WEB広報誌 かいはつグラフ2009.9 特集
地震に強いみなとづくり -苫小牧港東港地区多目的国際ターミナル改良事業(耐震)-
苫小牧港は、北海道内の貨物の5割、世界各国とのコンテナ貨物の約8割を取り扱う北海道の「海の玄関口」です。
北海道開発局では、地震災害時もコンテナ物流を確保するため、苫小牧港東港区中央水路地区において耐震強化岸壁の整備を行っています。
北海道開発局では、地震災害時もコンテナ物流を確保するため、苫小牧港東港区中央水路地区において耐震強化岸壁の整備を行っています。
耐震強化岸壁とは
大規模な地震が起きた時でも、緊急物資の輸送や住民の避難など海上輸送が確保できるように、通常の岸壁よりも地震に強い構造につくられた岸壁です。
国際競争力を高める物流ネットワークの強化
耐震強化岸壁が整備されると、既に多目的国際ターミナルとして使われている岸壁(水深14m)と併せて活用でき、より多くの貨物を効率的に取り扱うことができるようになります。
苫小牧港東港区中央水路地区多目的国際ターミナル(イメージ図)
苫小牧港東港区中央水路地区多目的国際ターミナル(イメージ図)
岸壁の深さと船の関係
水深10m岸壁というとき、「10m」とは水面からの岸壁の深さを表しています。
大きな船が接岸できれば、それだけ一度に運ぶ物資も多くなり、輸送費も安くなります。より大きな船が接岸できるようにするには、岸壁も深いものでなくてはなりません。
水深14m岸壁で、だいたい地上5階建てのビルがすっぽり沈んでしまう深さがあり、約50,000トン級の大型貨物船が接岸できると言われています。
大きな船が接岸できれば、それだけ一度に運ぶ物資も多くなり、輸送費も安くなります。より大きな船が接岸できるようにするには、岸壁も深いものでなくてはなりません。
水深14m岸壁で、だいたい地上5階建てのビルがすっぽり沈んでしまう深さがあり、約50,000トン級の大型貨物船が接岸できると言われています。