を観光される方あるいは公共施設に興味を持たれる方にご活用いただければと考えています。  
  • 公共施設紹介冊子「Infrastructure Guide」について

質疑応答

(記者)
 豪雨災害についてですが、国道453号で河川の改修、土留めの大規模改修とか自然の雨に対する対応、防災対策を行う予定はありますか。

(局長)
 一部は仮橋になっていますが通行止めは解除しました。現地を見られた記者の方はおわかりと思いますが、橋が壊れたのは河川が氾濫したり、山の上の方からの土砂崩れがあって壊れたりしており、通行止めは解除しましたが、必ずしも万全の状況にはなっていません。大雨がまた降った場合は、通行止めなどの規制をかけることとしています。当面は、連続雨量100ミリや現地状況等により通行止めにするという管理基準にしています。過去にあの辺りの地域で100数十ミリ降った時に被害が出たということで100ミリとしています。その場合は利用者にご不便をおかけしますが、安全を第一に考え、通行止めの措置をとらせていただきたいと考えています。
 また、抜本的な対策も必要ですが、道路だけではなく、氾濫した河川の改修をどうするのか、また、土砂崩れについては、崩れてきたところが林野庁の土地であったり、各関係機関の所管もあります。さらに国立公園の区域でもありますので、環境省との協議もあります。土砂崩れは林野庁でも復旧対策を行う可能性がありますので、関係機関と調整して抜本的な対策に取り組んでいきたいと考えています。当面はご不便をおかけしますが、交通規制あるいは、巡回も2日に1回の巡視を1日2回とするなど巡回体制を強化しています。そのような対応で考えています。

(記者)
 今後、いろいろな災害の中で大雨の対応は増えていくとお考えでしょうか。

(局長)
 先ほどご説明しましたが、北海道においても強い雨が増えてきています。想定されるのは地球温暖化とかいろいろ言われておりまして、原因は我々としては確定的に言えないですが、そういう傾向はデータとして表れてきていますので、今後も大雨が多くなると思われます。もちろん我々、ダムや遊水地など治水対策を行ってきていまして、それを続けていきますが、最近の雨の降り方はゲリラ豪雨でどこにどれだけ降るのか予想がつかない場合が多く、繰り返しになりますが、先ほど説明しましたようなソフト対策や市町村の支援にこれから一層力を入れてまいりたいと考えています。

(記者)
 地域医療の検討会についてですが、検討会を行った後、何時くらいを目処に報告書を出すというスケジュール的なものはありますか。

(局長)
 1回目の検討会を開いて、委員の方のお考えをお聞きしてからと言うことになります。
(担当者)
 目標が何年度というものはありませんが、検討会の中でいろいろなご意見が出てくるかと思いますので、そのご意見の内容、我々としてできること、他の関係者のみなさんができること、そういったことをいろいろと意見交換しながら、今回限りでは無く何年か継続していくことになるかと思います。

(記者)
 豪雨災害についてですが、最近ゲリラ豪雨が増えてきています。国道を通行止めにするかどうか考えている間に災害が発生することなどが想定されますが、通行止めにする判断を早めにするとか、より迅速に災害を防ぐための対策とかありますか。

(局長)
 今おっしゃたことも可能性としてはあります。データとして強い雨が増えてきていますので、それをいろいろな基準に今後反映させていくことはあり得ると思います。一方で道路を管理する立場としては、早めに止めてしまうのが一番安全ですが、利用者にご不便をかけてしまうことになりますので、総合的にいろいろなデータを集めながら、今後の雨の傾向も良く見ながら安全第一に考えていくことになろうかと思います。

(記者)
 豪雨についてですが、XRAINは道央地方のみでしょうか。

(局長)
 今の計画としては、北海道の中では道央地区のみと考えています。全国的にも政令指定都市のエリアや大災害があった地域ということになっています。ただ、いろいろな所でこのようなことが起きているということがあり、その対応としては、既に開発局で持っているCバンドレーダがあります。これは全道で4箇所設置されていまして、その4箇所で全道をカバーするものになっています。周波数などの関係でXRAINの方がより精度は高いですが遠くまで見ることができないため、Cバンドレーダの方が広域監視するには効率的です。現在、技術の進歩があり、Cバンドレーダもいろいろ改良すると精度が上げられるという知見も出てきており、現段階では、XRAINを全道に広げていくより、残りの地域については、Cバンドレーダの改良で対応していきたいと考えています。

