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WEB広報誌 かいはつグラフ2010.2 特集

「食の安全・安心」消費者ニーズに応える羅臼漁港 ~水産物流通の効率化と衛生管理の向上を目指して~

  • 漁港 羅臼漁港
  • 漁船 停泊中の漁船
  • 荷揚げ 水産物の荷揚げの様子
 羅臼漁港(北海道目梨郡羅臼町)は、地元の漁船や道内外からの外来船が多数利用する全国でも有数な水産物供給基地です。古くは、ニシンや秋サケ漁で栄え、昭和26年6月には、道東の漁場開発の拠点港として、また、周辺の海域で操業する漁船の避難上特に必要とされる漁港として「第4種漁港」に指定されました。
グラフ
羅臼漁港の魚種別陸揚量(平成18年度)
 しかし、羅臼漁港を利用する漁船数に対して漁船を係留するための施設や水産物を運搬するトラックの駐車場、荷捌きの作業スペースなどが少なく、漁港内は大変混雑していました。
 また、消費者からは「食の安全・安心」を求める声があがり、「水産物の生産から食卓まで」の一貫した品質や衛生管理の対策も必要とされました。
グラフ
 そこで、平成13年6月「環境衛生管理型漁港づくり推進事業」(平成15年「地域水産総合衛生管理対策推進事業」に改変)のモデル漁港に指定されると共に、平成14年度から始まった特定漁港漁場整備計画に基づいて、『衛生管理型埠頭』を中心とした整備が行われました。

衛生管理型埠頭の整備

ふとう
衛生管理型埠頭(写真中央)
 羅臼漁港内の混雑解消と「衛生管理型漁港づくり」推進のため、漁港の北側にある埠頭を2階建て形式の衛生管理型埠頭として建設しました。(平成19年供用開始)
 背後が急峻な傾斜地であるという地形的要因と天然の良好な漁場であるため大規模な埋立ては難しいという自然的要因を考慮し、最小限の埋立てで空間を有効に利用できるよう設計されています。
漁港
整備前の混雑した漁港利用
 埠頭の1階部分には、荷捌き所、蓄養施設、道路などがあり、水産物の陸揚げから集荷・競り、トラックへの積込みまで、屋内で一連の作業ができるようになりました。低温清浄海水(海洋深層水)の取水施設も設けられ、水産物の洗浄などに利用されています。また、2階部分は、駐車場などが整備されていて、水産物流通の効率化や漁港環境の向上に役立っています。
 2階建ての埠頭にすることで、直射日光による鮮度の低下や鳥のフンなどから漁獲物を守ることができ、さらに、1階で作業が可能となることで、今まで風雨や雪にさらされていた漁業者の就労環境も改善されます。
埠頭
完成した衛生管理型埠頭の利用
 北海道開発局では、「根室海峡海域の避難及び生産・流通の拠点港」としての役割を強化するための整備と、安全で安心な水産物を食卓に提供するための「衛生管理型漁港づくり」を目指した整備を進め、衛生管理型流通拠点機能を持った漁港として機能強化を図っています。
 羅臼港で獲れた水産物はトラックで釧路港まで運ばれ、そこから全国各地へと運ばれていきます。
 北海道開発局では、道東圏の物流の効率化などを目的とした釧路中標津道路(一般国道272号)の整備を行っています。これにより、北海道でも有数の漁獲高を誇る羅臼町や標津町などで獲れた魚をより新鮮なまま、釧路などの水産加工場へ、または釧路港から全国の食卓へと運ぶことができるようになります。

お問合せ先

開発監理部 広報室

電話番号:011-709-2311 ファクシミリ:011-709-8995


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