浦河海上保安署(大規模リニューアル)

浦河海上保安署の旧庁舎は、築後39年経過による老朽や狭隘にあり、また、津波により、業務継続ができないおそれがあることから、現在、使用されていない庁舎(旧浦河測候所)を、大規模リニューアルを行い、新庁舎として移転しました。

旧測候所は、未使用で数年経過していたため、電気、機械系の機器類、配管、配線等に関しては、腐食等が著しく、ほぼすべてを更新しました。
災害時の機能維持のため、停電時でも72時間の電力を確保できる自家発電機を設置し、さらに下水を溜める排水槽を設けるなど、機能を強化しました。
海上保安署の機能上、執務室より海を望みやすい平面計画とし、屋上に設置されていた測候所物見台はそのまま、物見台として利用するほか、監視カメラの設置に利用しました。
平面計画は、既存躯体を最大限に活用し、既存間仕切りを極力利用するなど、工事費を抑えるようにし、海保機能の向上を図りました。