(記者)
 (雨量情報は)基本的には防災機関向けだとは思いますが、一般の人も見られるということで、一般の人にはどういった利用方法が考えられますか。例えば避難とかに役立てていただくといったことになりますか。

(局長)
 一番は避難に役立てていただきたい。先ほどお話ししましたが、自宅付近で今豪雨が降っているけどずっと続くのだろうかとか、今は降っていないけど30分後に降ってくるのだろうかなど、ホームページを見ていただくとわかります。現状だけではなく、何分前という過去のデータも見ることができますので、雨域がどのように移動するのか、どこがだんだん強くなってきているのかという見方もでき、是非これをご活用いただいて「これは尋常ではないから避難も考えよう」というようにお使いいただけるとありがたいと考えています。

(記者)
 老朽インフラの検討会を開いていると思いますが、現在どういった状況でしょうか。

(局長)
 施設の老朽化問題は、これから顕在化してくる重要な問題ですので、状況がひどくなってから手当するのではなくて、途中途中でメンテナンスしていくことで、結果として長寿命化によりトータルのコストを安くするというのが一番の眼目だと思っています。それに向けて検討会等で専門家の意見も伺いながら、きちんと取り組んでいかなければならないと思っています。

(記者)
 Cバンドレーダは道内に4基あるとのことですが、道東はカバーしているのでしょうか。

(担当者)
 十勝と釧路の間の霧里山(むりやま)に設置しています。4基で北海道全域をカバーしています。

(記者)
 Cバンドレーダでも(Xバンドレーダと)同じく雨域の移動などもホームページ上で見ることができるのでしょうか。

(局長)
 できます。ただしXバンドレーダより精度は少し落ちますけれども、Cバンドレーダの方も公開しておりまして、30分前、1時間前のデータも見ることができます。雨域の移り方とか、台風の雨がどう移動してきたかということも見ることができます。

(記者)
 救急搬送について、北海道開発局が中心となる形で検討会を設置する意義をお聞きしたい。また、これまで開発局の中で検討を行ってきたということですが、関係機関と連携して検討会を立ち上げるというのは初の試みなのでしょうか。

(局長)
 意見交換などはこれまでもやってきていますが、検討会という形にするのは初めてです。
(担当者)
 昨年度までは、当局と医療関係者、札幌市の消防関係の方と意見交換を行っていたのですが、その中で他の道路管理者の意見を聞きたいなど、いろいろな意見が出てきましたので、今回初めて、開発局以外の道路管理者や警察にも入っていただき、検討会という形を取らせていただきました。

(記者)
 こういった北海道の救急搬送に関するものというのは、北海道開発局が中心となって検討するものなのですか。

(局長)
 道路管理者の中では開発局が中心ということになりますが、地域の市町村長の方々にいろいろ伺いますと、医療の問題が大きな問題の一つとしてとらえられていて、1番の問題は医療機関や医者の数なのだと思いますが、それと並んで、病気になった人が病院に通ったり、緊急搬送するということに対する問題意識というものが多く、やはり道路の問題をどうするかという話になります。医療関係者と道路関係者が一堂に会して問題点の解決に向けて議論することに意義があると考えて取り組んでいます。

(記者)
 検討会の目指すところを、具体的に教えてください。

(局長)
 医療に関するいろいろな課題が、特に道内の都市部以外にあって、その課題を一つずつでも解決して、少しでも医療環境を良くすることが目的と考えています。
(担当者)
 道路行政の観点から言いますと、時間短縮や冬期の除雪体制をどうするかといったところになるのではないかと思っています。

(話題及び質疑応答は要旨です。)

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