昭和55年頃:夕張川流域-洪水実績【札幌開発建設部】治水100年
石狩川流域誌 支川編
昭和55年頃(昭和55年~平成8年頃) 夕張川流域 洪水実績
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昭和56年 夕張川洪水氾濫実績図(捷水路より)
すべてを奪う水害の脅威 昭和56年の洪水
『幌向川破堤の体験談』(郷土史・豊幌から抜粋し要約)
8月4日夜から石狩川(江別)が増水し、水害の危険を感じた各農家はトラクターなどの農機具を堤防や橋の上などに移し、家財道具は2階などへあげるなど、水害を最小限に止めるための努力をした。5日の朝には石狩川の水位は警戒水位を超えた。水防団が出動して、3,500袋の麻袋を用意して、溢水の危険の多い西1号右岸下流を重点に、真駒内から派遣された自衛隊員40名と、土のうのほかコンクリート管等も使用して防備を尽くした。自衛隊員や住民は重点箇所を守っていたが、夕方にはいたるところから越水がはじまり、ついに身の危険から水防災活動を断念せざるを得ない状態に至った。6日朝、幌向川西1号下流150m地点の堤防が決壊し、濁流が轟音をたてて流れ込み、一帯は大洪水の海になった。
8月4日夜から石狩川(江別)が増水し、水害の危険を感じた各農家はトラクターなどの農機具を堤防や橋の上などに移し、家財道具は2階などへあげるなど、水害を最小限に止めるための努力をした。5日の朝には石狩川の水位は警戒水位を超えた。水防団が出動して、3,500袋の麻袋を用意して、溢水の危険の多い西1号右岸下流を重点に、真駒内から派遣された自衛隊員40名と、土のうのほかコンクリート管等も使用して防備を尽くした。自衛隊員や住民は重点箇所を守っていたが、夕方にはいたるところから越水がはじまり、ついに身の危険から水防災活動を断念せざるを得ない状態に至った。6日朝、幌向川西1号下流150m地点の堤防が決壊し、濁流が轟音をたてて流れ込み、一帯は大洪水の海になった。
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幌向川西1号破堤による豊幌地区の氾濫状況(札幌開発建設部蔵)