国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部

　　　　日　時　　： 平成17年12月17日（土曜日）
　　　　　　　　　　　18：30～20：00
　　　　会　場　　： 平取町貫気別生活館

一般聴取　参加人数： 10人
　意見公述希望者数： 5人
　　　意見公述人数： 5人
　
議事次第 
　　1．開会
　　2．開催趣旨
　　3．議事
　　　（1）沙流川水系河川整備計画の変更について 
　　　（2）意見の公述
　　4．閉会

（意　見）
　整備計画の目標流量6,100立方メートル／秒は、平成15年台風10号の際の実績流量ですか。また、昨今の地球温暖化による世界の気象状況を踏まえると、平成15年台風10号時の規模でいいのか、より大きくしなくては不安である。
（見　解）
　6,100立方メートル／秒は、平成15年台風10号時に二風谷ダムが無かった場合の実績流量。河川整備計画の目標流量は、1/70程度であり相対的に高い安全度となっている。今後、概ね20年間で6,100立方メートル／秒を安全に流すことができるように整備する計画である。目標流量以上の洪水に対しては、水防活動などの危機管理対策に努めたい。

（意　見）
　額平川と貫気別川の間に住んでおり、平成15年台風10号時には、大災害を受けた。平取ダムは20年以上前から話が出ており、早期完成を望んでいる。二風谷ダムだけでは、平成15年台風10号に対し十分ではなく、平取ダムができて効果があるため、私が生きている間に、安全な地域にしてほしい。
（意　見）
　豊糠に住んでいる。地域の安全のために、一刻も早く平取ダムの早期実現を望んでいる。
　
（見　解）
　平取ダムの早期実現に努力する。

（意　見）
　ダムで流木を止めることは大変危険なので、荷負付近で流木を止めることを考えてほしい。平取ダム建設時には、資材運搬など貫気別橋の要衝となるので、改築をお願いしたい。
（見　解）
　平取ダムができることによって、二風谷ダムへの流木の影響は軽減する。平取ダムについても、流木対策について検討していく。

（意　見）
　平取ダム周辺には、砂防ダムが設置されているが、魚が上がれる構造になっていない。立派な魚道ということではなく、カラ松材を使い低いダムを沢山作って魚が上がれるよう環境に配慮して頂きたい。
（見　解）
　平取ダム建設にあたっては、平取ダム環境保全対策検討委員会の検討結果を踏まえ、実施可能な対策に取り組んでまいりたい。

（意　見）
　額平川で堤防から溢水した箇所を教えて頂きたい。
（見　解）
　溢水箇所については、土木学会による「平成15年8月台風10号豪雨災害報告書」に記載されているが、7カ所であったと記憶している。報告書については、ホームページにも記載されている。（平成15年台風10号北海道豪雨災害調査団のページ：第4章洪水流特性：図4.2.5額平川痕跡縦断図）

（意　見）
　額平川の指定区間について、直轄化できないのか、さらに、どのような治水対策を考えているか教えて頂きたい。
（見　解）
　額平川の指定区間の直轄化については、当部としても望んでいるが、地方分権を踏まえた情勢からは、現実的ではない。北海道から聞いているところでは、額平川については、改修を終了しており、治水安全度をより向上させる計画はない。このため、額平川、貫気別川の治水安全度を高めるためには、平取ダムを早期に建設することと考えている。 

（意　見）
　今回の整備計画の変更は大変喜ばしい。
　整備計画では、平取ダム建設と河道掘削による治水になっているが、現状の額平川の堤防に対してどのような整備を考えているのか。
（見　解）
　額平川については、室蘭土木現業所とは日頃から協議しているので、この点については確認後、連絡する。

（意　見）
　ダムの利用目的は、100％洪水調節か、利水もあるのか。空（から）にならないのか。
（見　解）
　当初の計画より減ったが、利水は上水と維持流量があるため水は貯まっている。
　洪水調節容量と利水容量については、どのように使えば効果的な経済的な水の使い方ができるのかを考えている。