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第2回平取ダム環境調査検討委員会

第2回平取ダム環境調査検討委員会

沙流川総合開発事業

■ 第2回 平取ダム環境調査検討委員会

 

日時 平成15年7月9日 (水)
開催場所
平取町中央公民館
出席者

( 委 員 )
渡辺委員長・ 庵谷委員・越塚委員・齊藤委員・坂本委員・高橋委員・中井委員・中林委員・藤巻委員・眞山委員
( 事務局 )
吉井室蘭開発建設部次長、水野沙流川ダム建設事業所長 ほか

議事内容

1.平取ダム環境調査計画について

現地視察

【実施日時】
平成15年7月9日 (第2回検討委員会の前に実施)
【視察場所】
平取ダムサイト・宿主別橋・すずらん公園・第1号橋・豊糠橋・幌見橋

決定事項

・平取ダム環境調査計画(案)は各専門の立場の委員から意見を聞き、修正して平取ダム環境調査計画とし、調査を進める。

主な意見

・水質では和牛の放牧地の一部が水没することにより、蓄積した牛の糞尿からどれくらいの窒素・リンが溶出するのか調べることが必要。また、クリプトスポリジウムが出ている可能性があり、河川水の濁度が高濃度の時には、周辺にある浅井戸の濁度を測り確認しておく必要がある。
・共通する植物相であるかどうかの確認をするため、調査結果はダム事業実施区域と周辺区域と2つに分けてまとめて欲しい。
・春の植物で、夏には葉の部分が無くなるカタクリ・フクジュソウなどの群落について確認する必要がある。
・クマタカについて、開発行為で重要な部分が失われる可能性があるため、生息ペア毎の土地利用状況を調査する必要があると思う。
・額平川では湛水域ができることでサクラマス資源が失われる可能性があり、失われた量とその代償や魚道を作った場合の効果について、どこまで詰められるか疑問がある。
・宿主別川についてはニジマスが多い。このまま湛水するとダム湖はニジマスに占有される可能性がある。この対策をどうするか、そのための調査も重要になってくると思う。
・両生類では種類によって幼生の間に水が必要となる点を考慮すべき。
・爬虫類では夏の調査となっているが、幼生が出てくる春や秋についても実施し、どんな種類がいるのかを把握する必要がある。また、目視が基本であり、天候が悪いときには出てこないため、調査回数を増やすなどの工夫が必要。
・地域の景観特性は歴史文化・社会性などに着目し、例えば、アイヌのご神木・儀式の場といったものも景観として考慮することが今後の景観を保全する目安になると思う。
・地域に根ざした樹木などは必ずあると思われ、改変しなければならないのであれば、最小限の形でより良い形にすることが望ましい。
・広い区域からの視点場を定点として選定し、ダム方向の眺望など、四季の景観を見た方が良い。
・もし、町営牧場の牧草地とハチとスズランの群生地の関係が崩れ被害を受けると平取町にとって重要な問題であり、地域との関わりは不可欠なので慎重に調査を進めるべきと思う。

配布資料
内  容
形式
ファイル
サイズ
第2回平取ダム環境調査検討委員会 委員会資料 議事次第・委員名簿 PDF
20KB
資料-1 平取ダム現地視察行程
PDF
372KB
資料-2 平取ダム環境調査計画(案)


資料-3 平取ダム環境調査計画(案)に対して寄せられた意見
PDF
628KB
第2回平取ダム環境調査検討委員会以降、各委員より意見を伺い、下記のとおり確認し「平取ダム環境調査計画」を策定しました。
確認事項 1)平取ダム建設を予定している周辺には「第3回自然環境保全基礎調査(環境庁)」において選定された自然景観、多くの人が利用できる眺望点はないが、宿主別川沿いと額平川合流点付近には戦前より開拓された牧野が広がり、平取和牛の放牧風景がみられる。隣接して日本一の広さを誇るスズラン群生地がある。
 また、アイヌの方たちが生活空間として利用したとされ、アイヌの文化的所産を有する可能性を秘めた地域でもある。
 平取ダムを造ることにより、これらの景観に何らかの影響があると考えられる。したがって、いくつかの視点場を選定し、調査・検討を行うことにより、影響を最小限にするとともに、この地域の資源となる景観を創出する必要がある。
2)事業実施にむけては、地域との関わりを十分把握し、地元平取町と協力して進めるべきである。

お問合せ先

鵡川沙流川河川事務所 平取ダム管理支所

  • 住所:沙流郡平取町字芽生84番地7
  • 電話番号:01457-5-5266

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