「河川環境への取り組み」旭川開発建設部
ページ内目次
「河川環境への取り組み」旭川開発建設部
環境保全の取り組み
河原の再生
川が本来持っている力(浸食、運搬、堆積)をうまく利用して瀬や淵をつくり、多様性のある河川環境を創出する取り組みを試験的に行なっています。
大雪頭首工魚道
石狩川を分断していた大雪頭首工で、魚道の整備を行なっています。
自然河畔林再生試験
現在の河畔林の多くは、人為的な影響によりヤナギやハリエンジュなど明るい環境を好む樹木に覆われていますが、人が開拓する以前の河畔は神楽岡公園で見られるようなハルニレやヤチダモなどに覆われていたと考えられています。自然の力だけでは難しい天然河畔林への再生(遷移)を助ける技術を研究しています。
-
「神楽岡公園」
かつての北海道の河畔林はこの様な姿をしていたと考えられています
-
「石狩川の試験地」
ハリエンジュの河畔林にハルニレ、ヤチダモなどの苗木を植樹し成長を観察しています
永山床止魚道
旭川市の水道水等を取水する設備である永山床止は、魚の遡上などを阻害しないよう工夫されています(全面魚道)。
ミクリポントー
環境省のレッドデータブックにおいて準絶滅危惧(NT)に指定されているミクリが自生している河岸の湿地を保全しています。また、観察のための木道が設置されています。ポントーはアイヌ語で小さな(ポン)沼(トー)という意味です。
- 観察のための木道
- ミクリ
自然河畔林再生試験
工事によって裸地となった河原は、数年たつと明るい環境を好むヤナギやハリエンジュの河畔林になりますが、神楽岡公園で見られるようなかつての天然河畔林であるハルニレ、ヤチダモが優占する、昔の河畔林へはなかなか変化しません。自然の力だけでは難しい天然河畔林への再生(遷移)を助ける技術を研究しています。
-
「裸地に密生するヤナギの幼木」
工事によって裸地が出来ると明るい環境を好むヤナギやハリエンジュが一斉に進入します
-
「美瑛川の試験地」
ヤナギ林から天然河畔林への再生(遷移)を助けるためハルニレやヤチダモの苗木を植樹しています
-
「神楽岡公園」
かつての北海道の河畔林はこの様な姿をしていたと考えられています
環境調査の取り組み
河川水辺の国勢調査
国土交通省では川の自然環境の基礎的な情報を把握するため、平成2年度から河川における植物や動物、鳥類、魚類などの調査を定期的に実施しています。(旭川開発建設部では、平成3年度から実施しています)
-
「底生動物調査」
石狩川に生息する底生動物を採取して記録しています
-
エルモンヒラタカゲロウ
写真:「調べようわたしたちの川」より
-
「魚類調査」
投網やタモ網により魚類を採捕します
-
ヤマメ
写真:「調べようわたしたちの川」より
-
「鳥類調査」
石狩川やその周辺にいる鳥を調査し記録しています
-
アオサギ
写真:「調べようわたしたちの川」より
-
「魚類調査」
石狩川に生息する魚類を調査し記録しています
-
ニジマス
写真:「調べようわたしたちの川」より
-
「昆虫調査」
石狩川に生息する昆虫を採取して記録しています
-
ハネナガキリギリス
写真:「調べようわたしたちの川」より
-
「植物調査」
石狩川の河畔林の状況や生息する草花の種類を調査し記録しています
-
ブタナ
写真:「調べようわたしたちの川」より
<詳細はこちら>
河川環境データベースホームページ
河川環境データベースホームページ
水生生物調査
水生生物調査は川に棲む生き物の種類から、川の水質を調べる方法で、旭川河川事務所では昭和59年から、流域の小中学校と連携して石狩川をはじめとした多くの川で水質を調べています。これまでに約4000人の小中学生が参加しています。
- 水生生物をつかまえているようす
- 水質の調査
- 石の裏の水生生物
- 捕まえた水生生物をシャーレに入れ観察
<詳細はこちら>
平成29年度全国水生生物調査の結果及び平成30年度の参加者募集について
平成29年度全国水生生物調査の結果及び平成30年度の参加者募集について
旭川河川事務所 水生生物辞典
植樹の取り組み
永山新川自然林再生
人工河川である永山新川の河畔に、自然に近い河畔林を創出するため、NPOや地域住民の手でハルニレやヤチダモなど、かつて北海道の天然河畔林で多く見られた樹種の植樹を行なっています。
- 植樹のようす
- 平成10年植樹箇所の現在のようす
<詳細はこちら>
旭川河川事務所 永山新川(牛朱別川分水路)
旭川河川事務所 永山新川(牛朱別川分水路)
流域での植樹活動
石狩川の流域で、小中学校と連携してハルニレやヤチダモなど、かつて北海道の天然河畔林で多く見られた樹種の植樹を行なっています。石狩川上流では、これまで約1,600人の小中学生が参加して、40,000本以上の苗木を植樹しています(H21.7月現在)。
流域での植樹活動
石狩川の流域で、小中学校と連携してハルニレやヤチダモなど、かつて北海道の天然河畔林で多く見られた樹種の植樹を行なっています。石狩川上流では、これまで約1,600人の小中学生が参加して、40,000本以上の苗木を植樹しています(H21.7月現在)。
地域連携の取り組み
ながやま子どもの水辺協議会
永山新川を子どもたちの自然体験の場、遊びの場として活用するため、地域の住民や学校関係者などと話し合いを行なっています。
あさひばし子どもの水辺協議会
旭橋周辺の河原を子どもたちの自然体験の場、遊びの場として活用するため、地域の住民や学校関係者などと話し合いを行なっています。
亀吉の杜
市民団体と連携し、フットパスの整備を行なっています。また、自然観察会なども実施しています。
-
亀吉の杜で実施された自然観察会のようす
-
亀吉の杜のようす
美瑛川子どもの水辺協議会
神居東小学校裏の美瑛川を子どもたちの自然体験の場、遊びの場として活用するため、地域の住民や学校関係者などと話し合いを行なっています。
美瑛川さと川づくり
地域のNPOと連携して美瑛川を中心とした子どもたちの体験学習や環境学習の支援を行なっています。また、地域の住民や小中学校、旭川市と共に河川環境の整備や利用について話し合いを行なっています。
<詳細はこちら>
旭川河川事務所 西神楽さと川づくり
旭川河川事務所 西神楽さと川づくり
再開の森
市民団体と連携し、フットパスの整備を行なっています。また、自然観察会なども実施しています。
- 再会の森で実施された自然観察会のようす
- 再会の森のようす