帯広河川事務所 私たちの仕事 治水
私たちの仕事 治水
治水
どんなことをしているの?
治水とは、洪水・高潮などの水害や、地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業を指します。
帯広河川事務所が管轄する十勝川の中流から上流は、扇状地を流れており、川の流れが急で、さらに大きく蛇行しています。このため、護岸や水制を用いて、川の流れを安定させ、増えた水が街や農地に流れ込まないように、堤防や護岸の工事を実施しています。また、光ファイバーによる河川の監視や、堤防から洪水が溢れたときに水の勢いを軽減するための「治水の杜」の整備も進めています。工事を進めるに当たっては、動植物等の自然環境に十分配慮して行っています。
治水とは、洪水・高潮などの水害や、地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業を指します。
帯広河川事務所が管轄する十勝川の中流から上流は、扇状地を流れており、川の流れが急で、さらに大きく蛇行しています。このため、護岸や水制を用いて、川の流れを安定させ、増えた水が街や農地に流れ込まないように、堤防や護岸の工事を実施しています。また、光ファイバーによる河川の監視や、堤防から洪水が溢れたときに水の勢いを軽減するための「治水の杜」の整備も進めています。工事を進めるに当たっては、動植物等の自然環境に十分配慮して行っています。
- 築堤(盛土)
- 河道掘削
- 引堤
- 護岸
- 霞堤
- 千代田新水路
- 内水氾濫対策
- 水防拠点の整備
築堤(盛土)
普段は穏やかな川も、大雨が降ると、川の水は高水敷の上まで増えます。この時に堤防がないと、増えた水は街や農地を呑み込み、大きな被害が出てしまいます。帯広河川事務所では約220kmに渡り、堤防を築いてきました。現在は、数十年に一度降るような大雨に対しても、安全に水が流せるよう堤防の強化工事を行っています。
- 堤防役割の図
河 道 掘 削
河川の水が流れる部分のことを「河道」といい、洪水が河道内を安全に流下させるため、流下断面が不足している区間においては「河道掘削」を行っています。
- 河道掘削工事1
- 河道掘削工事2
引 堤
帯広市街と音更市街が広がる十勝大橋付近一帯は、十勝地方の主要な都市機能が密集する地域である一方、川幅が上下流より極端に狭く、大きく湾曲していました。このため、本地区の治水安全度の向上を目的に引堤等の事業を実施しました。
護 岸
十勝川の上流や札内川の河原には、直径が10cm以上の大きな石が多く見られます。大きな洪水が来ると、これらの石も水の勢いで動かされ、川の形は洪水前後で大きく変わります。水の流れる方向によっては、河岸が大きく侵食を受け、堤防が削られることもあります。これを防ぐために堤脚の保護や水制などを設置しています。
- 堤防保護対策工事
- 護岸と水制
- 護岸のイメージ
霞 堤
堤防の一部を連続させず、洪水の一部を氾濫させて下流に流下する洪水の量を少なくしたり、上流で氾濫した水を速やかに河川に戻すために用いる方法で、急流河川で多く採用されています。
帯広河川事務所管内では、札内川や音更川、十勝川でも見ることができます。
帯広河川事務所管内では、札内川や音更川、十勝川でも見ることができます。
- 霞堤のイメージ
千 代 田 新 水 路
十勝川中流に位置する千代田堰堤は、昭和10年に設置された固定堰で、その高さは計画河床高(計画の川底の高さ)より5.6mも高くなっています。また、低水路も左側に大きく湾曲しており、洪水時のスムーズな流れを阻害し、洪水を安全に流下させることができません。一方、千代田堰堤は農業取水施設や観光資源、サケの捕獲場としても重要な役割を果たしています。
このため、洪水時に流水を分流する新水路を建設し、治水上の安全性を高めることとしました。千代田新水路の建設にあたっては、「十勝エコロジーパーク計画」と連携し、潤いのある河川空間整備を進めました。
このため、洪水時に流水を分流する新水路を建設し、治水上の安全性を高めることとしました。千代田新水路の建設にあたっては、「十勝エコロジーパーク計画」と連携し、潤いのある河川空間整備を進めました。
内水氾濫対策(樋門・排水機場・釜場)
水路等が川に流れ込む時、多くの場合、堤防を横切らなくてはなりません。この様な時には堤防の中にコンクリート製の水路を作ります。この水路の出口にはゲート(樋門)が設置してあり、洪水時に川の水が増えても、逆流しないようにしています。
排水先の川の水位が上昇したり、それに合わせて樋門を 閉じたり、また、流入河川や排水路の能力を超えたりすると、人が暮らす側の水(内水)が排出できなくなってあふれ出します。こうした被害の防止や軽減のため、固定式の大型ポンプがある「排水機場」や、運搬可能なポンプを接続できる「救急排水施設」などのポンプの力で水を排出することを内水排除といいます。
内水排除を行う場所のまわりには、水を排水するための施設「釜場」を設置しています。
排水先の川の水位が上昇したり、それに合わせて樋門を 閉じたり、また、流入河川や排水路の能力を超えたりすると、人が暮らす側の水(内水)が排出できなくなってあふれ出します。こうした被害の防止や軽減のため、固定式の大型ポンプがある「排水機場」や、運搬可能なポンプを接続できる「救急排水施設」などのポンプの力で水を排出することを内水排除といいます。
内水排除を行う場所のまわりには、水を排水するための施設「釜場」を設置しています。
- 内水氾濫対策(内水排除)の例
水防拠点の整備
現在、帯広河川事務所では、洪水などの災害時に使用するブロックや、土砂等の水防資材の備蓄、緊急時のヘリポート等を備えた拠点(水防拠点)の整備を行っています。